投稿:2015年05月15日(金)
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)にもゆかりのある松江城の天守閣が、国宝に指定されることになりました。
文化庁のプレスリリース「国宝・重要文化財(建造物)の指定」に記事があります。
松江では近年、官民挙げた「松江城を国宝にしよう」という取り組みが。
ハーン作品では、「神々の国の首都(“The Chief City of the Province of the Gods”)」(『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』所収)で「容貌怪異の竜」(村松真吾訳)と形容。神戸から東京への転勤を前に妻子とともに松江を再び訪れた際の取材をもとにした「出雲への旅日記(Notes of a Trip to Izumo)」(『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly)』1897年5月号所収)にも再び登場します。また、松江時代の同僚・西田千太郎の日記にも、ハーンとの登閣の記事があります。
「容貌怪異の竜」のくだりは、八雲会の本『新版 神々の国の旅案内』(村松真吾訳)にも収録してあります。
新版 神々の国の旅案内(へるんさんの旅文庫 1) | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰
以前のブログでご紹介した、松江城に関する最新の研究成果を踏まえた手ごろな解説書、西和夫『松江城再発見:天守、城、そして城下町』(松江市ふるさと文庫)。「ラフカディオ・ハーンの見た天守」という章も設けられています。松江にお越しの際は手にとってみてください。
【18:45追加】松江市と島根県からも報道発表が出ました。
島根県: 松江市 松江城天守の国宝指定について http://t.co/Vr2vl6wqem
— 八雲会 (@yakumokai) 2015, 5月 15
タグ: 出雲への旅日記, 国宝, 天守閣, 村松真吾, 松江, 松江城, 知られぬ日本の面影, 神々の国の旅案内, 神々の国の首都
投稿:2015年05月12日(火)
2014年に増補改訂された『八雲の妻:小泉セツの生涯』(今井書店)の著者・長谷川洋二さんのウェブサイトが開設されました。タイトルは「小泉八雲に怪談を語る私」……まさに“八雲の妻”ですね。同書の引用を通じて、セツの生涯をたどることができます。
投稿:2015年05月07日(木)
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』の抄訳集として広く読まれている池田雅之訳『新編 日本の面影』(角川ソフィア文庫、2000年)の続刊が、実に15年ぶりに登場します。KADOKAWAのサイトによると、『新編 日本の面影 II』(角川ソフィア文庫)が6月20日(土)発売されるとのことです。
株式会社KADOKAWAオフィシャルサイト|新編 日本の面影 II
代表作『知られぬ日本の面影』を新編集する待望の第2弾。「鎌倉・江ノ島詣で」「八重垣神社」「美保の関」「二つの珍しい祭日」ほか、日本に対するハーンの想いと細緻な眼差しを感じる新訳十編。
こちらは既刊の『新編 日本の面影』。
投稿:2015年05月06日(水)
映像クリエイター・FROGMANさんと、怪異蒐集家・木原浩勝さんが、松江での取材をもとに作ったアニメ『平成松江怪談』の第2弾「出前」が公開されました。本編のあとには、4月より始まった松江の怪談ツアー「ちどり娘と行く八雲の“Kwaidan散歩”」の紹介も。
アニメのニュースサイト「アニメイトTV」でも取り上げられています。
FROGMAN×木原浩勝『平成松江怪談』第2話が配信開始 – アニメイトTV
こちらは『産経新聞』の記事。
「怪談のふるさと松江」キャンペーンサイトには、“松江の吉田くん”のコメントが。
タグ: FROGMAN, アニメ, アニメイト, 平成松江怪談, 怪談, 怪談のふるさと松江, 新聞記事, 木原浩勝, 松江, 産経新聞, 秘密結社鷹の爪
投稿:2015年05月05日(火)
5月4日(月・祝)に稲むらの火の館(和歌山県広川町)で開催された、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授)の講演会「オープン・マインドで生きる:濱口梧陵と小泉八雲をめぐって」の模様について、『産経新聞』が伝えています。
タグ: 仏の畠の落穂, 小泉凡, 広川, 広村, 新聞記事, 津波, 濱口悟陵, 生き神, 産経新聞, 稲むらの火, 稲むらの火の館, 講演会
投稿:2015年05月03日(日)
ギリシャ、日本、アメリカで開催されてきたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)顕彰事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」が、10月に初めてアイルランドで実施されることを、『山陰中央新報』が伝えています。
同紙サイトにはリード文のみ掲載されていますが、紙面には、ダブリン・リトル・ミュージアム(ダブリン市)での「八雲が使った椅子や机のレプリカ、原稿、知人が宛てた手紙など」を展示する展覧会、松江市出身の俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんによる「小泉八雲・朗読の夕べ」の新作「稀人(まろうど)」のダブリンほか3都市での上演が、事業計画として挙げられています。
タグ: アイルランド, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ダブリン, ダブリン・リトル・ミュージアム, トラモア, 佐野史郎, 小泉八雲庭園, 小泉凡, 小泉祥子, 展覧会, 山本恭司, 山陰中央新報, 新聞記事, 朗読の夕べ
投稿:2015年05月01日(金)
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の蔵書を収めるヘルン文庫がある富山大学(富山市)で、アラン・ケラ=ヴィレジェさん(リセ・ヴィクトル・ユゴー教授)の講演会「ピエール・ロチとラフカディオ・ハーン」(Conférence: Pierre Loti et Lafcadio Hearn par Alain Quella-Villéger)が、連休最終日の5月6日(水)に開催されます。
ロチ(1850-1923)はハーンと同じ年に生まれたフランスの作家・海軍士官で、1885(明治18)年に初来日、『お菊さん(Madame Chrysenthème)』など日本を舞台にした小説を書き、ハーンにも影響を与えたとされる人物です。
来る2015年5月6日(水)14:00~15:30,人文学部第6講義室で「アラン・ケラ=ヴィレジェ講演会「ピエール・ロチとラフカディオ・ハーン」 / Conférence:Pierre Loti et Lafcadio Hearnpar…
Posted by 富山大学附属図書館(中央図書館) on 2015年4月19日
投稿:2015年04月30日(木)
日本(BSフジ)とフランスで月1回放送されているテレビ番組『ESPRIT JAPON』。「小泉八雲の愛した島根県、松江」を含む3月27日放送回のフランス語版の動画を、下記で公開されています。
#06 Washoku, artisanat et Lafcadio Hearn | Esprit Japon | noco
番組サイトには、文(日本語およびフランス語)と写真による放送内容の再録があります。
投稿:2015年04月28日(火)
出雲大社の東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館(島根県出雲市)では、企画展「入り海の記憶:知られざる出雲の面影」が5月17日(日)まで開催されています。
宍道湖・中海をはじめとする日本海沿岸地域の入り海と、人々とのかかわりの歴史を紐解く同展。展示解説のパネルには、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』からの引用が添えられるほか、同館所蔵の初版本や、ハーンの紹介を記した観光パンフレットといったハーンに関する資料も展示されています。
同展のポスターについて、文化情報誌『Catch』の記事。
また、宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島の写真をポスターの背景に使用していますが、それもあえて青で表現しています。宍道湖といえば、夕日に染まる赤をイメージしがちですが、宍道湖、そして出雲を愛した小泉八雲は、日が昇る前の宍道湖を「神々の国の首都」のなかで次のように讃えています。「はるか湖の縁ふちまで長く伸びている、ほんのり色づいた雲のような長い霞の帯。それはまるで、日本の古い絵巻物から抜け出てきたかのようである」と—。この一節は、夜明け直後の淡い青色を帯びた宍道湖を想像させ、夕景だけではない宍道湖の魅力を語っているように思われます。
会期中は同館のカフェに、日本海や宍道湖の朝日・夕日を連想させる色が特徴の炭酸飲料も登場。また展示室内のグッズ売り場では、『知られぬ日本の面影』初版本の表紙のデザインを用いたトートバッグなどのハーン・グッズも販売しています。
山陰中央新報 – 古代出雲歴史博物館で「入り海の記憶」オリジナルジュース
こんにちは!アテンダントです。本日はショップより、現在開催中の企画展「入り海の記憶 ~知られざる出雲の面影~」(3月27日~5月17日)の関連商品について、ご紹介します!前回の展示図録に続いて紹介するのは、レトロな竹笹のイラストがプリ…
Posted by 島根県立古代出雲歴史博物館 on 2015年4月19日
タグ: Catch, さようなら!, 伯耆, 出雲, 展覧会, 山陰中央新報, 島根県立古代出雲歴史博物館, 新聞記事, 日本海に沿って, 杵築, 松江, 知られぬ日本の面影, 神々の国の首都
投稿:2015年04月27日(月)
鳥取県がこのほど『とっとり文学探訪マップ』を作成しました。県ゆかりの文学者や作品をまとめたこの地図には「小泉八雲『日本海の民俗発見』ルート」も掲載。松江赴任の道中や妻セツとの新婚旅行で足跡を残した地、ゆかりの作品を収録した池田雅之訳『新編日本の面影』(角川ソフィア文庫)が紹介されています。マップのPDFファイルは、鳥取県のサイトよりダウンロードすることができます。
PDFファイルはエリア別に分割したものも用意されていますが、対象地域の広い同ルートに関しては、「マップ全体」の「中面(全県)」が見やすいです。
とっとり文学探訪マップ/文化観光局/とりネット/鳥取県公式サイト
マップは『読売新聞』でも取り上げられました(記事の公開期間は終了しています)。
読売新聞: ぶらり「文学」ゆかりの地 ※「「とっとり文学探訪マップ」…県内外の観光施設などで好評」「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が歩いた「日本海の民俗発見」などの旅行ルートも提案」
Posted by 八雲会 on 2015年4月17日
タグ: 地図, 妙元寺, 小泉セツ, 新婚旅行, 日本海に沿って, 旧中井旅館, 池田雅之, 浜村温泉, 琴浦, 盆踊り, 知られぬ日本の面影, 花見潟墓地, 角川書店, 鳥取県