投稿:2012年03月18日(日)
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が松江時代の最後の約5か月を過ごした小泉八雲旧居(松江市北堀町)で、「小泉八雲を探して:高嶋敏展写真展」(主催:八雲会)が16日(金)に始まりました。
高嶋敏展(としのぶ)さんは、八雲会編集の『へるんさんの松江まちあるきマップ』で使用している写真を撮影、また昨年ロシア・ウラジオストクの国立アルセーニエフ博物館で作品展「小泉八雲と神々の国」を開催するなど、八雲と縁の深い写真家です。今回、山陰地方の八雲ゆかりの地を撮影した写真を、八雲が生きた明治時代の日本で流行した写真掛軸や部分着彩写真に仕上げ、八雲が愛した士族の邸宅の床の間に掲げています。
26日(月)まで開催していますので、お近くの方や松江に御用のある方はぜひお立ち寄りください。残念ながらお越しになれない方は、Facebookページに掲載しました会場の写真でお楽しみください。
また、20日(火・祝)13:00からは、関連イベントとして旧居周辺の八雲ゆかりの地を、高嶋さんと内田融・八雲会事務局長の案内でぶらりと巡る「へるんさんの城下町散歩」を開催します。事前申込は不要ですので、思い立ったらぜひご参加を。お待ちしています。
投稿:2012年03月11日(日)
東日本大震災発生から1年となる日を迎えました。
1年前の3月11日、松江では小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の縁で毎年開催されている「アイリッシュ・フェスティバル in Matsue」を2日後に控え、八雲会の関係者もその準備に追われていました。地震発生から2時間も経たないうちに、熊本で翌日に予定されていた「熊本2011 セント・パトリックス・デイ・パレード」の中止の知らせが入りました。松江のアイリッシュ・フェスティバルも、駐日アイルランド大使の要請により、催しの中核であるセント・パトリックス・デイ・パレードなどを中止する一方、アイリッシュ・パブなど一部の行事はチャリティーイベントとして実施することとなりました。被災されたみなさんのことを案じながらも、震災を受けて目の前に迫っていたことへの対応に必死であったのを、つい先日の出来事のように思い出します。
今日、松江では2年ぶりのセント・パトリックス・デイ・パレードを含む「アイリッシュ・フェスティバル in Matsue 2012」が開催されています。地震発生時刻の14時46分には、震災犠牲者に黙祷を捧げる予定です。ご来場のみなさんに私たちからもご協力をお願いする次第です。
さて、話を1年前に戻します。被災地である宮城県仙台市と石巻市は、私たち八雲会の友好団体である「みちのく八雲会」の活動拠点です。2010年に松江で開催した小泉八雲来日120年記念事業「ハーンの神在月」では、同会の門間光紀主宰に、八雲の原作による紙芝居DVD「稲むらの火」を活用した防災教育活動の現状と課題について報告していただいたこともあり、みちのく八雲会のみなさんの安否が気がかりでした。門間主宰から八雲曾孫の小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授)に電話があったのは、アイリッシュ・フェスティバル翌日の14日朝でした。その日のうちに、八雲会では震災義援金の募集を開始、以後数次にわたって、みちのく八雲会及びまちづくりNPOげんき宮城研究所への送金を行っています。その後、みちのく八雲会の会員のみなさん全員無事との知らせが松江にもたらされました。
5月の連休には、小泉凡さんが仙台・石巻を訪問、みちのく八雲会のみなさんを見舞いました。八雲会ブログに凡さんによるリポートを掲載していますので、この機会に改めてお読みいただければと思います。
11月26日、熊本大学で開催された小泉八雲来熊120年のイベントに、門間主宰ほか3名の、みちのく八雲会会員の姿がありました。この日は前年の「ハーンの神在月」に集まった全国の八雲関係の団体・施設のみなさんが再び一堂に会する場でもありましたが、あの大きな災害を乗り越えてみちのく八雲会のみなさんとも、遠く九州の地で再会できたことは、私たちにとって一段と大きな喜びでした。「こんなことでは負けません」レセプションでの門間主宰の挨拶が印象に残っています。
この冬、みちのく八雲会の会報が松江に届きました。震災を乗りこえて続く全国の八雲関係団体・施設との交流の様子が、1枚のA4紙に凝縮されています。その末筆には「みちのく八雲会創立10周年記念事業」を8月末または9月初めに石巻市で開催予定である旨の記載があります。一昨年の松江、昨年の熊本、今年5月(予定)の隠岐につづき、この夏の終わりは東北で、全国の八雲関係団体・施設のみなさんとご一緒することになりそうです。
投稿:2012年01月01日(日)

新年あけましておめでとうございます。
昨年の年頭のご挨拶にひきつづき、今年も120年前の話題で新年最初のブログを始めましょう。1892(明治25)年、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は松江から転勤間もない熊本の地で、来日後2度目の春を迎えました。松江で出会った士族の娘・小泉セツと、セツの養家であった稲垣家の人々を家族に得て、八雲は今までないにぎやかな正月をことほいだのではないでしょうか。熊本にお住まいの方は、そんな想像をめぐらしながら、八雲が当時暮らした小泉八雲熊本旧居(熊本市安政町)を訪れるのも楽しいかと思います(なお、小泉八雲熊本旧居は例年1月3日まで年末年始の休館日です)。
八雲とセツは同年夏、博多、神戸、京都、奈良、そして島根県の美保関と隠岐諸島をめぐる長い旅に出ます。特に隠岐への旅行は、八雲の日本での第一作『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』に収録されている「伯耆から隠岐へ(From Hoki to Oki)」として作品化されました。1992(平成4)年に当時の駐日アイルランド大使を迎えて八雲の来島100年を盛大に祝った隠岐郡海士町では今年、来島120年を記念する事業の実施が計画されつつあります。詳細が明らかになりましたら、八雲会のホームページでもご案内します。
2012年も八雲会をよろしくお願い申し上げます。
投稿:2011年12月31日(土)
八雲会ブログでもご紹介しましたチャリティートークイベント「モダン・アイリッシュ:ライフ&ミュージック」(2011年12月10日、松江市市民活動センターSTICビル)に寄せられた義捐金・寄付金が、「まちづくりNPOげんき宮城研究所」に寄付されたことが、同NPOおよびイベントを主催した山陰日本アイルランド協会のサイトで紹介されています。
→支援金(みちのく八雲会/まちづくりNPOげんき宮城研究所のサイト)
→アイリッシュ・チャリティー・イベント「IRELAND supports JAPAN モダン・アイリッシュ〜ライフ & ミュージック」義捐金および寄付金のご報告と駐日アイルランド大使のメッセージ(山陰日本アイルランド協会のサイト)
2011年の八雲会サイトの更新はこれが最後になります。みなさま、本年も当会にご支援・ご協力くださり、また当サイトをご覧くださりありがとうございました。新年まで9時間余りとなりましたが、どうぞよいお年をお迎えください。
タグ: まちづくりNPOげんき宮城研究所, みちのく八雲会, 山陰日本アイルランド協会, 松江
投稿:2011年12月16日(金)

小泉八雲記念館(松江市奥谷町)で12月25日(月)に会期末を迎える予定だった企画展「小泉八雲のKWAIDAN展:翻訳本と映画の世界」は、好評につき来年2012年3月20日(火)まで会期を延長することになりました。なお、八雲会は同展を後援しています。
松江では、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談ゆかりの地を夜に訪ねる文学ツアー「松江ゴーストツアー」が通年実施されており、また、3月11日(日)にはアイルランドの祝祭セント・パトリックス・デイ・パレードを中心とする「アイリッシュ・フェスティバル in Matsue」が、八雲のルーツの一つがアイルランドにあることにちなんで開催される予定です。これらとあわせて同展を楽しむのもよいでしょう。冬の松江にどうぞお出かけください。
投稿:2011年12月15日(木)
この秋ニューヨークと熊本で開催された小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に関する大きなイベントの写真を、八雲会のFacebookページに掲載しました。
2011年9月30日から10月14日までアメリカ、ニューヨークで開催された「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク:初版本と造形美術展」(日本クラブ・日本ギャラリー)は、展示の様子はもちろん、展示作業やレセプションの模様を含めてご紹介しています。
→The Open Mind of Lafcadio Hearn in New York (Exhibition)(八雲会のFacebookページ)
11月26日に熊本で開催された「小泉八雲来熊120年記念 講演会とシンポジウム・清和文楽・ハーンの愛したアイルランド音楽」(熊本大学工学部百周年記念館)は、翌27日の三角西港・浦島屋へのバスツアーの模様もあわせて取り上げました。
→小泉八雲来熊120年記念 講演会・シンポジウム・清和文楽・アイルランド音楽(八雲会のFacebookページ)
どうぞご覧ください。
タグ: オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ニューヨーク, 三角西港, 日本クラブ, 浦島屋, 清和文楽, 熊本, 熊本大学
投稿:2011年12月08日(木)
今週末12月10日(土)、松江市市民活動センターSTICビルでチャリティートークイベント「モダン・アイリッシュ:ライフ&ミュージック」が開催されます。“今どきのアイルランド”をテーマに、松井ゆみ子さんが最新のアイルランドの暮らしや料理を紹介し(試食もあり!)、ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが自らの解説と選曲でアイリッシュ・ミュージックの世界へ誘います。
主催する山陰日本アイルランド協会は、アイルランド人の血を引く小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が松江で1年余を過ごした縁で、当時の駐日アイルランド大使ジェームズ・シャーキー氏の支援のもと1994年に設立されました。現在の副会長の一人は、八雲曾孫の小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)です。同協会では、アイリッシュ・フェスティバル in Matsueをはじめとするアイルランド文化を紹介するイベントや定期講座の開催などを通じて、アイルランド文化への理解を一般に普及する活動を行っています。
今回のイベントの収益金の一部は東日本大震災の復興支援に役立てられます。その支援先である「まちづくりNPOげんき宮城研究所」は、震災被災地である宮城県仙台市・石巻市を拠点に活動する小泉八雲顕彰団体「みちのく八雲会」主宰の門間光紀さんが代表を務めています。同NPOでは震災発生前から、八雲の作品「生き神(A Living God)」が伝える津波被害の教訓を現代に活かすべく、紙芝居DVD『稲むらの火』を宮城県内の小学校と社会福祉協議会に無償配布するなど、防災への取り組みを続けています。
先月26日に熊本市で開催された「小泉八雲来熊120年記念講演会・シンポジウム・清和文楽「雪女」公演」終演後の懇親会の席上、門間さんは各方面からの支援に感謝を伝えるとともに「震災報道が少なくなった今も、被災地はまたまだ支援を必要としています。継続してご支援をお願いします」との旨の挨拶をしていました。「モダン・アイリッシュ:ライフ&ミュージック」に多数のみなさんのご来場・ご協力をお願いいたします。
アイルランド大使を中心に、日本国内にあるアイルランド関連団体は東日本大震災の被災者の方々に対しできる限りのサポートすることを話し合いました。そして、“IRELAND Supports JAPAN”と題し、何ができるのか検討してきました。私たち山陰日本アイルランド協会は、自然災害と日本人の国民性に大きな関心を抱いていたアイルランド人作家小泉八雲が、ペンの力で世界に津波の恐ろしさと防災の重要性を訴えた作品“A Living God”と、その中で初めて“Tsunami(津波)”という言葉を使ったことに注目し、宮城県にある「みちのく八雲会」のリーダーが主宰するNPO 「まちづくりNPOげんき宮城研究所」(代表:門間光紀氏)を支援先と決めて、アイリッシュ・チャリティー・イベントを開催することにしました。
ゲストのピーター・バラカンさんと松井ゆみ子さんは、このイベントの趣旨に賛同し松江に来てくださることになりました。「モダン・アイリッシュ」とは、いまどきの新しいアイルランドのことで、松井ゆみ子さんの最新の暮らしや料理の話、また、ピーター・バラカンさんの案内と選曲によるアイリッシュ・ミュージックの旅への誘いなど、贅沢で素晴らしいひと時を過ごして頂けると思います。
タグ: まちづくりNPOげんき宮城研究所, みちのく八雲会, 山陰日本アイルランド協会, 東北関東大震災, 松江, 津波, 生き神, 稲むらの火
投稿:2011年11月19日(土)

今日11月19日、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が熊本の土を踏んで120年を迎えました。
松江の島根県尋常中学校と同師範学校で1年余りにわたって英語教師を勤めたハーンは、熊本の第五高等中学校(現在の熊本大学)への転任が決まり、1891(明治24)年11月15日、小泉セツとその養父母一家を伴い、松江を出発しました。松江における送別の模様は、のちに「さようなら!(Sayonara!)」(『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』)と題して作品化されています。
「さようなら!」は、ハーンの一行が松江の中心市街地を流れる大橋川を汽船で発つ場面で幕を下ろしますが、その後一行は人力車や船、鉄道を乗り継ぎ、開業間もない春日駅(現在の熊本駅)に同19日に降り立ちました。
さて、以前お伝えしましたハーンの来熊(らいゆう)120年を記念する大きなイベントが、いよいよ次の土曜日26日に熊本大学工学部百周年記念館で開催されます。主催者からは、昨秋私たちが松江で開催しました「ハーンの神在月」のように、全国の小泉八雲の関係団体・施設に参加のお誘いがありました。八雲会からも数名の役員が熊本を訪問する予定です。ハーン一行が実に4日間を要した松江から熊本までの旅程を、九州新幹線が全線開業した今年、私たちはわずか約5時間20分で進むことになります。
タグ: さようなら!, 熊本, 熊本大学工学部百周年記念館, 熊本駅
投稿:2011年10月28日(金)
八雲会のホームページをご覧の方の中には、松江市立中央図書館の定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」の受講者もいらっしゃることと思います。同講座は通常、月1回土曜日に開講されますが、今月は10月30日、日曜日の開講ですので、受講者のみなさんはどうか曜日をお間違いなように。
また、今回の講師を務める小泉祥子・山陰日本アイルランド協会事務局長(八雲会常任理事)より、講座のテーマの変更についてお知らせがありました。当初予告されていたテーマは「おいしいアイルランド—アイルランドの食と文化」でしたが、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に関する最新の話題であり、自身が企画を担当した「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク:初版本と造形美術展」の報告が主な内容となります。今月13日までニューヨークで開催されていた同展の模様を、スライドとともに紹介するとのことです。
しかしながら、アイリッシュ・ティーとスコーンの用意は抜かりないそうですよ。松江市国際交流員のバーニース・デンプシーさんが講師を務めた6月の講座でも堪能した味が帰ってきます。そして、アイルランド音楽の生演奏も。八雲の曾孫・小泉凡さんがピアノ演奏で参加します。山陰日本アイルランド協会有志によるアイリッシュ・バンド「キョール・アガス・クラック」のメンバーでもある祥子さんと凡さんのミニ・コンサートといったところでしょうか。なお、同協会では、12月10日(土)にSTICビルでチャリティーイベント「モダン・アイリッシュ:ライフ&ミュージック」を開催しますので、「アイルランドの食と文化は、そちらでたっぷりお楽しみください」と祥子さんは話していました。
年度の後半折り返しを迎えた松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」。受講には年間のテキスト代1,000円が必要です。詳しくは、下記リンク先をご覧の上、松江市立中央図書館(電話:0852-27-3220)へお問い合わせください。
タグ: アイルランド, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, 八雲会, 小泉凡, 小泉祥子, 山陰日本アイルランド協会, 松江市立中央図書館, 松江市総合文化センター
投稿:2011年10月14日(金)
アメリカ、ニューヨークで開催中の「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク:初版本と造形美術展」(日本クラブ・日本ギャラリー)が、現地時間の今日14日(金)に最終日を迎えます。インターネット上でご覧いただける同展に関する記事へのリンクをご紹介します。
ラフカディオ・ハーン展 日本ギャラリーで始まる
※ニューヨーク在住者向けの日本語新聞の記事。YouTubeに記事動画あり(下記参照)。
小泉凡さん(八雲〈ラフカディオ・ハーン〉曾孫)のコメント。
週刊NY生活TV(広告なし)10月8日号(同展の話題は1:46ごろから)。展示の模様、展覧会を企画した小泉祥子八雲会常任理事のコメントほか。
『耳なし芳一』の小泉八雲展 NYで開催中
フジサンケイグループのニューヨーク在住者向けサイトのニュース映像。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生涯と業績の紹介や、小泉凡さんと松浦正敬松江市長のインタビュー、来場者の声を織り交ぜながら、展覧会の模様を伝えています(既報)。
Insight into Irish-American who introduced Japan to the world
The Irish Times紙にしばしば八雲を取り上げているJohn Moran記者による記事。レセプションにおける小泉凡さんによる講演を中心に紹介。
ニューヨーク、ニューオリンズ訪問
同展への出席や、ハーンがジャーナリストとして活躍したニューオーリンズ市との交流再開など、一連のアメリカ訪問の報告。
なお、同展の写真は近日中に八雲会のFacebookページに掲載する予定です。
タグ: FCI, John Moran, The Irish Times, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, テレビ, ニューオーリンズ, ニューヨーク, 小泉凡, 小泉祥子, 新聞記事, 松浦正敬, 週刊NY生活