新宿歴史博物館(東京都新宿区)で、新宿区と熊本県による協働企画展「熊本と新宿をつなぐ作家 漱石・八雲」が7月19日(日)に始まりました。
新宿ゆかりの作家、夏目漱石と小泉八雲。
時期は異なりますが熊本で数年を過ごし、新宿でその生涯を終えました。
二人とも旧制第五高等学校(現・熊本大学)で教鞭をとり、熊本で家庭を持ち、そこで初めての子どもを授かっています。
二人が人生の重要な時期を過ごした熊本時代に焦点を当て、円熟した新宿時代の原点を探ります。
(新宿歴史博物館のホームページより)

「漱石と八雲」展のチラシ、割引券、うちわ
7月4日(土)に開催した八雲会創立100年記念講演会・シンポジウム「八雲の記憶、百年の継承。」に東京からご参加の会員さんのおみやげがこれでした。漱石といえば猫、ハーンのニックネームにちなむカラス、そして今や熊本県の顔であるくまモンが一堂に会した、かわいらしい広告です。
これ見ているだけで楽しそうですよね。
『西日本新聞』の記事。開会初日に蒲島郁夫・熊本県知事が来場して挨拶したことが伝えられています。
熊本での漱石、八雲の原稿、写真など紹介 新宿歴史博物館で企画展
熊本県からは宣伝部長兼しあわせ部長のこの方も、五高の制服を着てお出かけになったそうです。
doritan2525さんの写真をもっとよく見るには画像をクリック!!
旧会津藩士の秋月悌次郎(胤永)は、第五高等中学校で漢学を教え、同僚となったハーンに「神さまのような人」に慕われました。ハーンは作品「九州の学生とともに(With Kyushu Students)」(『東の国から(Out of the East)』所収)などにも秋月を登場させています。
同展では、開会前から関連企画としてゆかりの地ツアーや、NHK Eテレ『100分 de 名著』で先週最終回が放送された『日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』のシリーズに出演した池田雅之さん(早稲田大学教授)による文学講座が実施されていました。下記は文学講座の参加者のリポート。
お勉強中 – おしゃべりな音符たち♪
海の日の20日(月)には、熊本県山都町に伝わる人形芝居・清和文楽「雪おんな」が上演されました。ハーンの原作を作家の半藤一利さんが脚色、先ごろ人間国宝に認定された大阪の人形浄瑠璃文楽の太夫・豊竹嶋太夫さんが演奏指導にあたった、清和文楽オリジナルの演目。ちなみに半藤一利さんの妻・末利子さんの母・筆子は漱石の長女で、熊本に現存する内坪井旧居で生まれたそうです。半藤さんにも『漱石先生ぞな、もし』という著作があり、「漱石と八雲」展に一段と似つかわしい趣向。
「雪おんな」上演については多数のリポートが出ました。
ちょうど今日は、ハーン曾孫・小泉凡さんの講演会が開催されました。同展は8月30日(日)までつづきます。
協働企画展 熊本と新宿をつなぐ作家 漱石・八雲(7月19日〜)-新宿歴史博物館
タグ: くまモン, 八雲会100年, 半藤一利, 夏目漱石, 怪談, 新宿, 新宿歴史博物館, 新聞記事, 東京, 池田雅之, 清和文楽, 熊本, 西日本新聞, 豊竹嶋太夫, 雪女