投稿:2015年07月07日(火)
2014年7月のギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」の実施に尽力した、ギリシャ駐在の西林万寿夫大使が、7月6日(月)に松江市を訪問しました。松浦正敬市長に面会したほか、小泉八雲記念館と小泉八雲旧居にも足を運んでいます。
松江市役所を訪れたのは西林万寿夫駐ギリシャ大使で、八雲のひ孫、小泉凡夫妻とともに松浦市長を訪ねました。西林万寿夫駐ギリシア大使によりますと、ギリシャの人は小泉八雲のことを日本人ほどは知らないということで、八雲の本のギリシャ語版をギリシャ国内の全中学校に寄贈するなどして、日本との交流を深めていきたいと話していました。
(BSSニュースより)
在ギリシャ日本国大使館の西林万寿夫大使が6日、松江市役所を訪れ、松浦正敬市長と面会し、「小泉八雲の存在を通して、ギリシャと松江との橋渡しをしていきたい」と自身の役割について語った。
ギリシャは松江ゆかりの作家、小泉八雲の生誕地で、昨年各地で行われた没後110年記念事業では、ギリシャでも国際シンポジウムや朗読公演が行われ、大使館も各事業に協力していた。
(『島根日日新聞』より)
記念館・旧居訪問の様子。記念館では企画展「ラフカディオ・ハーンとアイルランド:記憶のはじまり」も観覧。
訪問前に松江市から出た報道発表資料。
松江市:市政情報:在ギリシャ日本国大使館 西林大使の市長訪問について(6月19日)
【7/8記事追加】
『毎日新聞』にも記事が出ました。
八雲は1850年、ギリシャ・レフカダ島で生まれた。同島では昨年7月、八雲の没後110年の記念イベントが開かれ、今年は誕生日に当たる6月27日に「ハーンデー」のイベントが開かれたという。
西林大使はアテネに赴任して1年半で、今回は外務省での会議に合わせて帰国した。6日には、松江市の小泉八雲記念館を視察し、松浦正敬市長と面会。八雲の「怪談」などのギリシャ語版を現地の中学校に寄贈し、ハーンデーを今後も開催する計画を語った。
(『毎日新聞』より)
タグ: アイルランド, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, 小泉八雲記念館, 小泉凡, 小泉祥子, 松江, 松浦正敬, 毎日新聞, 西林万寿夫
投稿:2015年03月11日(水)
八雲会ブログでこれまでも折に触れご紹介してきた、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の作品「生神様(A Living God)」を原作とし、戦前の国定教科書に採用された「稲むらの火」。大地震の発生直後、庄屋の五兵衛が収穫したばかりの稲の束に火をつけて村人をひきつけ、津波から村人の命を救ったという物語です。近年は、防災の教材として日本だけでなく海外でも注目を集め、さまざまな言語に翻訳されています。
2009年、宮城県を拠点に活動するまちづくりNPOげんき宮城研究所とみちのく八雲会が、教育紙芝居DVD『稲むらの火』を制作しました。1942年に作られた「稲むらの火」の紙芝居を、ナレーション入りのDVDとして現代によみがえらせたものです。ハーン没後110年を迎えた2014年、ハーン生誕の地にギリシャのレフカダにラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センターが開館した際に、日本のハーン関係の個人・団体から数々の収蔵品が寄贈されましたが、その中には教育紙芝居DVD『稲むらの火』の英語・ギリシャ語字幕版もありました。
そのことを伝える記事が『読売新聞』欧州版に掲載されていました。NPOげんき宮城研究所のブログで先ごろ取り上げられましたので、東日本大震災発生から4年を迎えたこの日にあたり、ご紹介しておきます。
【3/12更新】3/11付の『読売新聞』でも、東日本大震災関連記事として紙芝居DVDについて取り上げられました。
タグ: まちづくりNPOげんき宮城研究所, みちのく八雲会, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, ラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センター, 新聞記事, 東北関東大震災, 津波, 生き神, 稲むらの火, 読売新聞
投稿:2015年03月01日(日)
2014年7月のギリシャ初演につづいて、日本各地で凱旋公演が行われていた佐野史郎さんと山本恭司さんの小泉八雲・朗読の夕べ「望郷:失われることのない永遠の魂の故郷」が、2月26日の銀座YAMAHAスタジオ(東京都中央区)で最終公演となりました。
特集「ハーン/八雲 Retold」が組まれた怪談専門誌『幽』第22号には、「朗読の夕べ」関連記事が掲載されています。
巻頭グラビア「ハーンと八雲/ギリシャと松江」には、佐野史郎さんがギリシャで撮影した写真に交じって、ハーンの生誕地レフカダでの公演の写真(撮影:高嶋敏展さん)も。
何と言っても注目は「望郷」の朗読台本。数々のハーン作品を、約1時間ノンストップのステージにどのように構成しているかがよくうかがえます。公演の余韻を味わうにもうってつけです。ハーン作品脚本を手がけた佐野さんによる作品解説つき。
そして同誌編集顧問の東雅夫さんによる焼津公演(11月30日、焼津文化会館)リポート。以前訪問したハーンゆかりの焼津神社と熊野神社にまつわる“魔法”のエピソードも興味深いですよ。
タグ: オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, コルフ, 佐野史郎, 小泉凡, 山本恭司, 幽, 朗読の夕べ, 東雅夫, 没後110年, 角川書店, 雑誌, 高嶋敏展
投稿:2015年02月14日(土)
すでにお読みになった方も多いと思います。1月末に発売された怪談専門誌『幽』第22号(角川書店)の特集はその名も「ハーン/八雲 Retold」。創刊号以来2度目のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)特集です。
紹介したいことがたくさんあるこの特集ですが、ちょうど昨日、同誌の新しい公式サイトが開設し、最新号の目次が掲載されましたので、今日はそのご案内をしておきます。
怪談専門誌『幽』『Mei(冥)』オフィシャルサイト| 角川書店 | KADOKAWA
そして、同誌編集顧問の東雅夫さんが出演するトークイベントが来週2月21日(土)に東京・神楽坂で開催。この特集にまつわるお話もたっぷり聞けそうです。
2/21(土) トークイベント「八雲の血脈——小泉家のファミリーレジェンドと美しい書物群」(神楽坂)
【2/15追記】翌22日(日)は、東雅夫さんと『幽』に寄稿した下楠昌哉さん(英文学者、同志社大学文学部教授)の組み合わせで、ハーン作品の日本語訳で知られる平井呈一をテーマとするトークイベントも。
2/22(日)トークイベント「幻想と怪奇の匠・平井呈一——その足跡と旧蔵書をめぐって」(神楽坂)
『幽』第22号の話題、このあと少なくとも2回は準備しています。おたのしみに。
タグ: ほういちの耳まんぢう, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, コルフ, ゴーストみやげ研究所, ピーター・バナード, レフカダ, 下楠昌哉, 佐野史郎, 八雲会, 内田樹, 円城塔, 安田登, 小泉凡, 山本恭司, 山田太一, 島根県立大学, 工藤美代子, 平井呈一, 幽, 新作怪談, 日野雅之, 朗読の夕べ, 東雅夫, 松江, 松江ゴーストツアー, 松江ツーリズム研究会, 池田雅之, 没後110年, 湖都松江, 玉川奈々福, 耳なし芳一のはなし, 角川書店, 雑誌, 高橋一清
投稿:2015年01月29日(木)
昨年7月にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)生誕の地ギリシャ・レフカダ島を中心に開催された没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」のために制作された印刷物が、第39回島根広告賞作品展示に出展されています。
展示されているのは、小泉八雲記念館の企画展や八雲会発行の書籍なども手がけているグラフィック・デザイナー、石川陽春・八雲会常任理事がデザインしたポスター、パンフレット、配付資料一式を収める紙製フォルダーなどです。いずれも現地ギリシャで出回ったもので、日本で公開されるのはおそらく今回が初めてです。
島根広告賞作品展示に”日本初公開”ギリシャの「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」を出展 | 石川陽春 – ISHIKAWA Kiyoharu
紙製フォルダーには、昨年末にまとまった事業報告書とプロシーディングス(講演録)が入っています。この2冊は後日、記念事業のサイトからPDFファイルでダウンロードできるようになる予定ですが、ひと足早く公開しています。
展示の模様を伝える『山陰中央新報』の記事に掲載された写真で、手前に写っています。
山陰中央新報 – 人目引く192作品並ぶ 県立美術館で島根広告賞展
2月2日(月)まで、島根県立美術館ギャラリー(島根県松江市)で開催中。入場無料です。
タグ: オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, デザイン, ラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センター, レフカダ, 山陰中央新報, 島根県立美術館, 新聞記事, 松江, 石川陽春
投稿:2014年12月29日(月)
昨日にひきつづき俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんの「小泉八雲・朗読の夕べ」に関する話題です。今年はギリシャ凱旋公演と銘打って、2人の出身地である島根県松江市を皮切りに、今月までに6都市で公演。残すは松江とともに毎年恒例となっているヤマハ銀座スタジオでの東京公演のみとなりましたが、当初予定の2月26日(木)に加え、新たに前日25日(水)の追加公演が決定しました。両公演ともチケット発売中です。
タグ: オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ヤマハ銀座スタジオ, 佐野史郎, 山本恭司, 朗読の夕べ, 東京
投稿:2014年12月28日(日)
久しぶりの八雲会ブログです。担当者多忙のため、ひと月あまりお休みしまいましたが、その間に多くの話題のストックができていますので、少しずつ取り上げていきます。
10月にBSSテレビほはじめ中国四国地方のJNN系列各局とBS-TBSで放送されました山陰放送開局60周年記念特別番組『八雲の帰郷:佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ』が、この年末年始、中国四国地方以外の各地でも放送されています。BSSテレビの視聴エリアである島根・鳥取両県でも、1月2日(金)に再放送の予定です。放送地域と日時は、下記リンク先でご確認ください。
山陰放送 開局60周年記念特別番組 八雲の帰郷 〜佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ〜/山陰放送
番組で取り上げられている佐野さんと山本さん出演の「小泉八雲・朗読の夕べ」をはじめ、7月に実施されたギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」の模様は、特設サイトで詳しく紹介しています。
タグ: BSS, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, コルフ, テレビ, レフカダ, 佐野史郎, 小泉凡, 山本恭司, 朗読の夕べ
投稿:2014年11月08日(土)
7月に開催されたギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」の報告記事が、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパンのブログに掲載されました。同事業のコーディネーターを務めた小泉祥子・八雲会常任理事(山陰日本アイルランド協会事務局長)の寄稿です。
タグ: アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, ラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センター, レフカダ, 小泉祥子, 没後110年
投稿:2014年10月12日(日)
イベント情報でもご案内している山陰放送開局60周年記念特別番組『八雲の帰郷:佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ』が、地元島根・鳥取県では今日14:00から放送されます。山口、岡山、香川、愛媛、高知でも同時刻、広島では明日、衛星放送のBS-TBSでは19日(日)の放送です。
山陰放送 開局60周年記念特別番組 八雲の帰郷 〜佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ〜/山陰放送
佐野さんと山本さんの「小泉八雲・朗読の夕べ」をはじめ、7月に実施されたギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」の模様を特設サイトで紹介しています。番組とあわせてこちらもお楽しみください。「朗読の夕べ」の写真、ニュース記事、動画もまとめていますよ。
タグ: BSS, オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン, ギリシャ, ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業, コルフ, レフカダ, レフカダ・カルチャーセンター, 佐野史郎, 小泉凡, 山本恭司, 朗読の夕べ
投稿:2014年10月02日(木)
秋は各地でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に親しむイベントがいっぱい。ここでは、10月に開催されものからいくつかを、まとめてご紹介します。
7月にハーン生誕の地ギリシャで上演された「小泉八雲・朗読の夕べ」を追ったドキュメンタリー番組『八雲の帰郷』が、中国・四国地方のJNN各局とBS-TBSで放送。島根・鳥取県内では12日(日)、全国で見られるBS-TBS(衛星放送)は19日(日)。
山陰放送 開局60周年記念特別番組 八雲の帰郷 〜佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ〜/山陰放送
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