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ニューオーリンズのカーニバルに今年もハーンにちなむクルーが参加

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がジャーナリストとして活動したアメリカ・ニューオーリンズで、2月14日(土)に行われたカーニバル。1885年、同地でハーンが『クレオール料理(La Cuisine Creole: A Collection of Culinary Recipes)』というレシピ本を著したことにちなんで、今年も料理人たちによるKrewe of Lafcadioという一団が、パレードに参加しました。その模様を、現地メディアが伝えています。

Antoine’s, Gautreau’s chefs honored by Carnival krewes

Mardi Gras 2015: Krewe of Lafcadio parade celebrated New Orleans culinary arts (photos)

↓ Krewe of Lafcadioがカーニバルに初めて登場した2012年の八雲会ブログの記事です。

ハーンをたたえるニューオーリンズのパレード | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰

10月もハーンに親しむイベントがいっぱい

秋は各地でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に親しむイベントがいっぱい。ここでは、10月に開催されものからいくつかを、まとめてご紹介します。

テレビ

7月にハーン生誕の地ギリシャで上演された「小泉八雲・朗読の夕べ」を追ったドキュメンタリー番組『八雲の帰郷』が、中国・四国地方のJNN各局とBS-TBSで放送。島根・鳥取県内では12日(日)、全国で見られるBS-TBS(衛星放送)は19日(日)。

山陰放送 開局60周年記念特別番組 八雲の帰郷 〜佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ〜/山陰放送

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26日は八雲忌…ハーンに親しむ9月最後の週末

明日9月26日(金)は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)没後110年の命日です。ハーンを偲ぶイベントを中心に、今週末の各地のイベントをまとめてご紹介しましょう。

松江

まず、小泉八雲記念館(島根県松江市)では、今日から28日(日)まで、遺髪塔に祭壇を設けて供養を行っています。

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【6/30記事追加】松江市が自治体国際交流表彰(総務大臣賞)、ニューオーリンズ市との交流を評価

松江市は、このほど第8回自治体国際交流表彰(総務大臣賞)を受けました。松江市と同じくラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が住んだという縁で行っている、アメリカ・ニューオーリンズ市との友好都市交流について、「小泉八雲がこの地で熟成させた「オープンマインド」を受け継ぎ、「グローバルな視点」に立った人材育成に資する交流は、単なる交流の枠を超え、意義のある内容」(松江市のプレスリリースより)と評価されたものです。

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小泉八雲記念館: 2013年度下半期の企画展「ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン」

昨日のブログでは、5月23日の「ハチャトゥリアン楽団 Presents ニューオリンズナイト」で、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さんが「ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン」と題してお話しすることをお伝えしましたが、「ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン」といえば、昨年度開催された小泉八雲記念館の企画展と同じタイトルですね。せっかくですので、記念館のFacebookページに掲載された写真を。

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【5/24記事追加】5月23日は「ハチャトゥリアン楽団 Presents ニューオリンズナイト」スペシャルゲスト小泉凡さん

5月23日にフリースペースMIZ(松江市)でレクチャーコンサート「ハチャトゥリアン楽団 Presents ニューオリンズナイト」が開催されます。

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ニューオーリンズ訪問中の小泉凡さんインタビュー記事と動画(英語)

アメリカ、ニューオーリンズのテュレーン大学ジョーンズ・ギャラリーで10月18日に始まった「The Open Mind of Lafcadio Hearn in New Orleans: Book and art Exhibition(オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューオーリンズ:初版本と造形美術展)」。その記念講演会のためニューオーリンズを訪問したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)曾孫、小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)のインタビュー記事と動画が、現地紙のサイトに公開されています(英語)。

ハーンが暮らしたクリーブランド通りの下宿を訪問した様子を交えた内容です。2009年にギリシャのアテネで始まった「The Open Mind of Lafcadio Hearn」の発案者であるアート・コーディネーターのタキス・エフスタシウ氏(八雲会会員)、同展の企画を担当した小泉祥子・八雲会常任理事も登場します。

Lafcadio Hearn’s great-grandson Bon Koizumi visits New Orleans author’s apartment (nola.com)

ハーンをたたえるニューオーリンズのパレード

2009年よりアテネ、松江、ニューヨークと巡回してきた美術展「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン(The Open Mind of Lafcadio Hearn)」が、今年は10月18日よりアメリカ、ニューオーリンズのテュレーン大学ジョーンズ・ギャラリーで開催されます。

オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューオーリンズ:初版本と造形美術展(The Open Mind of Lafcadio Hearn in New Orleans: Books and Art Exhibition)

そのニューオーリンズで今年の2月18日、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をたたえるパレードが行われました。

ハーンがニューオーリンズでジャーナリストとして活動していた1885年、『クレオール料理(La Cuisine Creole: A Collection of Culinary Recipes)』というレシピ本を著したことにちなむもので、パレードの顔となるクィーンやキングにはシェフが選ばれ、参加者たちは泡立て器を手に持っていたり、沿道の人たちに木のスプーンを配ったり、カップケーキなどの料理の扮装をしたりと、料理尽くしのパレードだったようです。パレードのキャプテンは、来年もやると言っているとか。

以下、パレードに動画と新聞記事です。

Rain-wilted chefs brave weather for inaugural Krewe of Lafcadio parade (nola.com)

「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューオーリンズ」展には、テュレーン大学 Rare Book Collection, Special Collections, Howard Tilton Memorial Library が所蔵する『クレオール料理』のニューヨークで刊行された初版とともに、ニューオーリンズで別の出版社から刊行された第2版も展示されます。

(情報提供:カワマサショウコさん)

怪談と自然災害…焼津の2つの展覧会[2]静岡福祉大学附属図書館「小泉八雲と自然災害」展

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、「地震と国民性(Earthquakes and National Character)」を神戸の新聞記者時代に書いたのち、「稲むらの火」の原作としても知られる「生き神(A Living God)」を著し、津波(tsunami)という言葉を世界に広めました。焼津市の静岡福祉大学附属図書館で開催中の「小泉八雲と自然災害:ヘルンさんからのメッセージ」展は、八雲と自然災害とのかかわりに光をあてるとともに、八雲が生きた時代の国内外の自然災害の記録を紹介する展覧会です。

富山大学「ヘルン文庫」で発見された"The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896"の複製とその翻訳を、手にとって読むことができるコーナー。

昨年、八雲会会員の中川智視さん(明治大学兼任講師)が、八雲の蔵書を一括収蔵する富山大学附属図書館「ヘルン文庫」での調査の過程で、明治三陸地震に関する英文のリーフレット”The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896″(「日本での大災害 1896年6月15日」)を発見したことが、『読売新聞』富山版(2011年10月1日付)で報じられました。この記事はインターネットでも配信され、富山県内や八雲研究者の範囲を越えて話題となりました。このリーフレットは、英字新聞Japan Gazetteの記者が、1896(明治29)年6月に発生した明治三陸地震と大津波で被災した岩手県の釜石を取材した際の記録で、本展では同資料の複製が、中川さんによる日本語訳とともに公開されています(同資料については、八雲会誌『へるん』第49号に中川さんによる紹介記事「ヘルン文庫から見つかった明治三陸沖地震の資料」を掲載していますので、あわせてお読みください)。

八雲が足跡を残した土地で発生した自然災害も取り上げられています。2005(平成17)年のハリケーン「カトリーナ」による被災が記憶に新しい、ミシシッピ川のデルタ地帯の都市ニューオーリンズにみる、土地環境と水害の関係。マルティニークの28,000人の都市サン・ピエールに生存者2名という壊滅的被害をもたらした1902(明治35)年のプレー火山噴火にみる火砕流災害。そして、宍道湖の水を中海へと送る大橋川の両岸に発展した城下町・松江についても、しばしば見舞われてきた洪水の年表が掲げられていました。

安政大地震の後に出回った鯰絵など、江戸時代後期から幕末にかけて描かれた絵では、地震を起こす鯰や地震虫が、鹿島大明神によって要石で押さえ込まれている。

また、八雲が生きた時代の日本人が、地震の起こる仕組みをどのように考えていたか、災害の記録をどのように残したかを知ることができるのも、本展の特色です。八雲5歳の年、安政2(1855)年に江戸襲った安政大地震の後に出回った鯰絵(なまずえ/原資料は国立科学博物館蔵)には、地震を起こした江戸の鯰が、鹿島大明神の命を受けた神に要石(かなめいし)を打ち込まれながら命乞いをし、大坂や越後など諸国の鯰もそれぞれ誓いを立てたり許しを請うたりする様子が、ユーモラスに描かれています。

現代の“幻灯”ともいえるパソコンにスライド表示される「明治三陸大津波(幻灯版)」。

一方、明治三陸地震津波を描いた「大海嘯極惨状之図」(原資料は国立科学博物館蔵)や、「明治三陸大津波(幻灯版)」(原資料は仙台市博物館蔵)は、テレビも映画もなく、新聞でも写真が多用される以前の時代における、視覚媒体による被災状況の克明な記録であるとともに、その伝達方法をも示しています。

富山大学「ヘルン文庫」や富山八雲会の紹介を含め、八雲の作品・関連書を紹介するコーナー。

本展では、”The Great Disaster in Japan, 15th June, 1896″を所蔵する富山大学「ヘルン文庫」と、富山八雲会によるちりめん本翻訳プロジェクトもあわせて紹介され、八雲と富山のかかわりを知る機会にもなっています。東京の八雲の遺族の手で管理されていた八雲の蔵書が富山にもたらされたきっかけは、1923(大正12)年の関東大震災。蔵書を安全に保管できる学校に一括譲渡したいとの遺族の意向に応えたのが、当時創設準備中だった富山高等学校、現在の富山大学でした。関東大震災を境に富山に移った蔵書の中から、八雲の自然災害への強い関心がうかがえる資料が、東日本大震災が発生した年に見出され、八雲が愛した焼津の地で公開される……。小泉八雲と自然災害の不思議な縁を感じずにはいられません。

「小泉八雲と自然災害:ヘルンさんからのメッセージ」展は、静岡福祉大学附属図書館で7月31日(火)まで開催しています(土曜日・日曜日・祝日休館)。

「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク」展に関するネット上の記事

「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク」展の展示風景(写真:小泉祥子)

アメリカ、ニューヨークで開催中の「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューヨーク:初版本と造形美術展」(日本クラブ・日本ギャラリー)が、現地時間の今日14日(金)に最終日を迎えます。インターネット上でご覧いただける同展に関する記事へのリンクをご紹介します。

週刊NY生活(2011年10月6日)

ラフカディオ・ハーン展 日本ギャラリーで始まる
※ニューヨーク在住者向けの日本語新聞の記事。YouTubeに記事動画あり(下記参照)。


小泉凡さん(八雲〈ラフカディオ・ハーン〉曾孫)のコメント。


週刊NY生活TV(広告なし)10月8日号(同展の話題は1:46ごろから)。展示の模様、展覧会を企画した小泉祥子八雲会常任理事のコメントほか。

フジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナル(2011年10月10日)

『耳なし芳一』の小泉八雲展 NYで開催中
フジサンケイグループのニューヨーク在住者向けサイトのニュース映像。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生涯と業績の紹介や、小泉凡さんと松浦正敬松江市長のインタビュー、来場者の声を織り交ぜながら、展覧会の模様を伝えています(既報)。

The Irish Times(2011年10月11日)

Insight into Irish-American who introduced Japan to the world
The Irish Times紙にしばしば八雲を取り上げているJohn Moran記者による記事。レセプションにおける小泉凡さんによる講演を中心に紹介。

松浦正敬松江市長の公式サイト(2011年10月12日)

ニューヨーク、ニューオリンズ訪問
同展への出席や、ハーンがジャーナリストとして活躍したニューオーリンズ市との交流再開など、一連のアメリカ訪問の報告。

なお、同展の写真は近日中に八雲会のFacebookページに掲載する予定です。