投稿:2022年01月01日(土)
あけましておめでとうございます。
旧年中は、新型コロナウイルスの影響により定期総会や「ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」の実施を2年連続で見合わせましたが、一方で新刊2冊『松江と小泉八雲:何を見て 何と出会い 何を残したか』『小泉八雲の怪談づくし』を刊行することができ、いずれも多くの反響をいただきました。感謝申し上げますとともに、本年も変わりませずよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が松江から熊本に転居してから130年に当たりました。ハーンが130年前に元日を迎えた当時暮らした家が、小泉八雲熊本旧居として移築保存されています。
熊本旧居には、ハーンがこの家を借りるにあたって設けた、伊勢皇大神宮を祀る神棚があります。この神棚に灯明をつけ、お供えをしたことなど、日本の正月の様子をアメリカの友人に手紙で伝えています。
熊本旧居では来週1月4日にデジタルミュージアムを開設する予定。「旧居内でのみ楽しめるVR体験『雪女』や、現地に行かなくても楽しめるWebコンテンツも盛りだくさん!」(熊本市ホームページ)とのことです。注目しましょう。
明治二十五年(一八九二)の正月を熊本市手取本町三四番地の家で迎えたヘルンは、門にはしめ縄をめぐらし、神棚に灯明や供え物を上げた。自分の家の正月の様子を詳しくアメリカの友人に報告して子供のように正月飾りを喜んだ。
熊本の新年宴会は正月五日に行われる例になっていた。同日、当時の熊本第六師団長野崎中将の主催で祝宴があり、ヘルンも招待を受けた。県庁の通達に「フロック着用のこと」とあったので、ヘルンは「そんなことなら、私は、出席はお断りする。私は、生涯フロックは着ないつもりである」と答えた。このあと「将軍から日本の礼装でよろしい、との知らせがあったので、私は松江で作った紋付羽織袴の礼装で出席しました」と西田千太郎に知らせている。
この時、下駄類の履けないヘルンは靴履き羽織袴の「勇姿」。フロックの日本人と対照して、笑いを禁じ得ないものがあったであろう。
—『小泉八雲新考』(丸山学)
(梶谷泰之「熊本の正月」『改訂新版 へるん百話——小泉八雲先生こぼれ話集』〔八雲会〕より)
別掲にて、年末に発行しました「八雲会報」第69号のご案内を掲載しております。あわせてご覧ください。
投稿:2021年09月01日(水)
令和3年9月19日に開催を予定しておりました「第55回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」(主催:松江市、松江市教育委員会、八雲会)について、山陰両県の新型コロナウイルス感染症の状況により、開催を中止することといたしました。ご応募いただいていた皆様、開催を期待していただいていた方々にはご迷惑をおかけすることとなり大変申し訳ございません。何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
投稿:2021年06月20日(日)
このほど「八雲会報」(年2回発行)第68号を発行し、会員宛に発送しました。
巻頭では、令和3年度松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」5月の回で講師をおつとめいただいた酒井董美さん(民話・わらべ歌研究者、元島根大学教授)が、小泉セツ夫人や長男一雄の手記にみる八雲の一面を紹介。
つづいて、令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文、作詞・詩募集の審査員をつとめた高嶋敏展さん(写真家)の目にとまった、ある応募作品への「お返事」を、応募作品とともに。
そして、八雲会の新刊『松江と小泉八雲:何を見て 何と出会い 何を残したか』と、6言語版展開となった新しい『へるんさんの松江まちあるきマップ』を紹介しています。
「八雲会報」は、当会事務局と同じ松江市総合文化センター内にある松江市立中央図書館でも配布しています。ぜひお読みください。
ユーモアと人情の人・八雲 酒井董美(民話・わらべ歌研究者、元島根大学教授)
「猫がいない」へのお返事 高嶋敏展(写真家)
猫がいない 松本紋和(愛知県在住、13歳)
発行物紹介:
『松江と小泉八雲:何を見て 何と出会い 何を残したか』
『へるんさんの松江まちあるきマップ』
令和3年度松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」
令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文、作詞・詩の入賞者
2021年、令和3年度の八雲会総会の開催は見送ります
2021年 第55回スピーチコンテストについて
寄贈していただきました
湖畔雑録
湖畔通信
投稿:2021年02月28日(日)
令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文・詩(主催:松江市、松江市教育委員会、八雲会)の入賞者が以下の通り決定いたしました。入賞者の皆様、おめでとうございます。なお、表彰式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止といたします。(敬称略)
◆八雲の心にひびいた琵琶の音
髙橋周
東京都
◆「伝える」ということ
野津七海
島根県
◆怪談の魅力
岩井優奈
島根県
◆「葬られたる秘密」を読んで
茂路菜然
東京都
◆「雪おんな」を読んで
小峰果織子
東京都
◆八雲から学ぶ「常識」の落とし穴
髙橋美帆
東京都
◆小泉八雲の冷厳と心のぬくもり
渡邉杏咲
東京都
◆本当の幸せとは何か~「春」に込められた思い~
青木望愛
神奈川県
◆「雪女」のかなしみと集団
巣山和香
長野県
◆『雪女』を読み聞かせること
赤繁容子
三重県
◆絶対神無き赦し
伊藤道親
大阪府
◆『むじなアンノウン』
牧野涼子
東京都
◆ヘルン先生と行く旅
森うずまき
山梨県
◆八雲の伏し目
熊倉省三
東京都
◆八雲忌
鬼怒川善子
熊本県
◆無敵のだんご
遠藤玲奈
東京都
◆スピンをはさむと
吉田豊
愛知県
※吉田豊さんの「吉」は、正しくは「土」に「口」です。
◆その人のこと
久夫
岐阜県
応募状況:
感想文 小学生の部 27編
感想文 中高生の部 9編
感想文 高校生の部 25編
感想文 一般の部 66編
詩 52編
計 179編
入賞作品集のPDFファイルを、松江市のホームページで公開しています。
投稿:2021年01月07日(木)
令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文・詩(主催:松江市、松江市教育委員会、八雲会)の募集を、1月6日(水)をもって締め切りました。ご応募下さった皆様、ありがとうございます。
なお、結果発表は2月下旬、表彰式は3月下旬の予定です。
投稿:2020年12月30日(水)
このほど「八雲会報」(年2回発行)第67号を発行し、会員宛に発送しました。
巻頭では、八雲会の新刊『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(常松正雄訳)の編者である村松真吾・八雲会常任理事が、往復書簡にみる二人のエピソードを紹介。
つづいて、朗読ユニット「語る夜」で八雲作品を多数上演している松島彩さん(山陰土着系女優)が登場。11月に講師を務めた松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」が記憶に新しい松島さんが、八雲に寄せる「恋のパワー」語ります。
そして、アメリカ時代のハーンに関する研究の成果を、長年にわたり発信された在米会員・田中欣二さんへの追悼のことばを掲載しました。
「八雲会報」は、当会事務局と同じ松江市総合文化センター内にある松江市立中央図書館でも配布しています(2021年は1月4日〔月〕より開館)。ぜひお読みください。
『ラフカディオ・ハーン 西田千太郎 往復書簡』(常松正雄訳)から:ラフカディオ・ハーンの西田千太郎への思い 村松真吾(八雲会常任理事〔出版部代表〕)
小泉八雲に、キスを 松島彩(山陰土着系女優)
2020年(令和2年)小泉八雲関係新聞記事(松江 〜11月末)
田中欣二氏の逝去を悼む
2020年小泉八雲の話題から
湖畔雑録
寄贈していただきました
湖畔通信
投稿:2020年07月17日(金)
令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文・詩(主催:松江市、松江市教育委員会、八雲会)の募集を、本日7月17日(金)開始しました。
本コンクールは、「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の功績をたたえ、その作品を対象とする感想文、作詞・詩の募集を行うことにより、八雲の作品の読書をすすめ、豊かな心をそだてるとともに、国際社会への理解を深めることを目的と」して(募集要項より)、昭和62(1987)年度に始まり、毎年実施しています。
応募締切は令和3年1月6日(水)(必着)です。募集要項は下記リンク先をご覧ください。多数のご応募をお待ちしています。
令和2年度「小泉八雲をよむ」感想文・詩 | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰
投稿:2020年07月12日(日)
八雲会 会員各位
八雲会事務局
新型コロナウィルス感染症に加えて各地で集中豪雨にも見舞われておりますが、会員の皆様には御健勝にてお過ごしのことと拝察申し上げます。平素からのご支援に感謝します。
このほど八雲会誌『へるん』第57号および「八雲会報」第66号を郵送しましたが、会報および同封の書面でご案内しました通り、令和2年度の定期総会の開催は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、やむを得ず中止いたします。
本来ですと、役員会(6月に書面審議にて実施)で承認した昨年度の事業活動報告、今年度の事業活動計画を、総会に提案し承認を得るわけですが、総会開催中止に伴い、役員会の議案(事業報告、事業計画)の要旨を、会誌・会報に別紙にて同封いたしました。
また、決算書、予算書を含めて、役員会の議案等の資料のPDFファイルを、ホームページ上に当分の間公開します。会員のみが閲覧できるようにパスワードを設定しています(パスワードは、会誌・会報に同封の書面に記載してあります)。
投稿:2020年07月12日(日)
このほど「八雲会報」(年2回発行)第66号を発行し、会員宛に発送しました。
巻頭では、昨年の八雲会定期総会記念講演会「小泉八雲邦訳史:日本時代の作品を中心に」の講師を務めた風早悟史さん(山口東京理科大学共通教育センター講師)が、「八雲会報」第65号掲載の藤岡大拙さん(島根県立大学短期大学部名誉教授)「「出雲弁による翻訳の試み:ハーン著「加賀の潜戸」(『知られぬ日本の面影』所収)の会話を例に」を受けて、八雲の作品を新たな観点で翻訳することの意義を論じています。
なお、風早悟史さんの八雲会定期総会記念講演会の内容は、さきごろ刊行しました八雲会誌『へるん』第57号に収録しましたので、この機会にどうぞお読みください。
つづいては、八雲会の事業にさまざまご協力いただいている写真家の高嶋敏展さんが、「八雲会の会報でこう問うのはいささか勇気がいる」と前置きしつつ、八雲顕彰関係者にあることを問いかけてきます。
そのほか、小泉八雲記念館で6月まで開催された「ハーンを慕った二人のアメリカ人」展の続報や、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、小泉凡さん(小泉八雲記念館館長)が同館Facebookページに掲載したエッセイ採録も。
「八雲会報」は、当会事務局と同じ松江市総合文化センター内にある松江市立中央図書館でも配布しています。ぜひお読みください。
方言で読むハーン:新訳の可能性 風早悟史(山口東京理科大学共通教育センター講師)
小泉八雲は松江(島根)で愛されているのか。 高嶋敏展(写真家)
松江にあふれる小泉八雲
展示図録の発行
ハーンを慕った二人のアメリカ人
令和2年度松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」
令和元年度「小泉八雲をよむ」感想文、作詞・詩の入賞者
八雲がみた松江のコレラ流行 小泉凡(小泉八雲記念館館長)
今年度の八雲会総会の開催は見送ります
寄贈していただきました
湖畔通信
投稿:2020年06月27日(土)