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古代出雲歴史博物館で企画展「入り海の記憶」5/17まで開催中

出雲大社の東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館(島根県出雲市)では、企画展「入り海の記憶:知られざる出雲の面影」が5月17日(日)まで開催されています。

宍道湖・中海をはじめとする日本海沿岸地域の入り海と、人々とのかかわりの歴史を紐解く同展。展示解説のパネルには、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』からの引用が添えられるほか、同館所蔵の初版本や、ハーンの紹介を記した観光パンフレットといったハーンに関する資料も展示されています。

島根県立古代出雲歴史博物館|サイト

同展のポスターについて、文化情報誌『Catch』の記事。

また、宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島の写真をポスターの背景に使用していますが、それもあえて青で表現しています。宍道湖といえば、夕日に染まる赤をイメージしがちですが、宍道湖、そして出雲を愛した小泉八雲は、日が昇る前の宍道湖を「神々の国の首都」のなかで次のように讃えています。「はるか湖の縁ふちまで長く伸びている、ほんのり色づいた雲のような長い霞の帯。それはまるで、日本の古い絵巻物から抜け出てきたかのようである」と—。この一節は、夜明け直後の淡い青色を帯びた宍道湖を想像させ、夕景だけではない宍道湖の魅力を語っているように思われます。

CATCH navi –

会期中は同館のカフェに、日本海や宍道湖の朝日・夕日を連想させる色が特徴の炭酸飲料も登場。また展示室内のグッズ売り場では、『知られぬ日本の面影』初版本の表紙のデザインを用いたトートバッグなどのハーン・グッズも販売しています。

山陰中央新報 – 古代出雲歴史博物館で「入り海の記憶」オリジナルジュース

こんにちは!アテンダントです。本日はショップより、現在開催中の企画展「入り海の記憶 ~知られざる出雲の面影~」(3月27日~5月17日)の関連商品について、ご紹介します!前回の展示図録に続いて紹介するのは、レトロな竹笹のイラストがプリ…

Posted by 島根県立古代出雲歴史博物館 on 2015年4月19日

 

小泉凡さん、曽祖父・小泉八雲の新婚旅行地を訪ねる鉄道旅:『旅と鉄道』2012年11月号

雑誌『旅と鉄道』2012年11月号(朝日新聞出版)の第2特集「神話と伝説が息づく山陰列車旅」で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とセツ夫人の新婚旅行地を、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)が訪問、松江と出雲を結ぶ一畑電車と、JR山陰本線で旅しています。

八雲とセツが出雲大社、ついで鳥取県を訪れたのは、この地方に鉄道が開通していなかった1891(明治24)年。曽祖父の夏休みを利用した長旅の跡を、凡さんは1泊2日の鉄道旅。八雲が生涯に3度訪れた出雲大社、作品「盆踊り(Bon-Odori)」にも登場する「いさい踊り」に出会った妙元寺、ケルトの子守唄を歌う出雲の女の夢を見たという浜村温泉などを巡っています。

『旅と鉄道』という誌名にふさわしく、凡さんの思い出に残る一畑電車の車輌、旧大社線の大社駅(島根県出雲市)や旧倉吉線(鳥取県倉吉市)といった廃線跡も登場。鉄道ファンでもある凡さんにとって楽しい道中だったのではないでしょうか。

第2特集では、漫画家・水木しげるさんの故郷・鳥取県境港市と米子市を結んで妖怪列車が走る境線をはじめ、島根・鳥取両県のローカル線も紹介され、さらに連載企画には、鳥取県の若桜鉄道や、車輌基地を一望できる米子のホテルが登場。山陰の鉄道旅に誘う1冊です。

旅と鉄道 2012年 11月号 [雑誌]
朝日新聞出版 (2012-09-21)