ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)没後110年の年、2014年も大晦日を迎えました。今年最後の八雲会ブログは、ハーンが愛した“神々の国”出雲を楽しむ一助になりそうな話題をまとめてお届けします。
まずは今月刊行されたばかり、島根県出雲市を拠点に活躍する写真家・古川誠さんの写真集『憧憬:ラフカディオハーンの足跡を旅して』(ハーベスト出版)。
写真集『憧憬 ラフカディオハーンの足跡を旅して』を発刊します!
本書は、およそ1年3ヶ月の間、山陰地方に滞在したラフカディオハーンの足跡を追って、訪れた場所、風景などを撮影した写真集です。「松江」、「北堀の住まい」、「怪談」、「散策」、「加賀の潜戸」、「美保関」、「杵築大社・日御碕」、「隠岐」、「伯耆の国」の章ごとに、計100点ほどの写真を掲載しています。
文章は、ラフカディオ・ハーン著『新編 日本の面影』(池田雅之訳、角川ソフィア文庫)の引用文と、山根氏による書き下ろしの文章を併せて収録。「日本」と「外国」の狭間で揺れた「国際人」であるハーンの心象を表すため、それぞれの英文も載せています。
本書については、後日改めてこのブログで取り上げます。
ハーンが三たび参拝した出雲大社(島根県出雲市)は、これから初詣客でにぎわうことになりそうですが、その東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館では、この3が日に展示室の無料開放が実施されます。
島根県立古代出雲歴史博物館|サイト
同館常設の総合展示室には、ハーンに関するコーナー「日本の面影 しまね」がありますので、どうぞお見逃しなく。ハーンの曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授)のナレーションによる「神々の国の首都(The Chief City of the Province of the Gods)」に関する映像展示もありますよ。
島根県立古代出雲歴史博物館|サイト
島根県立八雲立つ風土記の丘(島根県松江市)では、1月10日(土)の風土記の丘教室例会として、小泉凡さんが「小泉八雲と出雲の護符」と題して講演します。ハーンが出雲地方で収集した神社の護符は、『古事記』を英訳した友人のB. H. チェンバレンを介してイギリスに送られ、オックスフォード大学のピットリヴァーズ博物館に収蔵されています。先年、これらの護符について調査を行った凡さんから、直接お話を聞ける機会です。
fudokinookakyousitu.html
翌11日(日)に同館を出発する「意宇(おう)六社めぐり」は、江戸時代から明治時代にかけて行われていた「意宇六社参り」ゆかりの神社を、同館学芸員の解説を聞きながら訪ねるというもの。行き先には、神魂(かもす)神社や八重垣神社など、ハーンが実際に訪れた神社も含まれています。
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よいお年をお迎えください。
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