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講演・講座
2022年度の講座「『華表美談 宍道湖嫁島』を読む」では、嫁ケ島・竹生島神社の華表(鳥居)献納の物語、宍道湖・嫁ケ島の文学、治水事業、環境保全、衛生思想の歴史などを学習しました。
文学作品の一つに、宍道湖の勝景がジュネーブに似ている、と激賞した末松謙澄(官僚・政治家・文学者、1855−1920)の漢詩がありました。
1918年、松江を訪問したJohn Eills(ハーン研究者、1868−?)も、宍道湖の風景について、「ハーンが最初の一年を教師として過ごした松江は、ジュネーブに似ていなくもない」(1927)と書き残しています。八雲自身は作品にジュネーブを扱ったこともありませんし、本人が訪ねたこともありませんでした。が、いつくかの文献では、「八雲が、松江はジュネーブに似ていると言った」と、書かれています。
本講座では、松江とジュネーブの類似性を表現、指摘した文献を調査しまとめたので、それらを紹介し、内容を検討します。そして、調査した文献を3つの時代区分に分けて、松江市民の八雲の受容と八雲会の活動の歴史の観点から、分析・考察を試みたいと思います。
(「受講の手引き」p.32より)