基本情報
- 日時
- 2022年5月〜12月 第3日曜日(全3回)10:30-12:00
5月15日(日)、6月19日(日)、7月17日(日)、10月16日(日)、11月20日(日)、12月18日(日) - 会場
- 中村元記念館(島根県松江市八束町波入2060 松江市役所八束支所2階)
- 講師
- 横山純子(島根大学ラフカディオ・ハーン研究会事務局長、中村元記念館東洋思想文化研究所研究員)
- 料金
- (全6回)受講料10,600円(早割価格9,600円)+東方学院松江校年会費3,000円
- 問い合わせ先
- 中村元記念館 電話:0852-27-3220
内容
私が中村元記念館の講座を始めるようになった2017年度にラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn,1850-1904)の来日後第一作目の『日本瞥見記』(Glimpses of Unfamiliar Japan)の作品の表現についてとりあげたが、今回はハーンの松江時代に焦点をあて、ハーンの松江での体験をもとに生み出された作品を一緒に考察致したい。
ハーンの松江時代を知る手がかりとしては、ハーンの自筆の手帳や原稿、ハーンの書いた記事、ハーンの書 簡、西田千太郎日記、『山陰新聞』の記事等がある。松江時代のハーンの足跡をたどりながら、ハーンの松江 時代と松江での創作がどのようなものだったか改めて捉え直してみよう。
1890年4月4日に横浜に上陸したハーンは島根県尋常中学校と師範学校の英語教師となる契約を結び、同年8月30日に松江に到着した。そして1891年11月15日に第五高等中学校赴任のために、熊本に向けて松江を出発した。ハーンが松江にいたのは、443日であった。ハーンが松江の印象を一日に凝縮して書いた作品が『日本瞥見記』の「神々の国の首都」(“The Chief City of the Province of the Gods” )である。また『日本瞥見記』の「さようなら」(“Sayōnara”!)では、松江を去る時の松江の印象が、走馬灯のように名詞句を重ねた形で 印象的に語られている。『日本瞥見記』にはその他松江を取り上げた作品が「加賀の潜戸」(“In the Cave of the Children’s Ghosts”)、「美保関にて」(“At Mionoseki”)、「八重垣神社」(“Yaegaki-Jinja”)、「日本の庭で」(“In a Japanese Garden”)、「英語教師の日記から」(“From the Diary of an English Teacher”)等ある。ハーンの松江時代を鑑みながら、ハーンが『日本瞥見記』の中で松江をどのように描写しているか辿ってみることとする。
(「受講の手引き」より)
その他の情報
- 詳しい情報
- http://www.nakamura-hajime-memorialhall.or.jp/touhou.html