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ヘルンと家族:小泉八雲没後110年記念企画展

展覧会

基本情報

日時
2014年4月28日(月)〜2015年3月29日(日)5月31日(日) ※会期延長
4月〜9月:8:30-18:30(受付終了18:10)
10月〜3月:8:30-17:00(受付終了16:40)
会場
小泉八雲記念館 企画展示室(島根県松江市奥谷町322)
料金
入館料:大人300円、小人(小・中学生)150円(毎週土・日曜日は松江市内に通学する小・中学生無料)
問い合わせ先
小泉八雲記念館 電話:0852 -21-2147

内容

趣旨

日本人として、54年の生涯を閉じた小泉八雲。
ギリシャ、アイルランドと地球を半周以上旅したあと
到着した日本で、ついに家族を得た。
語り継がれる八雲の面影とエピソード、
そして彼が愛した妻と子どもたち。

1904年9月26日、小泉八雲は静かにこの世を去りました。
享年54歳。東京西大久保の自宅で家族に見守られながらのことです。

……小さい声で、「ママさん、先日の病気また参りました」と申しました。……しばらくの間、胸に手をあてて、室内を歩いていましたが、そっと寝床に休むように勧めまして、静かに横にならせました。間もなく、もうこの世の人ではありませんでした。少しも苦痛のないように、口のほとりに少し笑いを含んでおりました。天命ならば致し方ありませんが、少し長く看病をしたりして、いよいよ駄目とあきらめのつくまで、いてほしかったと思います。あまりあっけのない死に方だと今も思われます。(小泉節子著『思い出の記』)

小泉八雲は、幼いころ両親が離婚し、その後アイルランドの大叔母によって育てられるが破産。ひとり海を越えてアメリカに渡り孤独な青年時代を過ごしました。数奇な運命を背負って生まれた八雲は、いつもギリシャ人の母ローザを思い家庭の温かさに憧れを抱いていました。1890年に来日後、英語教師として赴任した松江で出会ったひとりの女性小泉セツと結婚し、初めて家族を得たのです。

若きシンシナティ時代の一時期を除きこれまでひとり身だった八雲は、結婚によってセツの実母、養父母など大家族を養う家長となりました。やがて長男一雄が生まれ三男一女に恵まれましたが、では、世界的な文学者としての小泉八雲はどのような家庭人だったのでしょうか。

小泉一雄は著書『父「八雲」を憶う』の中で、「父が逝いたのは私が数え年十二歳の秋でしたから、私は一少年の目に映った一家庭における父をよく知っているのであって、厳かな講義をしたり、難しい論文を書いたりする父を知らぬのです」と序文で書いているように、子どもたちにとってはあくまでも優しく、教育やしつけには厳しく、決して器用ではなく、時にユーモラスで子どものような心を持つ、愛する父でした。

この企画展は、八雲の没後110年を記念して、妻セツや子どもたちが書き残した思い出をもとに、日本人として生涯を閉じた八雲の知られざる姿を探ってみたいと思います。八雲が亡くなったのは、長男一雄が10歳、次男巌が6歳、三男清が4歳、そして長女寿々子はわずか1歳のときです。八雲の血を受け継ぐ子どもたちの父への愛情やエピソード、家族の暮らしなどを、小泉家に伝わる数々の写真とともに紹介していきます。セツとは、「パパさん」「ママさん」と敬意と愛情をこめて呼び合い、ヘルン言葉と呼ばれる独特の日本語で夫婦は会話をしていました。八雲の執筆中の様子や人間味あふれる彼の日常が書きつづられている『思い出の記』(小泉節子著、1914年、田部隆次『小泉八雲』第11章、早稲田大学出版部)、『父「八雲」を憶う』(小泉一雄著、1931年、 警醒社)、『父小泉八雲』(小泉一雄著、1950年、小山書店)、『リ・エコー』(小泉一雄著、ナンシー・フェラーズ編、1957年、The Caxton Printer Ltd.)を参考にしながら展示構成をしていき、「家族」というキーワードを通して八雲の新たな一面と人となりを紹介していきます。また八雲の没後、残された子どもたちは父からの資質を受け継ぎどのように成長していったのでしょうか。

「この世に出て最初に希臘語を覚え、英語で育ち、仏語を教えられ、ラテン語、西班牙語を勉強したラフカディオ・ハーンが断末魔には「ああ、病気のため…」と惜しんだような悟ったような日本語を残して日本人八雲として消えて行きました」(『父「八雲」を憶う』)と一雄が書き綴っているように、英国籍ラフカディオ・ハーンは、妻と子供たちのために日本に帰化し、「日本人小泉八雲」となって生涯を閉じました。作家・小泉八雲ではなく、人間・小泉八雲を感じ取っていただければ幸せです。

また、八雲の没後110年目にあたり、7月には生誕地ギリシャ・レフカダで、ハーンのオープン・マインドの解釈を試み、未来につながるハーンの活かし方を探る国際シンポジウムと記念イベントが開催される予定です。2009年頃より、多様な角度からの再評価が行われ、新しい価値観での活用が試みられるようになってきました。それは日本国内にとどまらず、世界的にハーンへの意識は変わろうとしていることを意味しています。この企画展「ヘルンと家族」が、新しいハーンへのアプローチになることを期待します。

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その他の情報

主催
NPO法人松江ツーリズム研究会、松江市
協力
小泉家、稲垣家
詳しい情報
http://www.matsue-tourism.or.jp/yakumo/family/

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