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展覧会
この企画展は、世界の中での小泉八雲と「怪談」の評価と受容という観点から展示を行うものです。そのひとつとして、1904年のKWAIDAN(Houghton, Mifflin & Co.)の刊行をきっかけに、各国語に翻訳された小泉八雲の怪談・奇談の再話文学の書籍を展示します。フランス語、ドイツ語はもちろんですが、トルコ語、ポーランド語、イタリア語、中国語、スペイン語、デンマーク語など世界中で読まれていることが分かります。また、Japanese Fairy Tales(『日本お伽噺』)は、イヌイット語に翻訳されている絵本もあり、大変興味深いものです。最終的に何ヵ国で出版されているかはわかりませんが、いつの時代もGhostlyな異界をのぞいてみたいという好奇心はいずこも同じということでしょうか。
映画《怪談》は小林正樹監督の代表作で、1964年に公開された。小泉八雲の原作をオムニバス方式で映画化した初のカラー作品《怪談》は3時間の大作で、この世のものとは思えぬ幻想的な世界を作り上げ、カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受けた他、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、日本映画史上屈指の傑作と絶賛されました。
このカンヌでの受賞で映画《怪談》は受容され、約30カ国で上映される結果となりました。オークションでは、当時の各国のオリジナルポスターが今でもコレクターの間で収集されています。フランス、アメリカ、アルゼンチン、旧ユーゴスラビア、ポーランドなどそれぞれ特徴のあるオリジナルポスターを展示しまた、アメリカや中国で発売されたVHSビデオやDVDも紹介します。
これらの数十点に及ぶ展示品は、すべてギリシャ在住のアート・コーディネーター、タキス・エフスタシウ(Takis Efstathiou)氏のコレクションで、氏の好意によってお借りできるものであり、今回の展示はこれらの貴重な資料を見ることのできるまたとない機会です。
(小泉八雲記念館ホームページより)