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八雲の妻 小泉セツの生涯

長谷川洋二(著)

内容

ハーンとセツの曾孫、小泉凡氏(八雲会名誉顧問・島根県立大学短期大学部教授)も推薦!
『知られぬ日本の面影』『怪談』などでその名を知られる文豪、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。
今年2014年は没後110年に当たります。
本書はその妻、小泉セツの、他に類のない本格的な評伝です。
明治期にあっては困難を極めた国際結婚。
二人はその困難を、二人の愛情とたゆまぬ努力によって見事に克服し、新しい形の夫婦愛を築きました。
ハーンと生活を共にした13年間、セツは“ヘルンさん言葉”(二人だけに通じ合う独特の言葉)を駆使してハーンとコミュニケーションを図り、ときには再話文学の助手をも務めました。
セツの残した「英語覚え書帳」(本書収録)には、出雲弁訛りも多数見受けられ、セツが英語を習得しようと努めた必死さが伝わります。
ハーンとセツの曾孫、小泉凡氏(八雲会名誉顧問・島根県立大学短期大学部教授)も推薦!

http://www1.imaibooks.co.jp/book/corporation/?p=2090

目次

小泉セツ関係系図
一 セツの生い立ち
(一) 誕生
(二) 幼年時代
(三) 親たち・祖父たちの物語
二 松江士族の没落とセツ
(一) 明治の大変革と士族
(二) 松江士族の没落の概要
(三) 稲垣家の零落
(四) セツの娘時代
(五) 生活の窮迫
三 ハーンとの出会いと結婚
(一) 出会い
(二) 出会いの後の半年
四 結婚生活
(一) 熊本時代(1891・11・19〜94・10・6……セツ23〜26歳)
(二) 神戸時代(1894・10・10〜96・9・7……セツ26〜28歳)
(三) 夫の帰化(松江〜神戸時代)
(四) 東京牛込時代(1896・9・7〜1902・3・19……セツ28〜34歳)
(五) 再話文学の助手
(六) 夫の晩年・西大久保時代(1902・3・19〜04・9・26……セツ34〜36歳)
五 未亡人時代
(一) 著作権の売却と「思ひ出の記」(37歳前後)
(二) ミンニー・アトキンソンの来訪など(41歳前後)
(三) 五十三歳前後のセツと子供たち
(四) 謡曲・鼓・茶道・そして内孫(58歳前後)
(五) セツの死
思ひ出の記
あとがき
セツの「英語覚え書帳」
セツ・ハーン略年譜