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9月26日は小泉八雲の命日でした

来月から始まる松江市の小泉八雲来日120年記念事業の準備に追われ、久しくブログの更新が途絶えてしまいました。お許しください。

昨日9月26日は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の命日でした。1904(明治37)年9月26日午後8時過ぎ、54歳の八雲は東京・大久保の自宅で心臓発作のため亡くなりました。

八雲はこの年の3月から、早稲田大学で英文学を講じていました。結果的に半年余りの短い在職となりましたが、この間に同僚の坪内逍遙(1859-1935)との親交をあたため、八雲は前年刊行した『怪談(Kwaidan)』を献呈し、逍遙は日本の演劇に関する八雲の質問に対して手紙や参考書を贈るなどしています。逍遙が八雲に書き送った日本の演劇を分類した図表は、のちに八雲の長男・一雄によって屏風に表装され、現在、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館に収蔵されています。

その早稲田大学では、10月から12月にかけて毎週土曜日の午後、小泉八雲と松江・出雲をテーマとするオープン・カレッジ「神々の国の首都・松江と小泉八雲:『日本の面影』を旅する」が開講されます。200名の定員に対し残席は「キャンセル待ち」とのことで、多くの人びとが八雲に関心を寄せる様子がうかがえます。

神々の国の首都・松江と小泉八雲:『日本の面影』を旅する(早稲田大学エクステンションセンター)

参考:小泉時、小泉凡共編『文学アルバム小泉八雲』恒文社、2008。