投稿:2011年10月05日(水)
島根県ロシア連邦沿海地方友好交流20周年を記念してロシアのウラジオストク市で実施中の「島根文化月間」(10月23日まで、国立アルセーニエフ博物館)の一環として、島根県斐川町在住の写真家・高嶋敏展(としのぶ)さんが撮り下ろした、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が愛した島根県出雲地方の風景の写真15作品を展示する写真展「小泉八雲と神々の国」が開催されています。
写真展のオープニングに出席した高嶋さんによる写真展のリポートが、サイト「日露ビジネスジャーナル」に掲載されました。
→ロシアの小泉八雲、日本のアルセーニエフ(日露ビジネスジャーナル)
リポートの中で高嶋さんは、写真展の会場である国立アルセーニエフ博物館にその名を冠するロシアの探検家ウラジミール・アルセーニエフ(1872-1930)に注目しています。アルセーニエフは19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア極東地域を探検し、現地の自然や先住民の暮らしを、共感を込めてさまざまな著書に記しました。高嶋さんは、そんなアルセーニエフの姿を、同時代に生きた同じ西欧出身者でありながら、偏見のないまなざしで日本を紹介する数々の著書を英語で世に送り続けたラフカディオ・ハーンと重ね合わせています。
アルセーニエフとハーンの共通点を見出しながら、これからの島根県とロシア沿海地方とのさらなる交流に向けて示唆を与えてくれる興味深いリポートです。ぜひお読みください。
なお、展示会場の写真を八雲会のFacebookページに掲載しましたので、あわせてご覧ください。
→写真展「小泉八雲と神々の国」(八雲会のFacebookページ)