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『小説現代』9月号に小泉凡さんと木原浩勝さん「松江怪談談義」リポート

今日発売の『小説現代』2014年9月号(講談社)に、7月26日(土)月照寺(島根県松江市)で開催されたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さんと怪異蒐集家・木原浩勝さんの対談イベント「第2回松江怪談談義」のリポートが掲載されています。

小説現代 2014年9月号 | 小説現代

 

『本』2014年8月号: 小泉凡さん「怪談を受け継ぐ家:小泉八雲没後110年に寄せて」

講談社のPR誌『本』2014年8月号に掲載されている、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さんの「怪談を受け継ぐ家:小泉八雲没後110年に寄せて」が、現代ビジネスのサイトで公開されました。新著『怪談四代記:八雲のいたずら』(講談社)に関する内容です。


 
こちらは『小説現代』(講談社)のサイト内の同書の紹介ページ。「編集者より」をどうぞ。

 

山陰中央新報: 小泉凡さんの寄稿「ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業を終えて」

7月に開催されたギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」について、小泉凡・実行委員長(ハーン曾孫)の寄稿が、昨日8月5日(火)付『山陰中央新報』に掲載されました。

 
【↓8/17記事追加】8月4日(月)付『熊本日日新聞』にも掲載されました。

 

The Irish Today: 松江怪喜宴とアイリッシュパブトレインの総まとめ

7月26日(土)27日(日)の「松江怪喜宴」(「第2回松江怪談談義」「怪し会 in 松江」)と、そのプロモーションとして特製のヘッドマークが掲出された高松琴平電気鉄道(ことでん)での「アイリッシュパブトレイン」運行について、アイリッシュ・ネットワーク・ジャパンのブログに写真たっぷりのリポートが掲載されました。

「松江怪喜宴」のリポートには、小泉八雲記念館旧居、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さんの研究室(島根県立大学短期大学部)への訪問、怪異蒐集家・木原浩勝さんの松江観光大使委嘱式、凡さんの新刊『怪談四代記:八雲のいたずら』(講談社)出版記念祝賀会の模様も収められています。

 

中日新聞: 「八雲」ひ孫の小泉凡さん ルーツを語る

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さん(八雲会名誉顧問)が、名誉館長を務める焼津小泉八雲記念館(静岡県焼津市)で講演したことを、『中日新聞』が伝えています。

 

ギリシャ凱旋ツアー初日、佐野史郎さんと山本恭司さん「小泉八雲・朗読の夕べ」松江公演のチケット発売

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7月にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生誕地ギリシャで上演された、俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんによる小泉八雲・朗読の夕べ「望郷:失われることのない永遠の魂の故郷」。その凱旋ツアー初日となる松江公演(9/14、松江市総合文化センター プラバホール)のチケットが、今日8/1発売されました。詳しくは下記リンク先をご覧ください。

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焼津小泉八雲記念館で小泉凡名誉館長のイベント

新刊『怪談四代記 八雲のいたずら』が発売された、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さん。昨夜は松江で出版記念祝賀会が開催されました。その模様をさっそくお伝えしたいところですが、凡さんが名誉館長を務める焼津小泉八雲記念館(静岡県焼津市)のイベントが今週末に迫ってきましたので、先にこちらをご紹介しましょう。2日(土)は凡さんの案内でハーンが愛したまち焼津を歩く、小中学生対象の「ゴーストツアー」、3日(日)は出版記念トークショーです。いずれも申込先着順となっています。

 

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小泉凡さんの新刊『怪談四代記』発売…木原浩勝さんが語る表紙の秘密

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さん(八雲会名誉顧問)の新刊『怪談四代記 八雲のいたずら』(講談社)が発売されました。本書をプロデュースした怪異蒐集家・木原浩勝さんが、先日Twitterで本書の表紙と帯について解説していました。


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集英社ホームコミックス『怪談』発売

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)原作の漫画『怪談』が、集英社ホームコミックス(ホーム社)の新刊として昨日7月18日に発売されました。作画は桟敷美和さん、富沢みどりさん、谷口敬さんです。

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朝日新聞: (@ギリシャ)いま八雲を読む意味 佐野史郎さんに聞く

『朝日新聞』に、ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」を同行取材した石田博士・ローマ支局長による特派員リポートが掲載されました。「小泉八雲・朗読の夕べ」に出演した俳優・佐野史郎さんの話とともに、ハーン(小泉八雲)生誕の地・レフカダの旅が綴られています。

 

“日本文化”の3日間…日本茶、小泉八雲・朗読の夕べ、清和文楽「雪おんな」

ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」は、現地時間の6日にハーン(小泉八雲)生誕の地レフカダでの日程が終了しました。

八雲会ブログでは、日本とギリシャのメディアによるイベントの報道を随時ご紹介してきましたが、現地のメディアでは、ハーンのイベントというだけでなく、日本文化に触れるイベントとしてもたびたび取り上げていました。日本茶の茶会とワークショップ、日本語訳によって行われた「小泉八雲・朗読の夕べ」、熊本県の伝統芸能・清和文楽による「雪おんな」の上演…たしかに日本文化のイベントですね。以下、現地の報道をまとめてご紹介しましょう。

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【速報】7/26-27「松江怪喜宴」開催

7月26日(土)と27日(日)の2日間にわたり「松江怪喜宴」開催! 26日は怪異蒐集家・木原浩勝さんと、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さんのトークイベント「第2回松江怪談談義」。27日は木原さんとハーンの作品による“怪談朗読を肴に旨い日本酒を舐める会”「怪し会(あやかしかい) in 松江」。八雲会は「松江怪喜宴」を後援します。詳しくはのちほど、このホームページでご案内します。

(15:15追記)詳細を掲載しました。


 

準備が進むギリシャの「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋へ」[1]小泉凡・祥子さんインタビュー

ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:西洋から東洋まで」開催まで1か月となりました。記念事業の準備の模様を数回に分けてお伝えします。

第1回は、在ギリシャ日本大使館のサイトに掲載された、ハーンの曾孫・小泉凡さん、小泉祥子さん夫妻のインタビュー記事。

 

【6/1記事追加】小泉凡さんの新刊『怪談四代記 八雲のいたずら』7月24日発売

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)の新刊『怪談四代記 八雲のいたずら』(講談社)が、7月24日に発売されます。詳細は今後このページで随時ご紹介します。

5月31日現在、Amazon.co.jpで予約受付が始まっています。

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【5/24記事追加】5月23日は「ハチャトゥリアン楽団 Presents ニューオリンズナイト」スペシャルゲスト小泉凡さん

5月23日にフリースペースMIZ(松江市)でレクチャーコンサート「ハチャトゥリアン楽団 Presents ニューオリンズナイト」が開催されます。

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小泉八雲没後110年記念事業、2014年ギリシャで開催

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)没後110年を記念する国際シンポジウムを、2014年7月に八雲の生誕地であるギリシャのレフカダで開催することになりました。

このほど八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)夫妻が、八雲が松江から転勤した地である熊本を訪問。熊本アイルランド協会の副島隆会長とともに関係者に協力を要請しました。その模様が熊本日日新聞に掲載されました。

熊本日日新聞 2013年4月16日付
ハーンの精神 現代に生かせ 来年没後110年 ギリシャでシンポジウム開催へ

ギリシャ・レフカダにおける没後110年記念国際シンポジウムについては、今後随時情報をお伝えしていきます。

ニューオーリンズ訪問中の小泉凡さんインタビュー記事と動画(英語)

アメリカ、ニューオーリンズのテュレーン大学ジョーンズ・ギャラリーで10月18日に始まった「The Open Mind of Lafcadio Hearn in New Orleans: Book and art Exhibition(オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン in ニューオーリンズ:初版本と造形美術展)」。その記念講演会のためニューオーリンズを訪問したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)曾孫、小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)のインタビュー記事と動画が、現地紙のサイトに公開されています(英語)。

ハーンが暮らしたクリーブランド通りの下宿を訪問した様子を交えた内容です。2009年にギリシャのアテネで始まった「The Open Mind of Lafcadio Hearn」の発案者であるアート・コーディネーターのタキス・エフスタシウ氏(八雲会会員)、同展の企画を担当した小泉祥子・八雲会常任理事も登場します。

Lafcadio Hearn’s great-grandson Bon Koizumi visits New Orleans author’s apartment (nola.com)

この秋、小泉八雲ゆかりの場所を歩こう:松江、焼津、熊本の催し

この秋は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ゆかりの場所を歩くツアーが各地で実施されます。「神々の国の首都」松江、八雲が教壇に立った校舎の残る熊本、晩年の八雲が避暑に訪れた焼津の催しをまとめました。

[松江]まちあるきツアー「ぶら!へるん」

小泉八雲記念館企画展「『知られぬ日本の面影』への旅:高嶋敏展写真展」の関連イベント。7〜8月に続いて開催。

【コース1】カメラを通して見る松江

ケータイ片手に一味違ったアングルからハーンゆかりの地を写真撮影。

日時
2012年10月21日(日)9:20集合、12:00頃解散
集合場所
小泉八雲記念館
ナビゲーター
高嶋敏展(写真家、アートプランナー)
順路
小泉八雲記念館(ギャラリートーク)→城山稲荷神社→四十間堀→月照寺(解散)
【コース2】五感で楽しむまちあるき

ハーンの子孫ならではの話を聞きながら散歩を楽しみます。

日時
2012年11月11日(日)9:20集合、12:00頃解散
集合場所
小泉八雲記念館
ナビゲーター
小泉凡(島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲曾孫)
順路
小泉八雲記念館(トーク)→城山稲荷神社→カラコロ広場→富田旅館跡→龍昌寺(解散)
旅行代金
お1人様1,000円(小人800円)
申込受付
出発前日まで受付します。ただし満員になり次第締め切ります。
申込・問い合わせ先
NPO法人松江ツーリズム研究会 電話:0852-23-5470
詳しい情報
https://yakumokai.org/5201

7月の「ぶら!へるん」(城山稲荷神社)

[焼津]さわやかウォーキング「小川港さばまつりと小泉八雲散策ウォーキング」

日時
2012年10月27日(土)8:30-11:00
順路
焼津駅(南口)→駅前通り→浜通り→小川港(さばまつり会場)→海蔵寺→熊野神社→教念寺→光心寺→焼津小泉八雲記念館→焼津神社→焼津駅(南口)
問い合わせ先
JR東海テレフォンセンター 電話 : 050-3772-3910(6:00〜24:00)
詳しい情報
http://walking.jr-central.co.jp/recommend/detail/1399.html

[焼津]小泉八雲ゆかりの地巡り「八雲が愛した焼津を歩く」

市内にある小泉八雲ゆかりの地を徒歩(約4キロ)とバスで探訪して、八雲の愛した焼津の魅力を再発見してみましょう。
(『広報やいづ』2012年10月1日号より)

日時
2012年11月4日(日)9:20-15:30(雨天中止)
集合場所
焼津小泉八雲記念館
訪問場所
焼津神社、光心寺、教念寺、海蔵寺、新川橋、小泉八雲先生諷詠の碑、滞在の家跡、新波除地蔵など
料金
参加無料
定員
30人(申込順)
申込・問い合わせ先
焼津小泉八雲記念館 電話:054-620-0022
詳しい情報
http://www.city.yaizu.lg.jp/koho/2012/documents/20121001-10-11.pdf

新波除地蔵

[熊本]ハーンゆかりの場所見学ツアー

講演と鼎談「ハーン五高時代の『講義ノート』の新発見」の関連イベント。「『講義ノート』の舞台である旧制第五高等中学校跡(五高記念館)などを訪ね、ハーンをより深く理解する見学ツアー」(チラシより)。

2012年11月24日(土)13:00-16:00
集合場所
熊本大学黒髪キャンパス 五高記念館前
見学先
  • 五高記念館・復元教室
  • ハーンの試験問題
  • ハーンの給与原簿
  • ハーンの書いた新聞記事
  • ハーン・レリーフ
  • 石仏 などを予定
料金
参加無料
主催
熊本八雲会
共催
熊本アイルランド協会
熊本公徳会
五高記念館友の会
協賛
熊本ファミリー銀行
詳しい情報
https://yakumokai.org/5859

五高記念館

小泉凡さん、曽祖父・小泉八雲の新婚旅行地を訪ねる鉄道旅:『旅と鉄道』2012年11月号

雑誌『旅と鉄道』2012年11月号(朝日新聞出版)の第2特集「神話と伝説が息づく山陰列車旅」で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とセツ夫人の新婚旅行地を、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)が訪問、松江と出雲を結ぶ一畑電車と、JR山陰本線で旅しています。

八雲とセツが出雲大社、ついで鳥取県を訪れたのは、この地方に鉄道が開通していなかった1891(明治24)年。曽祖父の夏休みを利用した長旅の跡を、凡さんは1泊2日の鉄道旅。八雲が生涯に3度訪れた出雲大社、作品「盆踊り(Bon-Odori)」にも登場する「いさい踊り」に出会った妙元寺、ケルトの子守唄を歌う出雲の女の夢を見たという浜村温泉などを巡っています。

『旅と鉄道』という誌名にふさわしく、凡さんの思い出に残る一畑電車の車輌、旧大社線の大社駅(島根県出雲市)や旧倉吉線(鳥取県倉吉市)といった廃線跡も登場。鉄道ファンでもある凡さんにとって楽しい道中だったのではないでしょうか。

第2特集では、漫画家・水木しげるさんの故郷・鳥取県境港市と米子市を結んで妖怪列車が走る境線をはじめ、島根・鳥取両県のローカル線も紹介され、さらに連載企画には、鳥取県の若桜鉄道や、車輌基地を一望できる米子のホテルが登場。山陰の鉄道旅に誘う1冊です。

旅と鉄道 2012年 11月号 [雑誌]
朝日新聞出版 (2012-09-21)

9/1は「フォーラム2012 in 石巻」

宮城県を拠点に活動するまちづくりNPOげんき宮城研究所の創立5周年と、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の顕彰団体・みちのく八雲会の創立10周年を記念する「フォーラム2012 in 石巻」が、今週末9月1日に開催されます。

このイベントは、八雲の曾孫・小泉凡さんの基調講演と、東日本大震災の「復興地」(主催者は「被災地」に替えてこの呼称を用いています)で活動する人々を記録したドキュメンタリー映画「PRAY FOR JAPAN:心を一つに」(スチュウ・リービー監督作品)の2部構成です。

先日、みちのく八雲会主宰・まちづくりNPOげんき宮城研究所事務局長の門間光紀さんが、仙台発のUstream配信番組『復興を考えるソーシャル学生ネットワーク IF I AM』に出演し、「PRAY FOR JAPAN」上映を中心に、約30分にわたってイベントについてお話ししていました。その映像が公開されていますので、関連する記事と「PRAY FOR JAPAN」の予告編動画とともにご紹介します。

門間光紀さん出演の『IF I AM』第67回(2012年8月23日)



Video streaming by Ustream

第67回『IF I AM』(Ustream)
第67回『IF I AM』(8/23)(笑顔311のブログ)
Ustream配信をリアルタイムで視聴した人たちによるツイートのまとめ(Togetter) ※門間さん出演部分に関するツイートはページの後半です。

スチュウ・リービー監督「PRAY FOR JAPAN:心を一つに」予告編

→『PRAY FOR JAPAN:心を一つに』公式サイト

当日は、日本三景・松島で知られる宮城県松島町のホテルで「全国八雲会交流&懇親会」が企画され、2010年の松江、2011年の熊本、今年5月の隠岐に続いて、全国の小泉八雲関係団体のみなさんが一堂に会します。石巻から松島への移動中には復興地の視察も織り込まれ、震災発生から間もなく1年半を迎える復興地の今に触れる機会となりそうです。私たち松江の八雲会からも、日野会長をはじめとする一行が参加します。

まちづくりNPOげんき宮城研究所創立5周年・みちのく八雲会創立10周年 フォーラム2012 in 石巻

日時
◆フォーラム、交流会・懇親会
2012年9月1日(土)13:00(12:40開場)
◆松島散策
2012年9月2日(日)9:30-11:30
会場
フォーラム:株式会社ナリサワ(宮城県石巻市駅前北通り2丁目12-27)
交流会・懇親会:ホテル絶景の館(宮城県宮城郡松島町松島字東浜4-6)
問い合わせ先
まちづくりNPOげんき宮城研究所 電話:090-7526-7826
詳しい情報
https://yakumokai.org/5140

まちづくりNPOげんき宮城研究所とみちのく八雲会については、この八雲会のブログでしばしばご紹介・言及しています。この機会に東日本大震災関連の記事、またはサイト内検索でご覧ください。

小泉凡さんが焼津小泉八雲記念館の名誉館長に就任

7月15日(日)、焼津小泉八雲記念館(静岡県焼津市)の開館5周年記念式典が焼津文化会館で行われ、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)曾孫の小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館顧問、八雲会名誉顧問)が同館の名誉館長に委嘱されました。

静岡新聞 2012年7月18日付
焼津小泉八雲記念館 凡さん名誉館長就任

宮城県を拠点に活動するげんき宮城研究所/みちのく八雲会のブログに、式典への参加報告の記事がありますので、あわせてご覧ください。静岡県内外から多くの方が参加したそうですね。

支援者訪問(げんき宮城通信)

【再掲】過去の雑誌記事で知る松江の魅力『松江特集』:高橋一清さんの講演会を前に

※本記事は、2011年3月24日に掲載した「過去の雑誌記事で知る松江の魅力『松江特集』」の再掲です。2012年7月15日の八雲会定期総会で、高橋一清さん(社団法人松江観光協会観光文化プロデューサー)を講師に迎えて記念講演会を開催するのを前に、高橋さんに触れた記事を改めてご紹介します。

松江観光協会編『松江特集』

Twitterでは折にふれてご紹介してきましたが、松江観光協会から『松江特集』という本が2月に発刊されました。この本は、全国や地方で過去に発売された雑誌に掲載された松江に関する特集記事5本を再録したもので、元『別册文藝春秋』編集長で、現在は松江観光協会の観光文化プロデューサーとして活躍する高橋一清さんが企画編集しました。

巻頭を飾るのは、戦後雑誌ジャーナリズムの歴史に名を刻む『暮しの手帖』第75号(1964年)より「水の町」。木造の黒瓦葺きの民家が立ち並び、行商のリヤカーや小さな汽船が行き交う、今日とは大きく異なる市街の情景を映し出す写真を添えて、高度経済成長期の昂揚感からやや距離を置いたかのような静謐な筆致で松江の姿が綴られています。「松江へ行くのなら、地図を一枚お持ちなさい。その地図をたよりに、なるたけ自分の足でお歩きなさい。まず千鳥城をみてから、濠端をぐるっと歩いてみる、気に入れば、そのへんの橋にもたれて休む、そんなふうに見てゆくと、しだいに、この町の、しずかで、つましく古風な美しさ、というものがしみとおってくる」。この記事書いた『暮しの手帖』初代編集長の花森安治は、旧制松江高校(現在の島根大学)を卒業した、松江ゆかりの名編集者です。

その花森安治が手がけた記事をガイドに、約40年後の松江を訪ねて書かれた記事が、『がんぼ』第9号(2005年)の「名編集者・花森安治が愛した 日本の原風景松江を歩く」です。高橋一清さんも記事中に登場して、花森安治と小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)との共通点を次のように指摘しています。「松江居住時の世代こそ違うけれど、神戸が、また日本の国が、失いかけているゆったりとした落ち着き、日本人ならではのたたずまい、それでいて新しいものを受け止めていく姿勢。彼らがそういったものを松江に見たのは確かでしょう。その後、ふたりともジャーナリストとして時代への批評、観察を行なっていきます」

『がんぼ』の記事中では、『暮しの手帖』記事の写真のうち、縁側でお茶を楽しむ人々の中に、松江市収入役や八雲会副会長を務めた漢東種一郎さんがいることを紹介しています。八雲会の長年にわたる会員には懐かしい名前です。

『西の旅』第17号(2008年)の「八雲でめぐる松江。」は、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)を案内役に、小泉八雲旧居、月照寺、神魂(かもす)神社など、松江市内の八雲ゆかり地を訪ねる記事です。八雲が好んだ味を再現した「ハーンの羊羹」(一力堂)の誕生秘話も登場しています。

その他、松江の古くからの商業地のガイドブック『白潟歴史と文化に出会える街歩きあんない』(2010年)と、市内に現存する古今の建築を特集した『湖都松江』第15号(2008年)の特集「未来に遺す『松江』」を採録。松江の旅案内やおみやげにもなりそうな1冊です。松江にお越しの際は、市内の書店や観光案内所などで手に取ってみて下さい。

社団法人松江観光協会編『松江特集』
社団法人松江観光協会刊
2011年
定価1,000円(税込)
お問い合わせ先:社団法人松江観光協会(電話0852-27-5843)
http://www.kankou-matsue.jp/

怪談と自然災害…焼津の2つの展覧会[1]焼津小泉八雲記念館「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展」

東京に居を置いた晩年の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が毎年のように夏を過ごした静岡県焼津市で、現在開催されている八雲に関する展覧会を、2回に分けてご案内します。

映画《怪談》ポスター(上)と『怪談』を中心とする八雲の初版本・翻訳本の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館の第10回小企画展示会「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は、今年3月まで松江の小泉八雲記念館で開催されていた企画展の巡回展です。ギリシャ人アート・コーディネーターのタキス・エフスタシウさんが収集した、八雲の著書のさまざまな言語に翻訳された本を、八雲晩年の代表作『怪談(KWAIDAN)』(1904年初版)を中心に紹介するとともに、国際的に高い評価を受けた小林正樹監督の映画《怪談》(1964年公開)のさまざまな言語によるポスターやスチール写真を展示しています。また、ニューヨーク在住のアーティスト・野田正明さんらが『怪談』に想を得て制作した美術作品も巡回しています。

左から、映画《怪談》アメリカのポスター、旧ユーゴスラビアのフライヤー、スペインの劇場パンフレット。写真提供:小泉祥子。

映画《怪談》のスチール写真の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館についても、この機会に簡単にご紹介しましょう。同館は2007(平成19)年6月27日(八雲の誕生日)に焼津市文化センター内に開館し、先月開館5周年を迎えました。次の日曜日7月15日に同センター内の焼津文化会館で行われる記念式典では、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)の名誉館長委嘱式と講演会などが実施される予定です。

「KWAIDAN—怪談—展」の翻訳本や映画ポスターが展示されている通路ギャラリーの向かい側に、ビジュアルコーナーと常設展示室が並んでいます。ビジュアルコーナーでは、八雲の生涯をまとめたものと、八雲と焼津とのかかわりを紹介するものの、2本の映像展示を自由に見ることができます。常設展示室の展示内容は、八雲と焼津とのかかわりに焦点をあてたものとなっていて、「焼津にて(At Yaidzu)」などの自筆草稿や「漂流(Drifting)」の主人公・甚助が海上で遭難した際にすがって命を拾った板子など焼津ゆかりの作品に関する品々、焼津から八雲が家族に宛てた書簡、八雲が滞在した家の主人である魚屋の山口乙吉との交流、焼津で八雲顕彰に長年尽力している小泉八雲顕彰会が収集した、望遠鏡や煙管などの八雲の愛用品が展示されています。

通路ギャラリーの奥の広い空間は、八雲関連書を集めたライブラリーです。八雲の主だった作品集はもちろんのこと、焼津、松江、熊本など全国各地の八雲関係団体の会誌・会報も手にとることができます。資料の貸し出しは行っていませんが、同じ焼津市文化センター内にある焼津市立焼津図書館に貸し出し可能な資料がある旨が掲示で案内してありました。館内の通路から図書館に入ってみると、こちらの八雲関連書なかなかの充実ぶり。

そのほか、朗読会、講座、ワークショップなど、年間を通じて多数の普及事業も実施されています。こうしたイベントの日にあわせて、たっぷり時間をとって訪れるのも楽しいことでしょう。

焼津小泉八雲記念館。左手は焼津市立焼津図書館へと通じる館内の通路。

焼津小泉八雲記念館で配布されていたパンフレットやチラシ。

「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は10月3日(日)まで開催されています(月曜日休館)。

次回は静岡福祉大学附属図書館「小泉八雲と自然災害:ヘルンさんからのメッセージ」展をご紹介します

朗読座演劇公演「日本の面影」紺野美沙子さんのメッセージ

女優の紺野美沙子さんが主宰する「朗読座」の第1回演劇公演「日本の面影」が、7月12日(木)に東京の俳優座劇場で初日を迎えます。「日本の面影」は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を主人公とする山田太一さん脚本のテレビドラマとして1984年にNHKで放映され、1996年には舞台化されて地人会によって上演。そして今回は鵜山仁さんの演出、草刈正雄さん(ラフカディオ・ハーン役)、紺野美沙子さん(小泉セツ役)らの出演により、新たに上演されます。

先日、「日本の面影」の稽古場を訪れた八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)宛に、紺野さんからのメッセージが届きました。その一部をご紹介します。本公演に寄せる紺野さんの思いが伝わるメッセージをお読みいただき、ぜひ劇場へお出かけください。

「日本の面影」は山田太一さんの脚本で1984年にNHKのドラマで4回シリーズで放送されました。その後「地人会」という演劇グループで舞台化され、再演を重ねた名作です。

今回7月の上演は、3年前から決まっていましたが、震災後「日本の面影」の描く古き良き日本の姿、小泉八雲のセリフのひとつひとつの重みが増しているように思えます。

例えば「科学ハ世ノ中ダメニシマス」という台詞です。

「単純、温和、丁寧、親切、微笑み、幽霊」など、八雲の見た明治半ばの日本人の美徳を、現代の私たちが触れることで「日本人の心の温故知新」になればと私は思っております。

もうひとつ今年は「古事記編纂1300年」ということで、「日本人の心のふるさと」が注目を浴びている年でもあります。「日本の面影」は、古事記について、八雲とその妻セツが語り合うシーンから始まります。

この作品との出会いを大切に、長く全国で公演をしていく予定です。

作者の山田太一さんも大変、今回の再演を喜んで下さり、取材にも大いに協力して下さっています。

スタッフ・キャストともに演劇界最高の実力派の方たちが集結しました。

小泉八雲とセツの家族の物語は現代にも不変のものです。

小学生から大人の方まで家族そろって楽しめ、歴史や文学の知識も得ることが出来ます。劇中の怪談で、涼しくもなれます!

今回のような、演劇自主公演は満員になっても赤字です。

それが日本の小さな組織の現実です。でも、演劇にしても、音楽、古典芸能などに携わる人は、みんなその世界が大好きで、経済的に苦しい中、自分なりの表現を模索しています。

これまで、UNDP親善大使として、途上国を10年以上に渡り視察をした経験から、日本文化をきちんと伝える作品づくりに携わりたい、という気持ちが年々強くなって参りました。

今回は予算のない中、16公演のうち4公演、英語字幕もつけます。日本在住の外国人の皆さんにも観て頂きたいと思っています。着物で御来場の方には記念品も差し上げます。

是非、応援して頂けると嬉しいです。

紺野美沙子