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新刊『ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン』

『ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン:「死者たちの町」が生む文化混淆の想像力』

島根大学附属図書館ハーン図書出版編集委員会編『ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン:「死者たちの町」が生む文化混淆の想像力』が3月に刊行されました。八雲会の会員も多数、執筆・編集に携わっています。

本書は、アメリカでジャーナリストとして活躍していたころのラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をテーマに、2009年に松江市立中央図書館、島根県立図書館、島根大学附属図書館が共同開催した展覧会とシンポジウム「アメリカのラフカディオ」の成果を基礎に、ニューオーリンズ時代のハーンに重点を置いて出版化したものです。テーマにふさわしく、本文書体には日本語の新聞に用いられる平べったい明朝体やゴシック体が使われています。

ハーンに関する論考のほかに、ハーンがThe Daily City Item紙に掲載した挿絵入りの新聞記事のうち30本の日本語訳が、「ニューオーリンズ」「音楽」「近代化」「社会問題」という4つのジャンルに分類・収録されています。「手回しオルガン弾き」「市民からの挿絵入りの手紙」「アイルランド人地区寸描」などの見出しが並び、中には「化け物たち」「ペリカンの幽霊」といった一見不思議なものも散見します。ジャーナリストとしてのハーンの姿に接し、19世紀末のニューオーリンズの空気を感じ取ることができるページです。

本書は現在、松江・出雲市内では主な書店の店頭で手にとることができます。八雲会でも販売していますので、この機会にぜひお買い求めください。

本書の概要は下記リンク先でご覧ください。

『ニューオーリンズとラフカディオ・ハーン:「死者たちの町」が生む文化混淆の想像力』