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「八雲の記憶、百年の継承。」ご来場・ご協力に感謝いたします

昨日7月4日(土)、八雲会創立100年記念講演会・シンポジウム「八雲の記憶、百年の継承。」を松江市総合文化センター大会議室で開催しました。松江市内とその近隣はもとより、(ブログの中の人が知る限りでは)北は北海道から南は熊本まで全国各地から100名以上の方にお集まりいただき、濃密な土曜日の午後をともに過ごすことができました。多数のご来場・ご協力に感謝申し上げます。当日の模様は、後日改めてふりかえることにしますが、写真を少し掲載します。

シンポジウム「八雲の記憶が息づくまち・松江をつくった人々」左から池橋達雄、風呂鞏、小泉凡、日野雅之、内田融の各氏

シンポジウム「八雲の記憶が息づくまち・松江をつくった人々」左から池橋達雄、風呂鞏、小泉凡、日野雅之、内田融の各氏

西川盛雄さんの記念講演「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲):八雲会100年『八雲の記憶』」

西川盛雄さんの記念講演「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲):八雲会100年『八雲の記憶』」

100名を越える来場者を迎えた客席

100名を越える来場者を迎えた客席

会場を移した祝賀会

別会場での祝賀会

定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」2015年度第1回は「八雲会100年、小泉八雲を顕彰してきた人々」

松江市立中央図書館の定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」は2015年度も開講します。第1回となる4月25日(土)は「八雲会100年、小泉八雲を顕彰してきた人々」。第一次八雲会の誕生から100年、そして現在の八雲会(第二次八雲会)が発足して50年を迎える新年度にふさわしいテーマで、風呂鞏さん(広島ラフカディオ・ハーンの会主宰、八雲会会員)がお話しします。

住吉神社(広島市)が発行する『月刊「すみよし」』で連載を持つ風呂さん。多くの回でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に触れていますが、今年2月号では「八雲会創立一〇〇年」と題して寄稿。今週末の講座の予習にもちょうどよさそうです。

月刊「すみよし」

風呂さんが主宰する広島ラフカディオ・ハーンの会が月1回開く例会では、今年1年を通して八雲会の歴史、ハーン顕彰に尽くした人々を取り上げています。例会ごとに作成される「ニュース」にも毎号、記事があります。

第173回「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース(2015.1.10)

第174回「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース(2015.2.14)

第175回「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース(2015.3.7)

第176回「ラフカディオ・ハーンの会」ニュース(2015.4.11)

こちらは同会会員のブログより、4月例会の参加記録の一節です。

風呂先生は日ごろ、八雲を顕彰してきた人々への顕彰を促されています。
たしかに風呂先生をはじめ八雲を顕彰してきた方々によって、充実した退職後の人生を送らせていただいている私としても、何はさておき八雲を学ぶ時には、このことを心の柱として据え置かなければならないと感じています。
とくに、このたびは、当日検査入院されていたにもかかわらず、この会に来てくださった風呂先生への感謝を心に刻みます。そして、たとえば、これまでも本を読むことは大好きだった私ですが、この会を通じて八雲会の功労者である市川三喜を知っていたおかげで、さきごろの読書でも、何気なく読み過ごしてしまう安倍能成の「岩波と私」の文中、岩波が快活であることの説明として、岩波書店開店の前年、岩波と5,6人で立山に登った大正元年の話題のなか
《岩波は信州生まれの山男であり、しまいになるほどますます元気が出てきた。市河君は岩波より四つ五つ若いはずだが、案内頭の作十は、市河君に向かって、「先生、若い衆は先へ行かせてゆっくり参りやしょう」といった。しかもその若い衆とは岩波なのだから、いささか驚かざるを得ない・・・》とあるところ、市川三喜の吐息と苦笑の表情が感じられて、印象深いものになりました。

山姥珍道中記 第176回 「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録

松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」の年間予定のチェックと申込用紙のダウンロードは、松江市立図書館のサイトでどうぞ。

松江市立図書館公式サイト

「ハーンの神在月」1日目

ハーンの神在月:全国・小泉八雲の会&ミュージアムの未来を考えるサミット」から早くも3週間が経過しました。まずは全国各地から、あるいは地元からご来場、ご参加、ご協力下さいました皆さまに、遅ればせながらお礼を申し上げます。

2日間の模様は、特設サイトのほか、八雲会のホームページや印刷メディアで順次報告していきますが、今回は八雲会ブログで1日目の模様をおおまかにお伝えします。

会場となった松江市総合文化センターのエントランスホールでは、全国の小泉八雲の会とミュージアムを紹介するパネルを展示。来場者に配布したパンフレットのページをカラー印刷したものです。翌日の閉幕後には、参加団体の皆さんがご自分たちの団体のパネルをそれぞれ持ち帰っていきました。

主会場の大ホール(プラバホール)前のホワイエでは、小泉八雲物産展&ブックフェアを開催しました。ここではほんの一部をご紹介。

小泉八雲来日120年記念事業のバッジも販売。造形美術展のタイトルでもある「The Open Mind of Lafcadio Hearn」の文字が。

演奏と朗読「『神々の国の首都』より心象」。プラバホール専属オルガニストの米山麻美さんが奏でるパイプオルガンが活躍しました。朗読を担当した小泉凡さんは、祖父一雄(八雲長男)の紋付を着ています。

参加団体紹介。この時点で来場していた各団体から1名ずつが壇上に上がりました。

客席の皆さんも、ご自身の団体が紹介されると起立しました。10名くらいのグループでのご参加もありました。

4室に分かれてのグループ討議「いま、どういう〈場〉で八雲が生かせるか?」。「学校教育の場」は、その名も青少年室が会場。紙芝居DVD『稲むらの火』の小学校への配付、松江の八雲旧居保存に尽力した人物を取り上げた小学校の授業、短大での八雲に関する授業の変遷、富山大学ヘルン文庫の活用など、多種多様な取り組みが紹介されました。

「研究の場」。八雲資料室(松江市立中央図書館)が会場なだけに、写真に一段と見応えがあります。八雲が愛用した脚の長い机のレプリカが演壇として活躍。外来文化と正面から向き合い続けた八雲の生涯、八雲の活用に研究が果たす役割、八雲が読んできたものへの関心など、話題は多岐にわたりました。

視聴覚室は「文化活動の場」。図書館、美術館、顕彰団体、愛好者の会といった、地域の人びとが気軽に参加できる場に携わる皆さんが事例報告を行いました。八雲の足跡がない地域にまで活動の輪が広がっているユニークさを実感する場になりました。

「観光の場」は大会議室で。展示施設、着地型ツアー、地域通貨、商品開発……とさまざまな形で生かされる八雲。商標登録などの近年注目を集める課題も話題にのぼりました。なお、サミット2日間の合間を縫って、全国からの参加者には、物産展や松江ゴーストツアー、小泉八雲記念館訪問もお楽しみいただきました。

休憩時間中のホワイエでは、紋付姿の小泉凡さんが記念撮影にひっぱりダコ。

9月26日にこの会場で開催された「第44回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」の松江市長賞受賞者の2名が、八雲作品の英文による暗唱を発表。

パネルディスカッション1「八雲を生かす4つの場」。グループ討議の4名の座長が、各グループでのディスカッションの内容を報告。これを受けて来場者との質疑応答がありました。特に、若い世代の担い手の確保が、多くの団体に共通する課題として浮き彫りになるとともに、富山八雲会で今年度より始まった学生会員の制度が紹介されました。

こうして1日目は終了しました。夜は全国からの参加者による交流会が、会場を移して開かれました。

2日目の模様は、後日お伝えします。
2日目の報告につづきます。

撮影:影山弓子、石川陽春

八雲会総会の講演会は一般公開。今年の講師は広島の風呂鞏さんです

例年、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の誕生日である6月27日前後に開催する八雲会の総会。今年度の開催日は7月4日(日)です。

総会議事終了後は、小泉八雲に関する話題や研究の成果に触れることができる講演会を毎年実施しています。

今年は、広島で「ラフカディオ・ハーンの会」を主宰する風呂鞏(ふろ・かたし)さんを講師に迎え、「広島に生きるハーンの心」と題してお話ししていただきます。

広島は、八雲が住んだ土地ではありませんが、松江の島根県尋常中学校と東京の帝国大学で八雲の教えを受けた愛弟子の大谷正信(繞石、1875-1933)が、広島高等学校の教授として赴任するなどのゆかりがあります。

そんな広島で2000年に産声を上げたラフカディオ・ハーンの会の月1回の例会は、この3日(土)で119回に達しました。風呂さんの編集で例会ごとに発行される「ラフカディオ・ハーンの会ニュース」のバックナンバーは、同会のホームページで公開されており、活動の様子を垣間見ることができます。また、広島の住吉神社が発行する『月刊すみよし』でも、風呂さんによる小泉八雲についての連載があり、これもバックナンバーが同社のホームページで読むことができ、精力的なご活躍ぶりが伝わってきます。

講演会は会員ではない方でもお聴きいただけますので、次の日曜日の午後はお誘い合わせの上ご来場ください。

『山陰中央新報』に掲載されました:2009年9月〜11月

9月から11月にかけて『山陰中央新報』に掲載された小泉八雲および八雲会関連の記事です。

2009年9月6日 『山陰中央新報』
松江で小泉八雲ゆかりの地をめぐるツアー
※琴ノ浦まちおこしの会(鳥取県琴浦町)のみなさんが「へるんツアー」で、加賀の潜戸などを訪問。八雲会の日野雅之副会長が解説を務めました。

2009年10月25日『山陰中央新報』
日野雅之著『松江の俳人 大谷繞石(ぎょうせき)』 復権願い業績つぶさに
風呂鞏(八雲会会員、比治山大学非常勤講師)
日野雅之副会長の新著の書評。同書は、島根県尋常中学校と東京帝国大学で八雲の教えを受けた大谷繞石(正信、1875-1933)の、俳人としての業績の再評価を試みています。

2009年11月1日『山陰中央新報』
松江の八雲会 ヘルン旧居芳名録を製本
※小泉八雲旧居(松江市北堀町)の訪問者が記帳した芳名録を八雲会が写真撮影・製本し、旧居所有者の根岸道子氏に贈呈しました。

風呂鞏「誰からも愛された人生—小泉時氏の逝去を悼む—」2009年8月6日『山陰中央新報』

7月8日に逝去しました小泉時氏(小泉八雲令孫)の追悼記事が『山陰中央新報』に掲載されました。その全文をご紹介します。

2009年8月6日『山陰中央新報』
誰からも愛された人生—小泉時氏の逝去を悼む—
風呂鞏(八雲会会員、ラフカディオ・ハーンの会主宰)

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※山陰中央新報社および筆者の許可を得て掲載しています。