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「八雲の記憶、百年の継承。」ご来場・ご協力に感謝いたします

昨日7月4日(土)、八雲会創立100年記念講演会・シンポジウム「八雲の記憶、百年の継承。」を松江市総合文化センター大会議室で開催しました。松江市内とその近隣はもとより、(ブログの中の人が知る限りでは)北は北海道から南は熊本まで全国各地から100名以上の方にお集まりいただき、濃密な土曜日の午後をともに過ごすことができました。多数のご来場・ご協力に感謝申し上げます。当日の模様は、後日改めてふりかえることにしますが、写真を少し掲載します。

シンポジウム「八雲の記憶が息づくまち・松江をつくった人々」左から池橋達雄、風呂鞏、小泉凡、日野雅之、内田融の各氏

シンポジウム「八雲の記憶が息づくまち・松江をつくった人々」左から池橋達雄、風呂鞏、小泉凡、日野雅之、内田融の各氏

西川盛雄さんの記念講演「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲):八雲会100年『八雲の記憶』」

西川盛雄さんの記念講演「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲):八雲会100年『八雲の記憶』」

100名を越える来場者を迎えた客席

100名を越える来場者を迎えた客席

会場を移した祝賀会

別会場での祝賀会

【2/15追記】怪談専門誌『幽』第22号の特集は「ハーン/八雲 Retold」(1)新公式サイトと2/21トークイベント

すでにお読みになった方も多いと思います。1月末に発売された怪談専門誌『幽』第22号(角川書店)の特集はその名も「ハーン/八雲 Retold」。創刊号以来2度目のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)特集です。

紹介したいことがたくさんあるこの特集ですが、ちょうど昨日、同誌の新しい公式サイトが開設し、最新号の目次が掲載されましたので、今日はそのご案内をしておきます。

怪談専門誌『幽』『Mei(冥)』オフィシャルサイト| 角川書店 | KADOKAWA

そして、同誌編集顧問の東雅夫さんが出演するトークイベントが来週2月21日(土)に東京・神楽坂で開催。この特集にまつわるお話もたっぷり聞けそうです。

2/21(土) トークイベント「八雲の血脈——小泉家のファミリーレジェンドと美しい書物群」(神楽坂)

【2/15追記】翌22日(日)は、東雅夫さんと『幽』に寄稿した下楠昌哉さん(英文学者、同志社大学文学部教授)の組み合わせで、ハーン作品の日本語訳で知られる平井呈一をテーマとするトークイベントも。

2/22(日)トークイベント「幻想と怪奇の匠・平井呈一——その足跡と旧蔵書をめぐって」(神楽坂)

『幽』第22号の話題、このあと少なくとも2回は準備しています。おたのしみに。
 

テノール歌手・経種廉彦さん死去、一人芝居オペラ「梅津忠右衛門伝」

松江市出身のテノール歌手・経種廉彦(いだね・やすひこ)さんが亡くなりました。経種さんは、1999年にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)原作の一人芝居オペラ「梅津忠右衛門伝」を初演(松江市総合文化センター プラバホール)、翌2000年には、八雲会主催のハーン生誕150年記念ギリシャ親善訪問の旅に同行し、「梅津忠右衛門伝」を上演しました。謹んで御冥福をお祈りいたします。

 

平成24年度「小泉八雲をよむ」感想文、作詞・詩の表彰式を行いました

3月24日、平成24年度「小泉八雲をよむ」感想文、作詞・詩(主催:松江市、松江市教育委員会、八雲会)の表彰式を、松江城の堀に面する松江歴史館で開催しました。式典後は松江歴史館と、その近隣にある小泉八雲記念館と小泉八雲旧居へ受賞者とそのお連れのみなさまをご案内しました。

受賞者(前列)と審査員のみなさん。

松江歴史館の基本展示「八雲が愛した松江の世界」では、松江ゆかりの小泉八雲作品の朗読を聴いたり、松江の写真で構成された映像を見たりすることができる。

1990年の来日100年を記念して建てられた小泉八雲胸像前で、日野雅之・八雲会会長の解説。

小泉八雲旧居。八雲が熊本転勤までの約5ヶ月を過ごした旧松江藩士の屋敷。

最後に小泉八雲旧居の隣の小泉八雲記念館へ。『知られぬ日本の面影』をテーマにした写真展を開催中。ちょうど写真家の高嶋敏展さんが来館していて、急遽ギャラリートークに。

大谷繞石句碑ができました

大谷繞石句碑(松江市東茶町)

八雲にゆかりの深い人である大谷繞石(ぎょうせき/英文学者、俳人)の句碑を出身地の松江に建立する企画に対し、八雲会では全面的にこれに協力するということで、会員の皆様に募金をお願いしておりました。たくさんの方々から浄財をお寄せいただき、句碑を建立することができました。建立地は繞石の生家跡の近く、松江市東茶町(京店)の一角です。いままで松江に大谷の句碑がなかったのも不思議ですが、このたび日野会長の著書『松江の俳人大谷繞石』発刊を機に、市民有志の方々の発起があったものです。

第四高等学校の教授として金沢にいた大正六年、故郷を偲んで読んだ句、「湖(うみ)をちこち 何を漁(いさ)る火 天の川」が碑文に刻まれました。

繞石の近代俳句史に残した業績を顕彰できたと同時に、小泉八雲が近代の黎明期に教育と文芸に与えた影響を再認識することにもなったと思います。募金総額は71万4千円、うち八雲会の集計分が35人(件)15万5千円、八雲会の会員の気持ちが事業推進の大きな力になりました。ご協力いただいた方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

「八雲会報」第50号より

「八雲会報」に小泉八雲来日120年記念事業の記事

「お知らせ」で既報の通り、「八雲会報」第47号(2010年12月22日発行)では、小泉八雲来日120年記念事業の特集を組みました。

ハーンの神在月(かみありづき):全国・小泉八雲の会&ミュージアムの未来を考えるサミット」の座長、コーディネーター、パネリストや、造形美術展「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」の担当者が、記念事業をふり返っています。1本あたり800字程度の短い記事です。「八雲会報」は会員宛に郵送するほか、松江市立中央図書館でも配布しています。

八雲会では、2011年夏発行予定の会誌『へるん』No. 48でも、小泉八雲来日120年記念事業の特集を組む予定です。

「八雲会報」第47号の小泉八雲来日120年記念事業に関する記事

「ハーン来日一二〇年記念事業」を終えて  日野雅之
「ハーン神在月」総括  長岡真吾
地域活動としての八雲:「ハーンの神在月に参加して」  坪井れい子
小泉八雲サミット「ハーンの神在月」に参加して  牧野弥一
観光の立場からみた小泉八雲  高橋一清
研究の視点からみたハーン  西川盛雄
小泉八雲ネットワーク構築への第一歩  石川陽春
小泉八雲に捧げる造形美術展「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン」  小泉祥子

俳人協会評論賞に日野雅之副会長『松江の俳人 大谷繞石』

社団法人俳人協会(鷹羽狩行会長)が主催する「第24回俳人協会評論賞」に、日野雅之副会長の著書『松江の俳人 大谷繞石—子規・漱石・ハーン・犀星をめぐって』(今井出版)が選ばれました。賞の授与式は2月23日に新宿京王プラザホテル(東京)で開催されます。

八雲会ブログにも本書の紹介記事がありますので、あわせてご覧下さい。

日野雅之副会長の著書『松江の俳人 大谷繞石』刊行

日野雅之副会長の著書『松江の俳人 大谷繞石』刊行

※本書の取扱所を記載しました(2009年12月5日)。

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日野雅之・八雲会副会長の著書『松江の俳人 大谷繞石—子規・漱石・ハーン・犀星をめぐって』(今井出版、2009年9月11日発行)が刊行されました。著者から紹介文が届きましたので、掲載します。

松江生まれの俳人、大谷繞石(ぎょうせき)、本名、正信は、島根尋常中学校で、ラフカディオ・ハーンに学び、愛弟子としてかわいがられ、熊本転勤の折りには、生徒代表として謝辞を述べた。仙台二高では、高浜虚子、河東碧梧桐と知友となり、東大入学後には子規庵に通って俳句を学んだ。偶然にもハーンも講師として東大に転勤となり、再びハーンに学ぶことになり、ハーンの研究資料収集係となり、報酬を受けて苦学生だった繞石は卒業することが出来た。英文学の大学講師となってからは、俳句仲間として、英文学仲間として、夏目漱石と交際するようになり、金沢四高教授の時には、十代の室生犀星に俳句を指導した。

ラフカディオ・ハーン没後、小泉八雲全集の三分の一を翻訳した。また、俳句においては、俳句混迷の時代にも、終始、定型写生の基本を守った俳人でもある。

このたび、繞石の評伝『松江の俳人 大谷繞石—子規・漱石・ハーン・犀星をめぐってハーン・虚子、碧梧桐』を刊行しました。ご一読いただければ、幸甚に思います。

日野雅之

本書の概要は下記リンク先に掲載しています。あわせてご覧ください。

『松江の俳人 大谷繞石—子規・漱石・ハーン・犀星をめぐって』

取扱所

『山陰中央新報』に掲載されました:2009年9月〜11月

9月から11月にかけて『山陰中央新報』に掲載された小泉八雲および八雲会関連の記事です。

2009年9月6日 『山陰中央新報』
松江で小泉八雲ゆかりの地をめぐるツアー
※琴ノ浦まちおこしの会(鳥取県琴浦町)のみなさんが「へるんツアー」で、加賀の潜戸などを訪問。八雲会の日野雅之副会長が解説を務めました。

2009年10月25日『山陰中央新報』
日野雅之著『松江の俳人 大谷繞石(ぎょうせき)』 復権願い業績つぶさに
風呂鞏(八雲会会員、比治山大学非常勤講師)
日野雅之副会長の新著の書評。同書は、島根県尋常中学校と東京帝国大学で八雲の教えを受けた大谷繞石(正信、1875-1933)の、俳人としての業績の再評価を試みています。

2009年11月1日『山陰中央新報』
松江の八雲会 ヘルン旧居芳名録を製本
※小泉八雲旧居(松江市北堀町)の訪問者が記帳した芳名録を八雲会が写真撮影・製本し、旧居所有者の根岸道子氏に贈呈しました。