投稿:2015年08月29日(土)
中の人の体調不良で、ひと月近く八雲会ブログをお休みしました。まだ本格復帰という感じではありませんが、かねてご紹介してきました舞台「日本の面影」が、いよいよ明日8月30日(日)に島根県民会館(松江市)で公演を迎えますので、そのまとめを簡単にしておきます。
山田太一さんがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)来日後の人生を描いた戯曲を、作品の主な舞台地である松江で、地元のスタッフとキャストで上演しようという今回の取り組み。まずはおさらいを兼ねて、先月行われた制作報告会に関するまとめを改めてどうぞ ↓
8/30松江で上演…地元キャスト・スタッフによる山田太一作の舞台「日本の面影」制作報告会 | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰
公演の公式サイトには、5人のスタッフ・キャストのインタビューが先ごろ連載されました(演出の西菜々重さん、ハーン役の森山らきあさん、セツ役と作曲の影山さゆりさん、音響効果の吉田孝史さん、衣装の福間美見子さん)。今回の舞台を担う人々とその制作プロセスがわかります。上演前に一読して、ここで語られているプランがどのように具現化しているか確認するのも、観劇の楽しみ方のひとつではないかと思います。
公演を前に、地元メディアの報道も相次ぎました。ネット上で読めるものはこちら。
山陰中央新報 – 八雲の半生描いた舞台「日本の面影」 本番前に稽古に熱
島根)小泉八雲の半生を舞台で 30日に「日本の面影」:朝日新聞デジタル
↓ そうそう、ハーンが松江の土を踏んだのは1890(明治23)年8月30日なのでした。会場から近い松江大橋のそばにあった港に汽船で到着したのです。
島根県民会館では、稽古場の写真を展示中。会館西側(松江城側)と、ホールに近い南側の両出入口をつなぐ通路にあります。
島根県民会館プロムナードギャラリーにて日本の面影 稽古場写真の展示をしますお通りの際はぜひご覧ください!
Posted by 舞台 日本の面影 2015 on 2015年8月27日
本公演オリジナルの音が詰まったサウンドトラック、会場限定で販売だそうです。これも楽しみですね。
舞台 日本の面影準備が着々と進んでおります。当日は、影山さゆりさんが作曲した劇中で流れる曲や、虫の声たちが詰まった、オリジナルサウンドトラックを会場限定で販売します!数には限りがあります!!ぜひ、お買い求めください!
Posted by 舞台 日本の面影 2015 on 2015年8月27日
最後はプロモーション映像で、公演への期待を高めて…。
タグ: 吉田孝史, 山田太一, 山陰中央新報, 島根県民会館, 影山さゆり, 新聞記事, 日本の面影, 朝日新聞, 松江, 森山らきあ, 演劇, 知られぬ日本の面影, 福間美見子, 舞台, 衣装, 西菜々重, 読売新聞, 音, 音楽
投稿:2015年07月22日(水)
昨日、日本の面影の制作報告会を開かせて頂きました。
八雲の曾孫の小泉凡さんや記者さんに舞台の1シーンをご覧頂きました。大変緊張しましたが貴重な機会になりました。
凡先生、記者さん、お忙しい中、誠に有難うございました。 pic.twitter.com/qxeSVXdSHx
— 舞台「日本の面影」2015 (@omokage_shimane) 2015, 7月 21
NHK Eテレ『100分de名著』で4週にわたって放送されたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)『日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』の特集は、いよいよ今夜22:00が最終回ですが、NHKで『日本の面影』といえば、日本時代のハーンに焦点を描き、1984年にテレビドラマとして放送された山田太一さんの同題の作品を連想する人も多いはず。山田さんの作品はのちに舞台化され、ハーン没後110年にあたった昨年2014年には、草刈正雄さん、紺野美沙子さんがハーンとセツの夫妻を演じた舞台が全国各地を巡演、島根県内では隠岐の島町と松江市で上演されたのは記憶に新しいところです。
あれから1年、松江市では地元の人々がキャスト、スタッフとなって、山田さんの『日本の面影』を上演する準備が進んでいます。7月20日(月)には、小泉八雲旧居に近い茶室、松平不昧ゆかりの明々庵のとなりにある赤山茶道会館で、制作報告会がありました。ハーンの曾孫・小泉凡さんの姿も。
Posted by 舞台 日本の面影 2015 on 2015年7月21日
地元紙の報道。
山陰中央新報:八雲半生描く「日本の面影」 8月の舞台へ意気込み ※「島根県内の演劇関係者らが8月30日に松江市殿町の県民会館で上演…制作報告会が20日、同市内であり、出演者ら約10人が本番に向けて意気込みを語った」
Posted by 八雲会 on 2015年7月21日
島根日日新聞:ハーンの半生を舞台化、「日本の面影」8月公演へ ※「キャスト、スタッフも県内で」 ※8/30、島根県民会館(松江市)。
Posted by 八雲会 on 2015年7月21日
こちらは制作発表会の記事につづいて同公演のFacebookページに掲載された、音響スタッフのお仕事ぶり。松江の朝の音を描写し、虫の音を愛したハーンに似つかわしい取り組みが行われているようです。
日本の面影 音響チームは吉田孝史、福島直紀、絹川修平、吉野奏絵の4人で効果音の作成と音響オペレートを担当しています。ハーンと松江を強く結びつけたもののひとつに、外から聞こえて来る『音』がありました。ハーンは最期まで日本の風情を耳で感じ取り…
Posted by 舞台 日本の面影 2015 on 2015年7月21日
公演は8月30日(日)、松江城のそばの島根県民会館で。くわしくは公演ホームページをご覧ください。
タグ: 100分de名著, NHK, テレビドラマ, 山田太一, 山陰中央新報, 島根日日新聞, 島根県民会館, 戯曲, 新聞記事, 日本の面影, 明々庵, 松江, 演劇, 知られぬ日本の面影, 舞台, 赤山茶道会館, 音
投稿:2015年02月18日(水)
今日2月18日は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツ(1868-1932)の命日です。八雲会では今夜、第3回となるセツをしのぶ俳句会を島根県民会館(松江市殿町)で開催します。その模様は、次号の会誌『へるん』等でお伝えできることと思います。
さて、セツがハーンとともに暮らした家である根岸邸、現在の小泉八雲旧居の隣にある小泉八雲記念館(松江市奥谷町)では、企画展「ヘルンと家族」が3月29日まで開催中です。セツと4人の子どもたちの写真やゆかりの品、そしてセツと長男一雄が回想するハーンの姿が紹介されています。命日にあたり、そのうちのひとつを掲げます。
父はいつも母の手を執って戸棚の傍らへ連れて行き、「しかし私、ママさん貴女があります。」「誰のお陰で生まれましたの本ですか? 学問ある女ならば幽霊の話、お化けの話、前世の話、皆馬鹿らしいのものといって嘲笑うでしょう」傍らにいる私に向かってまでも、「この本、皆あなたの良きママさんのおかげで生まれましたの本です。なんぼう良きママさん。世界で一番良きママさんです。」と真剣に褒めそやすのでした。(小泉一雄著『父パパ「八雲」を憶う』)
没落士族の家の生計を助けるために進学がかなわなかったセツが、自分には学問がないと嘆くと、ハーンは自身の著作に果たしたセツの貢献を、このような言葉で称えたというエピソードです。
ヘルンと家族:小泉八雲没後110年記念企画展 (Hearn & Family) | 小泉八雲記念館 Lafcadio Hearn Memorial Museum
昨年刊行された、八雲会会員・長谷川洋二さんによるセツの評伝『八雲の妻 小泉セツの生涯』。この機会にあわせてどうぞ。
投稿:2014年11月05日(水)
11月3日(月・祝)島根県民会館中ホール(島根県松江市)で開催されたラフカディオ・ハーン没後110年記念シンポジウム「国際的、かつ地域的視野から新しいハーン像を確立する」(主催:山陰文藝協会、共催:八雲会、まつえ市民大学)の模様を報じた新聞記事です。平川祐弘さん(東京大学名誉教授)が「文明の混淆とハーンの立場」と題して講演しました。
山陰中央新報 – 小泉八雲没後110年シンポ 東大名誉教授平川氏が講演
タグ: 中国新聞, 小泉八雲没後110年記念事業, 山陰中央新報, 山陰文藝協会, 島根日日新聞, 島根県民会館, 平川祐弘, 幽霊滝の伝説, 新聞記事, 松江, 池野誠, 没後110年, 石橋直子
投稿:2011年09月20日(火)
9月23日(金・秋分の日)から25日(日)にかけての3連休、松江では小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)にちなむイベントが多数実施されます。まとめてご紹介します。3連休の松江は“ヘルンさん”とご一緒にお楽しみください。
11:30-18:00
松江市総合文化センター
→詳細情報
小泉八雲の命日(9月26日)のころに毎年開催される、中高生が小泉八雲作品を英語で暗唱するコンテストです。アトラクションは、八雲曾孫・小泉凡さんの講演「小泉八雲と“tsunami”:大震災後のみちのくで」と、松江を拠点に活動する劇団幻影舞台の朗読劇「津波:稲むらの火」。一般の方も無料でご入場いただけますので、お好きな時間帯にお越しください。
13:30-17:30(受付13:00)
島根県民会館 3階 大会議室
→詳細情報
こちらも小泉八雲の命日(9月26日)のころに毎年開催される、八雲をしのぶ俳句会。今年は規模を拡大し、松江のみならず島根・鳥取両県の愛好者に投句を呼びかけました。「八雲忌」の季語を定めた高浜虚子の曾孫・坊城俊樹さんの記念講演も。
19:00-21:00
城山稲荷神社
→詳細情報
八雲の「狐 (“Kitsune”)」(『知られぬ日本の面影 (Glimpses of Unfamiliar Japan)』)ゆかりの神社で、石狐がロウソクの灯りで照らされる一夜。
19:00-20:00
武家屋敷
23日の第45回ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテストに出演する中高生が、八雲の怪談を英語で語ります。松江水燈路期間中の夜間無料開放につき、入場無料。
→詳細情報
12月25日(日)まで
小泉八雲記念館
→詳細情報
10月16日(日)までの毎週土曜・日曜・祝日
松江城周辺
→詳細情報
小泉八雲記念館などの開館時間延長、へるんさんの燈明会(上述)、英語で怪談ナイト(上述)ほか。
タグ: プラバホール, ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト, 俳句, 八雲忌, 劇団幻影舞台, 城山稲荷神社, 小泉八雲記念館, 小泉凡, 島根県民会館, 怪談, 東北関東大震災, 松江水燈路, 武家屋敷, 津波, 狐, 生き神, 稲むらの火