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現存最古の警察署建築、ハーンの時代には建っていた初代松江警察署

月1回開講の松江市立中央図書館定期講座「小泉八雲に学び・親しむ」。今月の講座は明日26日(土)、松江市文化財保護審議委員の足立正智さんが「八雲がいた時代—松江の明治建築」と題してお話しします。

「松江の明治建築」といえば今年1月、雑賀幼稚園の園舎や北辰堂の線香工場として使われてきた建物(松江市雑賀町)が、解体を前に行われた調査によって、これまで1917(大正6)年とされていた竣工年が1880(明治13)年にまでさかのぼり、もとは現在の島根県第二分庁舎の位置(殿町)に建てられた松江警察署の初代庁舎であったことが明らかになりました。これは現存するものとしては全国で最も古い警察署の庁舎です。

庁舎竣工から10年後に、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が松江にやってきます。ハーンの勤務校であった島根県尋常中学校と師範学校(現在の島根県南庁舎およびタウンプラザしまねの位置)も、警察署と同じ通りに面していましたから、ハーンもこの警察署の庁舎を日ごろ目にしていたに違いありません。

初代松江警察署の建物は、将来の移築保存を前提に解体され、それまで部材は松江市で管理されることになりました。建物の調査に当たった足立さんからは、明日の講座でその経緯のお話を聞けるかもしれません。

雑賀公民館のFacebookページが、一連の経過を随時取り上げていましたので、以下にまとめました。

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