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小泉凡さんが焼津小泉八雲記念館の名誉館長に就任

7月15日(日)、焼津小泉八雲記念館(静岡県焼津市)の開館5周年記念式典が焼津文化会館で行われ、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)曾孫の小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館顧問、八雲会名誉顧問)が同館の名誉館長に委嘱されました。

静岡新聞 2012年7月18日付
焼津小泉八雲記念館 凡さん名誉館長就任

宮城県を拠点に活動するげんき宮城研究所/みちのく八雲会のブログに、式典への参加報告の記事がありますので、あわせてご覧ください。静岡県内外から多くの方が参加したそうですね。

支援者訪問(げんき宮城通信)

怪談と自然災害…焼津の2つの展覧会[1]焼津小泉八雲記念館「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展」

東京に居を置いた晩年の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が毎年のように夏を過ごした静岡県焼津市で、現在開催されている八雲に関する展覧会を、2回に分けてご案内します。

映画《怪談》ポスター(上)と『怪談』を中心とする八雲の初版本・翻訳本の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館の第10回小企画展示会「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は、今年3月まで松江の小泉八雲記念館で開催されていた企画展の巡回展です。ギリシャ人アート・コーディネーターのタキス・エフスタシウさんが収集した、八雲の著書のさまざまな言語に翻訳された本を、八雲晩年の代表作『怪談(KWAIDAN)』(1904年初版)を中心に紹介するとともに、国際的に高い評価を受けた小林正樹監督の映画《怪談》(1964年公開)のさまざまな言語によるポスターやスチール写真を展示しています。また、ニューヨーク在住のアーティスト・野田正明さんらが『怪談』に想を得て制作した美術作品も巡回しています。

左から、映画《怪談》アメリカのポスター、旧ユーゴスラビアのフライヤー、スペインの劇場パンフレット。写真提供:小泉祥子。

映画《怪談》のスチール写真の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館についても、この機会に簡単にご紹介しましょう。同館は2007(平成19)年6月27日(八雲の誕生日)に焼津市文化センター内に開館し、先月開館5周年を迎えました。次の日曜日7月15日に同センター内の焼津文化会館で行われる記念式典では、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)の名誉館長委嘱式と講演会などが実施される予定です。

「KWAIDAN—怪談—展」の翻訳本や映画ポスターが展示されている通路ギャラリーの向かい側に、ビジュアルコーナーと常設展示室が並んでいます。ビジュアルコーナーでは、八雲の生涯をまとめたものと、八雲と焼津とのかかわりを紹介するものの、2本の映像展示を自由に見ることができます。常設展示室の展示内容は、八雲と焼津とのかかわりに焦点をあてたものとなっていて、「焼津にて(At Yaidzu)」などの自筆草稿や「漂流(Drifting)」の主人公・甚助が海上で遭難した際にすがって命を拾った板子など焼津ゆかりの作品に関する品々、焼津から八雲が家族に宛てた書簡、八雲が滞在した家の主人である魚屋の山口乙吉との交流、焼津で八雲顕彰に長年尽力している小泉八雲顕彰会が収集した、望遠鏡や煙管などの八雲の愛用品が展示されています。

通路ギャラリーの奥の広い空間は、八雲関連書を集めたライブラリーです。八雲の主だった作品集はもちろんのこと、焼津、松江、熊本など全国各地の八雲関係団体の会誌・会報も手にとることができます。資料の貸し出しは行っていませんが、同じ焼津市文化センター内にある焼津市立焼津図書館に貸し出し可能な資料がある旨が掲示で案内してありました。館内の通路から図書館に入ってみると、こちらの八雲関連書なかなかの充実ぶり。

そのほか、朗読会、講座、ワークショップなど、年間を通じて多数の普及事業も実施されています。こうしたイベントの日にあわせて、たっぷり時間をとって訪れるのも楽しいことでしょう。

焼津小泉八雲記念館。左手は焼津市立焼津図書館へと通じる館内の通路。

焼津小泉八雲記念館で配布されていたパンフレットやチラシ。

「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は10月3日(日)まで開催されています(月曜日休館)。

次回は静岡福祉大学附属図書館「小泉八雲と自然災害:ヘルンさんからのメッセージ」展をご紹介します

3連休明けて、9月26日は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の命日です

3連休、いかがお過ごしでしたか? 松江では、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)にちなむ催しが連日開かれた、まさにヘルンさん三昧の毎日でした。

秋の松江では、八雲にちなむ催しが例年多数実施されます。近年は9月後半から約1か月間の休日の夜に、小泉八雲記念館や小泉八雲旧居を含む松江城山周辺の一帯で「松江水燈路」という手作りの行灯による街並みのライトアップが行われ、数々の協賛イベントが繰り広げられています。今年の場合は、小泉八雲記念館など周辺観光施設の開館時間延長、八雲が愛した石狐のいる城山稲荷神社での「へるんさんの燈明会」(9月24日)、ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテストに出場した中高生が英語で八雲の怪談を語る「英語で怪談ナイト」(9月25日)などが該当します。

そして何より、秋には小泉八雲の命日が巡ってきます。それが今日、9月26日です。松江では八雲の命日を記念して、中高生が英語による八雲作品の暗唱を競う「ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」(9月23日)、次いで秋の季語になった「八雲忌」を冠した伝統の俳句会が、今年は「八雲忌山陰俳句大会」(9月24日)として開催されました。

八雲の命日を記念した催しの話題は、松江以外の八雲ゆかりの各地からも届いています。

23日には、東京に移り住んでからの八雲が毎年のように夏休みを過ごした静岡県焼津市で、「平成23年度八雲忌講演会」(焼津小泉八雲記念館)が開かれました。東日本大震災の被災地・宮城県で、八雲が幕末の津波災害の実話を元に書いた「生神様(A Living God)」を原作とする紙芝居DVD『稲むらの火』を、県内の小中学校などに配布する活動を震災前から行ってきた「みちのく八雲会」主宰の門間光紀さんが、「語り継ぐ『稲むらの火』ー東日本大震災から学ぶ」と題して講演しました。また、講演会を主催した小泉八雲顕彰会から、紙芝居DVD『稲むらの火』2枚が、焼津市教育委員会に寄贈されました。

活動報告72(げんき宮城通信)
「稲むらの火」で津波教育を 焼津市教委にDVD(静岡新聞)

昨日25日には熊本でも、熊本八雲会が主催する「ハーン来熊120年記念特別講演会」(熊本市立図書館)のテーマに、今回の震災、津波災害が採られました。防災の専門家らによる講演や「生神様」の朗読により、防災文学として八雲の作品を迫るという企画です。夜は八雲が来熊当初に住んだ家を移築した小泉八雲熊本旧居で、同旧居保存会主催の「怪談」朗読会もありました。

ハーン来熊120年記念特別講演会と八雲の「怪談」朗読会のお知らせ

八雲にちなむさまざまな催しの余韻にひたりながら、命日当日の今日も、どうか八雲とその業績について思いをめぐらせて下さい。


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