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10月もハーンに親しむイベントがいっぱい

秋は各地でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に親しむイベントがいっぱい。ここでは、10月に開催されものからいくつかを、まとめてご紹介します。

テレビ

7月にハーン生誕の地ギリシャで上演された「小泉八雲・朗読の夕べ」を追ったドキュメンタリー番組『八雲の帰郷』が、中国・四国地方のJNN各局とBS-TBSで放送。島根・鳥取県内では12日(日)、全国で見られるBS-TBS(衛星放送)は19日(日)。

山陰放送 開局60周年記念特別番組 八雲の帰郷 〜佐野史郎&山本恭司 ギリシャ朗読ライブ〜/山陰放送

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怪談と自然災害…焼津の2つの展覧会[1]焼津小泉八雲記念館「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展」

東京に居を置いた晩年の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が毎年のように夏を過ごした静岡県焼津市で、現在開催されている八雲に関する展覧会を、2回に分けてご案内します。

映画《怪談》ポスター(上)と『怪談』を中心とする八雲の初版本・翻訳本の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館の第10回小企画展示会「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は、今年3月まで松江の小泉八雲記念館で開催されていた企画展の巡回展です。ギリシャ人アート・コーディネーターのタキス・エフスタシウさんが収集した、八雲の著書のさまざまな言語に翻訳された本を、八雲晩年の代表作『怪談(KWAIDAN)』(1904年初版)を中心に紹介するとともに、国際的に高い評価を受けた小林正樹監督の映画《怪談》(1964年公開)のさまざまな言語によるポスターやスチール写真を展示しています。また、ニューヨーク在住のアーティスト・野田正明さんらが『怪談』に想を得て制作した美術作品も巡回しています。

左から、映画《怪談》アメリカのポスター、旧ユーゴスラビアのフライヤー、スペインの劇場パンフレット。写真提供:小泉祥子。

映画《怪談》のスチール写真の展示。写真提供:小泉祥子。

焼津小泉八雲記念館についても、この機会に簡単にご紹介しましょう。同館は2007(平成19)年6月27日(八雲の誕生日)に焼津市文化センター内に開館し、先月開館5周年を迎えました。次の日曜日7月15日に同センター内の焼津文化会館で行われる記念式典では、八雲の曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、八雲会名誉顧問)の名誉館長委嘱式と講演会などが実施される予定です。

「KWAIDAN—怪談—展」の翻訳本や映画ポスターが展示されている通路ギャラリーの向かい側に、ビジュアルコーナーと常設展示室が並んでいます。ビジュアルコーナーでは、八雲の生涯をまとめたものと、八雲と焼津とのかかわりを紹介するものの、2本の映像展示を自由に見ることができます。常設展示室の展示内容は、八雲と焼津とのかかわりに焦点をあてたものとなっていて、「焼津にて(At Yaidzu)」などの自筆草稿や「漂流(Drifting)」の主人公・甚助が海上で遭難した際にすがって命を拾った板子など焼津ゆかりの作品に関する品々、焼津から八雲が家族に宛てた書簡、八雲が滞在した家の主人である魚屋の山口乙吉との交流、焼津で八雲顕彰に長年尽力している小泉八雲顕彰会が収集した、望遠鏡や煙管などの八雲の愛用品が展示されています。

通路ギャラリーの奥の広い空間は、八雲関連書を集めたライブラリーです。八雲の主だった作品集はもちろんのこと、焼津、松江、熊本など全国各地の八雲関係団体の会誌・会報も手にとることができます。資料の貸し出しは行っていませんが、同じ焼津市文化センター内にある焼津市立焼津図書館に貸し出し可能な資料がある旨が掲示で案内してありました。館内の通路から図書館に入ってみると、こちらの八雲関連書なかなかの充実ぶり。

そのほか、朗読会、講座、ワークショップなど、年間を通じて多数の普及事業も実施されています。こうしたイベントの日にあわせて、たっぷり時間をとって訪れるのも楽しいことでしょう。

焼津小泉八雲記念館。左手は焼津市立焼津図書館へと通じる館内の通路。

焼津小泉八雲記念館で配布されていたパンフレットやチラシ。

「小泉八雲のKWAIDAN—怪談—展:翻訳本と映画の世界」は10月3日(日)まで開催されています(月曜日休館)。

次回は静岡福祉大学附属図書館「小泉八雲と自然災害:ヘルンさんからのメッセージ」展をご紹介します


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