‘東の国から’ タグのついている投稿

ホーム » 東の国から

ハーンゆかりの港へ船で…三角港連絡航路、9月から11月まで運航へ

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)「夏の日の夢(The Dream of a Summer Day)」(『東の国から(Out of the East)』所収)の舞台となった三角西港(熊本県宇城市)が、現在同地の海の玄関口である三角東港と航路で結ばれます。

 
この「三角港連絡航路」は、宇城市の三角港連絡船実証実験委託事業として、9月1日(月)から11月30日(日)までの3ヶ月間、1日5往復運航されるものです(国土交通省九州運輸局へ認可申請中)。所要時間は、西港から東港へは10分、東港から西港へは20分。乗船料金は無料とのことです。

この投稿の続きを読む »

新刊『ラフカディオ・ハーンの英作文教育』

『ラフカディオ・ハーンの英作文教育』表紙

アラン・ローゼンさん(熊本大学教授)と西川盛雄さん(熊本大学名誉教授・客員教授)の共著『ラフカディオ・ハーンの英作文教育』が刊行され、先ごろ著者より八雲会にご寄贈いただきました。

本書は、松江の島根県尋常中学校でラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の授業を受けた田辺勝太郎(1872-1931)と大谷正信(繞石/1875-1933)の英作文のノートを復元・判読した1冊です。本書見開きの左ページにはハーンによる添削とコメントが記されたノートの写真版を、右ページには判読・復元したテクストとその日本語訳を配しています。この英作文ノートはガラス乾板として保存されており、ハーンの勤務校のひとつである熊本の第五高等学校(現在の熊本大学)出身の劇作家・木下順二(1914-2000)を介して熊本県立図書館に収蔵され、2004(平成16)年なってその存在が明らかになりました。

『ラフカディオ・ハーンの英作文教育』本文

ハーンは生徒のノートに、英文の訂正や誤りの指摘を丁寧に記するほか、しばしば生徒を励ますコメントも加えています。また、日本人の文化や生活に深い関心を寄せていたハーンにとって、「ホトトギス」「蛍」「七福神」「相撲」といったテーマで学生が書いた英作文は、日本理解の格好の材料であり、ハーンのコメントには彼が知り得た限りの知識が書き込まれたものもあります。

ハーンが松江や熊本での教師生活の体験をもとに著した「英語教師の日記から(”From the diary of an English Teacher”)」(『知られぬ日本の面影(日本瞥見記)』 Glimpses of Unfamiliar Japan 所収)や「九州の学生とともに(”With Kyushu Students”)」(『東の国から』 Out of the East 所収)には、生徒が提出した英作文を通じたさまざまな考察がつづられていますが、英作文のノートを介して直筆で交わされた師弟のコミュニケーションの跡を集めた本書は、英語教師としてのハーンの実像に迫ることのできる、資料性の高い1冊です。

※本書は2010年に50部限定で刊行された『ラフカディオ・ハーンの英作文添削:判読・復元・日本語訳』(熊本大学学術資料調査推進室)の新装版に当たります。判型を改め、巻末に「ハーンによる英作文添削の分類と分析」と題する一章が加わっています。

ラフカディオ・ハーンの英作文教育
アラン・ローゼン 西川 盛雄
弦書房
売り上げランキング: 74296

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。