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“目のお薬師さん”一畑薬師で味わうヘルンさんの好物料理

今月、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の好物を味わえる料理のお披露目が、島根県出雲市と鳥取市で相次ぎました。今回は出雲市の動きをご紹介します。

1890(明治23)年11月、ハーンが松江で逗留していた冨田旅館の女中の眼病平癒を願って、女中と女将を伴って参拝に訪れた一畑薬師。今でも“目のお薬師さん”として知られる名刹です。その参道にある飲食店3店舗で、明日15日(日)までの期間・数量限定で提供されているのが、ハーンの好物にちなむメニュー。内容は各店で異なりますが、共通するのはハーンが毎朝欠かさず食べ、一畑薬師参拝後にも味わったというたまごを使っていることです。

各店で提供しているメニューは以下の通り。

もんぜん……肉そば、たまごかけごはん、ゆずソーダのセット:1,111円(1日10食)
なかやま……地元の食材で作った精進料理に、ゆでたまごを添えて:1,111円(1日5食)
ばんびー……親子丼とホットコーヒーのセット:600円(1日5食)

お披露目を前に、ハーン曾孫の小泉凡さんと祥子さん夫妻、そして内田融・八雲会事務局長を招いて試食会。その模様は報道陣に公開され、地元メディアをにぎわせました。今年がハーンの没後111年にあたることにちなみ、11月11日(水)11時11分という“1並び”の日時を期して提供を始めたという点でも、大いに話題となっています。

今度は一畑薬師。日本のヘルンさんゆかりの地はもちろんですが、ギリシャのレフカダやアイルランドのトラモア、そしてコング…。今、住民たちのアイディアによってヘルンさんとどのように関わっていこうかという動きが活発になってきました。ハーンが一…

Posted by Shoko Koizumi on 2015年11月7日

山陰中央新報 – 面影の味八雲定食 一畑薬師参道3店11日から限定提供

島根)八雲没後111年、11月11日11時に好物料理:朝日新聞デジタル

没後111年 11月11日「小泉八雲day」 文豪の好物1111円で 島根

そのほか、NHKや山陰中央テレビのニュースでも取り上げられました。

一畑薬師の管長さんもブログで「是非定番にしていただきたい」と紹介。

へるんの面影ある料理 | 一畑薬師(総本山一畑寺) | 臨済宗 | 島根県出雲市小境町

この企画を仕掛けたのは、八雲会ブログにたびたび登場する出雲市在住の写真家で、一畑薬師にも縁が深い高嶋敏展さん。高嶋さんによると、もんぜんのメニューは16日以降もひきつづき提供されるとのことです。ハーンゆかりの地としての一畑薬師に新たな楽しみが加わりました。

明日15日(日)までの一畑薬師は、灯めぐりというライトアップイベントも開催されています。

灯めぐり 〜akari-meguri〜 | 一畑薬師(総本山一畑寺) | 臨済宗 | 島根県出雲市小境町
 

古代出雲歴史博物館で企画展「入り海の記憶」5/17まで開催中

出雲大社の東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館(島根県出雲市)では、企画展「入り海の記憶:知られざる出雲の面影」が5月17日(日)まで開催されています。

宍道湖・中海をはじめとする日本海沿岸地域の入り海と、人々とのかかわりの歴史を紐解く同展。展示解説のパネルには、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』からの引用が添えられるほか、同館所蔵の初版本や、ハーンの紹介を記した観光パンフレットといったハーンに関する資料も展示されています。

島根県立古代出雲歴史博物館|サイト

同展のポスターについて、文化情報誌『Catch』の記事。

また、宍道湖に浮かぶ嫁ヶ島の写真をポスターの背景に使用していますが、それもあえて青で表現しています。宍道湖といえば、夕日に染まる赤をイメージしがちですが、宍道湖、そして出雲を愛した小泉八雲は、日が昇る前の宍道湖を「神々の国の首都」のなかで次のように讃えています。「はるか湖の縁ふちまで長く伸びている、ほんのり色づいた雲のような長い霞の帯。それはまるで、日本の古い絵巻物から抜け出てきたかのようである」と—。この一節は、夜明け直後の淡い青色を帯びた宍道湖を想像させ、夕景だけではない宍道湖の魅力を語っているように思われます。

CATCH navi –

会期中は同館のカフェに、日本海や宍道湖の朝日・夕日を連想させる色が特徴の炭酸飲料も登場。また展示室内のグッズ売り場では、『知られぬ日本の面影』初版本の表紙のデザインを用いたトートバッグなどのハーン・グッズも販売しています。

山陰中央新報 – 古代出雲歴史博物館で「入り海の記憶」オリジナルジュース

こんにちは!アテンダントです。本日はショップより、現在開催中の企画展「入り海の記憶 ~知られざる出雲の面影~」(3月27日~5月17日)の関連商品について、ご紹介します!前回の展示図録に続いて紹介するのは、レトロな竹笹のイラストがプリ…

Posted by 島根県立古代出雲歴史博物館 on 2015年4月19日

 

『怪談』刊行の日、ハーン来日の日にオススメされた2冊のマンガ…『そばもん』最新刊と『「坊っちゃん」の時代』

4月2日は『怪談(Kwaidan)』刊行の日(1904〈明治37〉年)、今日4日は来日の日(1890〈明治23〉年)と、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の記念日がつづきましたが、偶然にも両日とも、出版社のTwitterアカウントからハーンに関係のあるマンガをオススメされました。

小学館のマンガ情報アカウントが4月2日に取り上げたのは、先月末に刊行されたばかりの山本おさむ『そばもん ニッポン蕎麦行脚』第17集。出雲そばに取材し、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も深くかかわるエピソード「出雲そばルネサンス」が前半5話にわたって収録されています。

小学館のサイトより同書の情報。最初の1話分の試し読みができます。

そばもん ニッポン蕎麦行脚 17

宝島社のマンガ情報アカウントが今日オススメしてきたのは、関川夏央/谷口ジロー『「坊っちゃん」の時代』(双葉社)。書名から察せられるように夏目漱石が主人公の本作で、「間接的とはいえ、このマンガのなかで非常に大きな存在感を醸し出している」というのがラフカディオ・ハーン。

同書の公式サイト。

『坊っちゃん』の時代 公式サイト

“神々の国”出雲を楽しむ新春に

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)没後110年の年、2014年も大晦日を迎えました。今年最後の八雲会ブログは、ハーンが愛した“神々の国”出雲を楽しむ一助になりそうな話題をまとめてお届けします。

まずは今月刊行されたばかり、島根県出雲市を拠点に活躍する写真家・古川誠さんの写真集『憧憬:ラフカディオハーンの足跡を旅して』(ハーベスト出版)。

写真集『憧憬 ラフカディオハーンの足跡を旅して』を発刊します!

本書は、およそ1年3ヶ月の間、山陰地方に滞在したラフカディオハーンの足跡を追って、訪れた場所、風景などを撮影した写真集です。「松江」、「北堀の住まい」、「怪談」、「散策」、「加賀の潜戸」、「美保関」、「杵築大社・日御碕」、「隠岐」、「伯耆の国」の章ごとに、計100点ほどの写真を掲載しています。

 文章は、ラフカディオ・ハーン著『新編 日本の面影』(池田雅之訳、角川ソフィア文庫)の引用文と、山根氏による書き下ろしの文章を併せて収録。「日本」と「外国」の狭間で揺れた「国際人」であるハーンの心象を表すため、それぞれの英文も載せています。

本書については、後日改めてこのブログで取り上げます。

ハーンが三たび参拝した出雲大社(島根県出雲市)は、これから初詣客でにぎわうことになりそうですが、その東隣にある島根県立古代出雲歴史博物館では、この3が日に展示室の無料開放が実施されます。

島根県立古代出雲歴史博物館|サイト

同館常設の総合展示室には、ハーンに関するコーナー「日本の面影 しまね」がありますので、どうぞお見逃しなく。ハーンの曾孫・小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授)のナレーションによる「神々の国の首都(The Chief City of the Province of the Gods)」に関する映像展示もありますよ。

島根県立古代出雲歴史博物館|サイト

島根県立八雲立つ風土記の丘(島根県松江市)では、1月10日(土)の風土記の丘教室例会として、小泉凡さんが「小泉八雲と出雲の護符」と題して講演します。ハーンが出雲地方で収集した神社の護符は、『古事記』を英訳した友人のB. H. チェンバレンを介してイギリスに送られ、オックスフォード大学のピットリヴァーズ博物館に収蔵されています。先年、これらの護符について調査を行った凡さんから、直接お話を聞ける機会です。

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翌11日(日)に同館を出発する「意宇(おう)六社めぐり」は、江戸時代から明治時代にかけて行われていた「意宇六社参り」ゆかりの神社を、同館学芸員の解説を聞きながら訪ねるというもの。行き先には、神魂(かもす)神社や八重垣神社など、ハーンが実際に訪れた神社も含まれています。

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よいお年をお迎えください。

岩手日報: 風土計

『岩手日報』のコラム「風土計」にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が登場。高円宮家の典子女王殿下と出雲大社(島根県出雲市)権宮司の千家国麿さんの披露宴が松江で開かれるのにちなみ、松江で妻セツと出会ったハーンと、その女性論を取り上げています。

岩手日報 風土計

【6/3記事追加】読売新聞: 名言巡礼 ラフカディオ・ハーン「草も木も、また岩も石も、まさに一切涅槃に入るべし」

読売新聞サイトの連載「名言巡礼」で、松江・出雲が取り上げられました。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)「日本の庭(“In a Japanese Garden”)」(『知られぬ日本の面影(日本瞥見記、Glimpses of Unfamiliar Japan)』所収)の

草も木も、また岩も石も、まさに一切涅槃(ねはん)に入るべし。
Verily, even plants and trees, rocks and stones, all shall enter into Nirvana.

という言葉とともに、ハーンゆかりの美保関、日御碕、小泉八雲記念館、「日本の庭」に書かれた小泉八雲旧居の映像が公開されています。

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Smithsonian.comの動画”Visiting Lafcadio Hearn’s Japan”

Smithsonian.comに、”Visiting Lafcadio Hearn’s Japan”と題する動画が公開されています。主に松江を撮影した写真で構成されています。

Visiting Lafcadio Hearn’s Japan (Smithsonian.com)

Googleマップのストリートビューで旅する小泉八雲ゆかりの地

Twitterでは5月にご紹介しましたが、八雲会のサイトではまだ取り上げていませんでしたので、遅ればせながらご案内します。

検索サイトで知られるGoogleが提供する無料地図サービス・Googleマップのストリートビューは、目の高さにあわせて撮影された360度のパノラマ写真を、パソコンなどの端末で操作で楽しめるサービスです。ぐるりと回転させるだけでなく、前後左右に歩みを進めたり、拡大・縮小したりして見ることもできます。このストリートビューに、島根県内の観光地が追加されました。

島根の観光地がGoogleマップのストリートビューSPコレクションに続々登場中!(しまねはじまり通り)

この中には、小泉八雲記念館、小泉八雲旧居など、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ゆかりのスポットが多数含まれています。以下、まとめてご紹介します。これから出かける方は旅の計画に、以前出かけた方は思い出のよすがにお試しを。

小泉八雲記念館

小泉八雲旧居の西隣に、昭和8年(1933)11月29日開館。直筆原稿や初版本のほか、愛用の机・椅子・衣類などの遺愛品を中心に二百数十点を展示している。松江市伝統美観保存指定地区にあり、景観に配慮した建物になっている。向かいの塩見縄手広場には八雲の胸像がある。


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小泉八雲旧居

八雲は松江最後の5ヶ月間、旧松江藩士・根岸家の屋敷を借りて過ごした。根岸家の人々の尽力により、八雲が好んで眺め、「日本の庭」にあらわした庭園や建物が保存され、八雲が暮らした当時の様子をしのぶことができる。


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松江城

八雲は学生と天守閣に登り落日に照らされた宍道湖や、湖面に浮かぶ嫁ヶ島の優美さをめでた。天守閣のことは「大きな塔」と呼び、「大きな怪物を寄せ集めてつくった龍のようだ」と評している。また、自宅から通勤の近道として、松江城の二の丸、三の丸を毎朝通り抜けていた。


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普門院

八雲の怪談「小豆磨ぎ橋」に登場する。ある侍が普門院にかかる橋にまつわるタブーを破ったために奇怪な事件が起こるという物語である。明治24年(1891)5月26日、八雲は自宅に普門院の住職を招いて、島根県尋常中学校教頭の西田千太郎と三人で会食をし、この怪談について詳しく取材した。この時に八雲の心中には、日本の怪談を書く構想が次第に出来あがっていったようである。


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美保神社

八雲が三度滞在した港町・美保関の神社で、美穂津姫命と琴代主命を祭神とする。八雲は作品「美保関」に、“卵の嫌いな神様”であるという琴代主命の伝承を紹介している。国譲り神話にちなむ毎年4月7日の青柴垣(あおふしがき)神事や12月3日の諸手船(もろたぶね)神事でも知られる。


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熊野大社

出雲大社の新嘗祭で用いる火を鑽(ひき)きり出す火鑽臼と火鑽杵は、毎年同社から送り出される。八雲はピット・リヴァース博物館のタイラー館長の依頼に応じて、西田千太郎を介して出雲大社の千家尊紀宮司より火鑽臼と火鑽杵を入手し、明治24(1891)年4月21日に東京帝国大学のチェンバレン教授に送り、その後博物館に寄贈された。


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日御碕神社

美保神社、熊野大社と同じく『出雲国風土記』にも載る古い神社。その社殿は権現造の朱塗りで、内部は極彩色の装飾画で覆われている。祭神は天照大御神とその弟須佐之男命。八雲は1891年8月7日海路を使って訪れ、セツと参詣した。


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引用・参考文献
  • 小泉凡『八雲の足跡を訪ねて』八雲会、1987年
  • 小泉凡監修、八雲会編『へるんさんの松江まちあるきマップ』松江市観光振興部、2011年
  • 小泉八雲記念館企画展「『知られぬ日本の面影』への旅:高嶋敏展写真展」キャプション、2012年
  • ラフカディオ・ハーン著、村松真吾編訳『神々の国の旅案内 新装版(仮題)』八雲会、未刊行

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