八雲会ブログ

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山陰日本アイルランド協会: 松田美緒ライブ、ご来場ありがとうございました

※本記事は、山陰日本アイルランド協会ウェブサイトから転載したものです。

4/7は松田美緒ライブ「クレオール・ニッポン:うたの記憶を旅する」に多数のお客様にご来場いただきありがとうございました。

『山陰中央新報』に記事が掲載されました。

山陰中央新報 – 八雲生誕の地 レフカダ島に伝わる歌、松江で披露

松田美緒さんのFacebookページより。

松江公演は満員のお客様と最後は踊って、特別なコンサートとなりました!2部は貴重な小泉凡さんとのトークとレフカダ島、マルティニーク、アイルランドのハーンに関わる歌を聴いていただきました。ご来場のお客様、すべてのスタッフの皆さま、ありがとうございました!夢がかなった夜でした。かなり濃い三日間でしたが、まだツアーはこれから!明日は山口、明後日は下関、だんだん九州へ近づきます。

Posted by Mio Matsuda on 2015年4月8日

『クレオール・ニッポン』の歌を中心に、小泉八雲の曾孫・小泉凡さんとのトーク・タイムには八雲ゆかりのギリシャやマルチニーク、アイルランドの歌も披露。最後の曲、カーボヴェルデの「SAIKO(サイコー)」では満場の手拍子、踊り出すお客さんたちで最…

Posted by Mio Matsuda on 2015年4月8日

 
主催したどこでもミュージアム研究所の高嶋敏展さんによるアルバム。

松田美緒ライブ「クレオール・ニッポン:うたの記憶を旅する」当日の模様を写真で。

Posted by 山陰日本アイルランド協会 on 2015年4月9日

 
鳥取県在住のミュージシャン、森田さやかさんのブログより。

『松田美緒さんの歌声を聴いて。』

毎日新聞: 小泉八雲:「怪談」ツアーで足跡を体感…松江でスタート

NPO法人松江ツーリズム研究会が実施する新しいツアー「ちどり娘と行く八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」の初日4月1日(水)の模様を、既報の『山陰中央新報』に続いて『毎日新聞』も伝えています。

毎日新聞: 小泉八雲:「怪談」ツアーで足跡を体感…松江でスタート ※「八雲の“Kwadan”散歩」松江ツーリズム研究会。

Posted by 八雲会 on 2015年4月3日

『怪談』刊行の日、ハーン来日の日にオススメされた2冊のマンガ…『そばもん』最新刊と『「坊っちゃん」の時代』

4月2日は『怪談(Kwaidan)』刊行の日(1904〈明治37〉年)、今日4日は来日の日(1890〈明治23〉年)と、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の記念日がつづきましたが、偶然にも両日とも、出版社のTwitterアカウントからハーンに関係のあるマンガをオススメされました。

小学館のマンガ情報アカウントが4月2日に取り上げたのは、先月末に刊行されたばかりの山本おさむ『そばもん ニッポン蕎麦行脚』第17集。出雲そばに取材し、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も深くかかわるエピソード「出雲そばルネサンス」が前半5話にわたって収録されています。

小学館のサイトより同書の情報。最初の1話分の試し読みができます。

そばもん ニッポン蕎麦行脚 17

宝島社のマンガ情報アカウントが今日オススメしてきたのは、関川夏央/谷口ジロー『「坊っちゃん」の時代』(双葉社)。書名から察せられるように夏目漱石が主人公の本作で、「間接的とはいえ、このマンガのなかで非常に大きな存在感を醸し出している」というのがラフカディオ・ハーン。

同書の公式サイト。

『坊っちゃん』の時代 公式サイト

4月7日は松田美緒さん松江公演…ハーンゆかりの街でのライブ実現の経緯とは?

来週の火曜日、4月7日に松江市市民活動センターSTICビルで開催する松田美緒ライブ「クレオール・ニッポン:うたの記憶を旅する」松江公演(後援:八雲会)。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ゆかりの街でのライブが実現した経緯を、松田さんご本人がブログで明かしています。はじまりは1通の「ラブレター」だったそうですよ。

1通のラブレターから

ライブの最新情報は下記リンク先に随時掲載されています。どうぞチェックしてみてください。チケットはひきつづき発売しています。

松田美緒ライブ (クレオール・ニッポン 歌の記憶を旅する)小泉八雲没後111年記念事業 | Facebook

山陰中央新報: 八雲ゆかりの地を巡る怪談ツアー始まる

先日お伝えしましたNPO法人松江ツーリズム研究会が実施する新しいツアー「ちどり娘と行く八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」が4月1日(水)より始まりました。初日の模様を『山陰中央新報』が伝えています。

山陰中央新報 – 八雲ゆかりの地を巡る怪談ツアー始まる

下記リンク先よりチラシのPDFファイルをダウンロードすることができます。デザインは「松江ゴーストツアー」にひきつづき、石川陽春・八雲会常任理事が担当しています。

松江城ホームページ:観光チラシ・パンフレットのダウンロード

山陰中央新報: 生誕地の歌八雲にささぐ 歌手・松田さん松江で披露

4月7日(火)松江市市民活動センターSTICビルで開催する松田美緒ライブ「クレオール・ニッポン:うたの記憶を旅する」(後援:八雲会)に関する記事が『山陰中央新報』に掲載されました。

社会学者だった父の影響で幼少時から八雲の著書を愛読。「八雲は異文化体験をしたからこそ、日本文化や日本人の本質を捉えることができた」と今も心のより所になっている。
……世界を巡って物語を再話した八雲の精神に感銘し、11年から小笠原諸島など離島やへき地を訪問。地元に伝わる14曲を収録したアルバムを14年12月に発売した。今年1月には、かねて切望していたレフカダ島を訪ね、現地住民から同島に伝わる歌を教わった。
松江でのコンサートは、八雲のひ孫の小泉凡さん(53)=松江市在住=の仲立ちで実現。レフカダ島の歌を披露するほか、凡さんと対談を行う。凡さんは「八雲と松田さんは価値観を共有している」と本番を心待ちにし、松田さんは「八雲の愛情の深さを歌に込めたい」とする。

山陰中央新報 – 生誕地の歌八雲にささぐ 歌手・松田さん松江で披露

山陰中央新報: 小泉八雲ゆかりの地 予約制の新ツアー開始

松江市内のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ゆかりの地をめぐる「松江ゴーストツアー」を実施するNPO法人松江ツーリズム研究会が、ハーンにちなむ新しいツアー「八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」を4月1日より開始することを、『山陰中央新報』が伝えています。「松江ゴーストツアー」が夜間に実施するのに対して、「八雲の“Kwaidan(怪談)”散歩」は日中のツアー。「松江ゴーストツアー」でも訪ねる怪談スポットに加え、小泉八雲記念館と小泉八雲旧居も訪問。記事には、ガイドの練習をする「ちどり娘」の写真や、山本素久理事長(八雲会理事)のコメントなどが掲載されています。

山陰中央新報 – 小泉八雲ゆかりの地 予約制の新ツアー開始

毎日新聞: コンサート:八雲に感謝、歌う 没後111年、生誕地の“島唄”ささぐ−−来月7日、松江 /島根

3月7日付『毎日新聞』島根版には「八雲に感謝」の題して2つの記事が掲載されました。ひとつは翌日にセント・パトリックス・デイ・パレードの開催を控えていた「アイリッシュ・フェスティバル in Matsue」について、そしてもうひとつは4月7日(火)の松田美緒ライブ「クレオール・ニッポン:うたの記憶を旅する」(八雲会後援)について、松田さんのインタビューを交えた記事でした。

松田さんは「知られぬ日本の面影」といった八雲の著作を愛読している。今年1月にはレフカダ島に5日間滞在し、島で歌い継がれるいくつもの曲に接したという。「ハーンはすばらしい視点を私たちに残してくれた。その奇跡に感謝したい」と話し、歌の選定作業を進めている。

 

 
八雲会ブログでは、来月のライブに向けて松田美緒さん関連の記事を折に触れて掲載する予定です。
 

熊本市: 【報道資料】小泉八雲没後110年記念事業・朗読会「熊本ゆかりの作品」

熊本市によると、小泉八雲熊本旧居(熊本市)で3月21日(土)、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)没後110年記念事業の一環として、ハーンの熊本ゆかりの作品を取り上げる朗読会が開催されます。小泉八雲熊本旧居として一般公開されている旧赤星邸は、ハーンが最初の約1年を過ごした家で、現在はハーン関係のイベント会場としても活用されています。出演は、旧居での朗読会ではおなじみの朗読サークル「石蕗の花」です。

【報道資料】小泉八雲没後110年記念事業・朗読会「熊本ゆかりの作品」

熊本八雲会の主催で毎月旧居で開催される「ハーン作品トークの会」3月の会は翌週29日(日)。熊本出身のジャーナリスト、徳富蘇峰がテーマです。講師は熊本八雲会会長の西川盛雄さん。

ハーン作品トークの会「徳富蘇峰はハーンをどうみていたか」のお知らせ

小泉八雲熊本旧居について↓

小泉八雲熊本旧居 – 【満遊!くまもと】

「小泉八雲・朗読の夕べ」神戸公演の記事

俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんによる小泉八雲・朗読の夕べ「望郷:失われることのない永遠の魂の故郷」ギリシャ凱旋公演は。今回は、11月23日に神戸市の兵庫県公館で行われた公演について関連記事をまとめました。

小泉八雲朗読の夕べ – Chronos Moon

LIVE REPORT:佐野史郎&山本恭司「小泉八雲 朗読の夕べ」(だけで終わらなかったりして) – 屋根裏部屋のグダグダ文化論

FAHRENHEIT小泉八雲「朗読の夕べ」(フリーデン)

やいちゃん、焼津小泉八雲記念館に行く

静岡県焼津市のマスコットキャラクターやいちゃんが、市内の焼津小泉八雲記念館を訪問しました。

やいちゃんが宣伝している朗読会の詳細は↓

語りと篠笛による朗読公演小泉八雲「君子」

「へるんさんのふるさとアイルランドこども展」3月17日まで

アイリッシュ・フェスティバル in Matsue 2015は、目玉行事のセント・パトリックス・デイ・パレードは1週間前に終わりましたが、カラコロ工房での展示やショップ、グリーンライトアップは、セント・パトリックス・デイ当日の3月17日(火)まで続きます。その中のひとつ、松江市内の小学生がアイルランド、そして同地をルーツのひとつとするラフカディオ・ハーン(小泉八雲)について調べ、学んだ成果を発表する「へるんさんのふるさとアイルランドこども展」が、今年も開催されています。

カラコロブログ|カラコロ工房

セント・パトリックス・デイ・パレードに出席したアン・バリントン駐日アイルランド大使も観覧しました。

 

「小泉八雲・朗読の夕べ」尾道公演の記事

俳優・佐野史郎さんとギタリスト・山本恭司さんによる小泉八雲・朗読の夕べ「望郷:失われることのない永遠の魂の故郷」ギリシャ凱旋公演は、昨年9月の松江を皮切りに、今年2月の東京までの全日程が終わりました。八雲会ブログでまだご紹介していなかった11月以降の公演に関する記事を、今回から5回にわたって会場別にまとめていきます。今回は、11月22日に広島県尾道市の浄泉寺で行われた公演について。

鎌倉・円覚寺で没後110年記念シンポジウム「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:小泉八雲と日本の心」3/21開催

来日間もないラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が足跡を残した鎌倉で、ハーン没後110年シンポジウム「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン:小泉八雲と日本の心」が3月21日(土)に開催されます。会場は名刹・円覚寺の如意庵です。小泉凡さん(島根県立大学短期大学部教授、ハーン曾孫)、池田雅之さん(早稲田大学教授)による基調講演、お二人に土谷精作さんを加えたパネルディスカッション、大小田さくら子さんによる作品朗読など。事前申込が必要とのことですので、詳しくは下記リンク先をご覧ください。

 

読売新聞/山陰中央新報: 安来・広瀬小で「稲むらの火」紙芝居上演

東日本大震災発生から4年を迎えた昨日、安来市立広瀬小学校(島根県安来市)を錦織明・出雲かんべの里館長(八雲会理事)が訪れ、紙芝居「TSUNAMI」を上演したことを『読売新聞』『山陰中央新報』が伝えています。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の作品「生神様(A Living God)」をもとに書かれた「稲むらの火」の物語は、戦前の国定教科書で取り上げられ、近年は防災教材として改めて注目されていますが、その国定教科書の編集に携わった文部官僚・井上赳は、現在の安来市広瀬町の出身。ハーンが松江に暮らしたことに加えて、島根県とは縁の深い作品です。

<東日本大震災4年>忘れないために

山陰中央新報 – 戦前 教科書掲載の物語「稲むらの火」紙芝居 安来で上演

【3/12更新】東日本大震災発生から4年…ギリシャ語版も誕生した紙芝居DVD『稲むらの火』

八雲会ブログでこれまでも折に触れご紹介してきた、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の作品「生神様(A Living God)」を原作とし、戦前の国定教科書に採用された「稲むらの火」。大地震の発生直後、庄屋の五兵衛が収穫したばかりの稲の束に火をつけて村人をひきつけ、津波から村人の命を救ったという物語です。近年は、防災の教材として日本だけでなく海外でも注目を集め、さまざまな言語に翻訳されています。

2009年、宮城県を拠点に活動するまちづくりNPOげんき宮城研究所とみちのく八雲会が、教育紙芝居DVD『稲むらの火』を制作しました。1942年に作られた「稲むらの火」の紙芝居を、ナレーション入りのDVDとして現代によみがえらせたものです。ハーン没後110年を迎えた2014年、ハーン生誕の地にギリシャのレフカダにラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センターが開館した際に、日本のハーン関係の個人・団体から数々の収蔵品が寄贈されましたが、その中には教育紙芝居DVD『稲むらの火』の英語・ギリシャ語字幕版もありました。

そのことを伝える記事が『読売新聞』欧州版に掲載されていました。NPOげんき宮城研究所のブログで先ごろ取り上げられましたので、東日本大震災発生から4年を迎えたこの日にあたり、ご紹介しておきます。

活動報告 1月度(16日〜31日)

【3/12更新】3/11付の『読売新聞』でも、東日本大震災関連記事として紙芝居DVDについて取り上げられました。

DVD稲むらの火掲載記事

春を告げる緑のパレード…アイリッシュ・フェスティバル in Matsue 2015開催

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ルーツの地のひとつであるアイルランドの祝祭、セント・パトリックス・デイ・パレードが、3月8日(日)松江で開催されました。3月17日のセント・パトリックス・デイ当日まで続くアイリッシュ・フェスティバル in Matsueの中心となる行事です。当日の写真が、アイリッシュ・フェスティバルのFacebookページに掲載されました。

以下、報道各社の記事です。

山陰中央新報 – にぎやかに緑色の行進 松江でアイリッシュ・フェス

アイリッシュフェスティバル – NHK島根県のニュース

山陰中央新報: アイルランドに八雲記念庭園 生涯テーマ6月開園

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)ゆかりの地、アイルランド・トラモアで建設が進む小泉八雲庭園(Lafcadio Hearn Gardens)に関する記事が『山陰中央新報』に掲載されました。

山陰中央新報 – アイルランドに八雲記念庭園 生涯テーマ6月開園

ハーンの誕生日6月27日の開園を予定しているこの庭園は、「日本とアイルランドの文化交流を深める狙いで、住民の憩いの場とするほか、教育や結婚式などのイベントにも活用する構想」であること、「順路に沿って約200メートルの遊歩道を抜ける間に、トラモア、米国、日本で過ごした八雲の生涯を9エリアで表現」していること、「松江市は八雲をかたどった銅板を記念品として贈る予定で2015年度一般会計当初予算案に関連費140万円を計上」していることなどを、ハーン曾孫の小泉凡さん、祥子さん夫妻のことばととも、同記事は伝えています。

The Lafcadio Hearn Gardens – lafcadiohearngardens

折しもここ松江は、ハーンとアイルランドの縁で毎年開催されているアイリッシュ・フェスティバル in Matsueがこの土日にクライマックス。明日8日はアイルランドの守護聖人の名を冠するセント・パトリックス・デイ・パレード、今日明日の2日間はカラコロ工房でアイリッシュ・パブもオープン。バブの隣では、松江市内の小学生がアイルランドについて学んだ成果を発表する「へるんさんのふるさとアイルランドこども展」が17日(火)までつづきます。

アイリッシュ・フェスティバル in Matsue 2015 | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰

毎日新聞: 松江「手紙を書こう」コンテスト:入賞の26人表彰

NPO法人松江サードプレイス研究会が実施した松江「手紙を書こう」コンテストの表彰式が2月28日に行われたことを、『毎日新聞』が伝えています。第3回となる今回は、松江に暮らした「へるんさん」ことラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に手紙を書くというテーマで、松江市内の小学生を対象に作品が募集され、入賞者26名に「へるんさん特別賞」「へるんさん賞」が贈られたとのことです。記事に入賞者の氏名が掲載されています。

 

怪談専門誌『幽』第22号の特集は「ハーン/八雲 Retold」(2)佐野史郎&山本恭司「小泉八雲・朗読の夕べ」朗読台本

2014年7月のギリシャ初演につづいて、日本各地で凱旋公演が行われていた佐野史郎さんと山本恭司さんの小泉八雲・朗読の夕べ「望郷:失われることのない永遠の魂の故郷」が、2月26日の銀座YAMAHAスタジオ(東京都中央区)で最終公演となりました。

特集「ハーン/八雲 Retold」が組まれた怪談専門誌『幽』第22号には、「朗読の夕べ」関連記事が掲載されています。

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巻頭グラビア「ハーンと八雲/ギリシャと松江」には、佐野史郎さんがギリシャで撮影した写真に交じって、ハーンの生誕地レフカダでの公演の写真(撮影:高嶋敏展さん)も。

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何と言っても注目は「望郷」の朗読台本。数々のハーン作品を、約1時間ノンストップのステージにどのように構成しているかがよくうかがえます。公演の余韻を味わうにもうってつけです。ハーン作品脚本を手がけた佐野さんによる作品解説つき。

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そして同誌編集顧問の東雅夫さんによる焼津公演(11月30日、焼津文化会館)リポート。以前訪問したハーンゆかりの焼津神社と熊野神社にまつわる“魔法”のエピソードも興味深いですよ。

怪談専門誌『幽』『Mei(冥)』オフィシャルサイト| 角川書店 | KADOKAWA

新宿で「漱石・八雲」展も…話題いっぱいの漱石と熊本

夏目漱石内坪井旧居(熊本市)

夏目漱石内坪井旧居(熊本市)

八雲会のFacebookページTwitterアカウントでは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)や松江に関する話題に混じって、夏目漱石についても時々取り上げています。これはいくつか理由があってのことです。

  1. 同時代に活動し、時期こそ重ならないものの、ともに現在の熊本大学と東京大学で英語や英文学を教えたこと。
  2. ともに現在の熊本市と東京都新宿区に居住し、特に熊本市にはハーンと漱石が暮らした家が現存し(ハーン1軒、漱石3軒)、一般公開されている建物があること(小泉八雲熊本旧居夏目漱石内坪井旧居、外観のみ公開の夏目漱石第三旧居)。
  3. その上墓所まで一緒で、ふたりそろって雑司ヶ谷霊園(東京都豊島区)に眠っていること。
  4. 熊本近代文学館熊本大学五高記念館新宿歴史博物館には、いずれもハーンと漱石に関する常設展示があり、ゆかりの品々を収蔵していること。
  5. 中村青児さん(小泉八雲熊本旧居保存会会長)をはじめ、熊本のハーン顕彰関係者の中には、漱石の顕彰にも携わる方が少なくないこと。

 
そのようなわけで、漱石の話題を追いかけていると、ハーンに直接または間接的にかかわる話題に接することも珍しくありません。また、2016年の没後100年・来熊120年、2017年の生誕150年とつづく「夏目漱石記念年」に向けて、全国の漱石顕彰団体が連携して記念事業の動きを見せており、2010年の「ハーンの神在月:全国・小泉八雲の会&ミュージアムの未来を考えるサミット」以来活発となった、ハーン関係団体の連携にも参考となる事例が、これから多く蓄積されることを期待しています。そこで今日の八雲会ブログでは(八雲会なのに)漱石特集をお届けします。

【18:00追加】まずは漱石と熊本の縁についておさらいするのに便利、熊本県の広報動画を。

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毎日新聞: 警察官とサムライ気質…コラム「余録」にラフカディオ・ハーン登場

『毎日新聞』のコラム「余録」にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が登場。

余録:「交番の交代時の夜寒かな」。正岡子規の句である。 – 毎日新聞

1892(明治25)年に小泉八雲(こいずみ・やくも)(L・ハーン)は日本の警官の大半がサムライ階級の出身だと述べ、こう記した。「自分は世界で一番完全な警官だと考えてよろしいと思う。が、あのすばらしく立派な性質を一代経(た)った後、保持して居るであろうか」……その後何代かを経てみれば、八雲の心配は杞憂(きゆう)だったのだろう。子規がたたえたお巡りさんの清廉への信頼はおおむね今日まで日本の社会に引き継がれた。なのに、である。

正岡子規が俳句に詠み、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が作品「伯耆から隠岐へ(From Hoki to Oki)」(『知られぬ日本の面影(Glimpses of Unfamiliar Japan)』)に書いた明治期の警察官の姿を引きつつ、話題は昨今の警察官の不祥事へ。そして、

八雲が次代への継承が難しいと考えたのは「サムライ気質」、士たる者の自尊だった。それにみごと取って代わった警察官の誇りが試される信頼回復策だ。

とコラムは結ばれています。
 

2月18日はラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツの命日です

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今日2月18日は、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツ(1868-1932)の命日です。八雲会では今夜、第3回となるセツをしのぶ俳句会を島根県民会館(松江市殿町)で開催します。その模様は、次号の会誌『へるん』等でお伝えできることと思います。

さて、セツがハーンとともに暮らした家である根岸邸、現在の小泉八雲旧居の隣にある小泉八雲記念館(松江市奥谷町)では、企画展「ヘルンと家族」が3月29日まで開催中です。セツと4人の子どもたちの写真やゆかりの品、そしてセツと長男一雄が回想するハーンの姿が紹介されています。命日にあたり、そのうちのひとつを掲げます。

父はいつも母の手を執って戸棚の傍らへ連れて行き、「しかし私、ママさん貴女があります。」「誰のお陰で生まれましたの本ですか? 学問ある女ならば幽霊の話、お化けの話、前世の話、皆馬鹿らしいのものといって嘲笑うでしょう」傍らにいる私に向かってまでも、「この本、皆あなたの良きママさんのおかげで生まれましたの本です。なんぼう良きママさん。世界で一番良きママさんです。」と真剣に褒めそやすのでした。(小泉一雄著『父パパ「八雲」を憶う』)

没落士族の家の生計を助けるために進学がかなわなかったセツが、自分には学問がないと嘆くと、ハーンは自身の著作に果たしたセツの貢献を、このような言葉で称えたというエピソードです。

ヘルンと家族:小泉八雲没後110年記念企画展 (Hearn & Family) | 小泉八雲記念館 Lafcadio Hearn Memorial Museum

昨年刊行された、八雲会会員・長谷川洋二さんによるセツの評伝『八雲の妻 小泉セツの生涯』。この機会にあわせてどうぞ。

『八雲の妻 小泉セツの生涯』発売! | 今井書店

ニューオーリンズのカーニバルに今年もハーンにちなむクルーが参加

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がジャーナリストとして活動したアメリカ・ニューオーリンズで、2月14日(土)に行われたカーニバル。1885年、同地でハーンが『クレオール料理(La Cuisine Creole: A Collection of Culinary Recipes)』というレシピ本を著したことにちなんで、今年も料理人たちによるKrewe of Lafcadioという一団が、パレードに参加しました。その模様を、現地メディアが伝えています。

Antoine’s, Gautreau’s chefs honored by Carnival krewes

Mardi Gras 2015: Krewe of Lafcadio parade celebrated New Orleans culinary arts (photos)

↓ Krewe of Lafcadioがカーニバルに初めて登場した2012年の八雲会ブログの記事です。

ハーンをたたえるニューオーリンズのパレード | 八雲会 | The Hearn Society:小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の研究・顕彰