八雲会について

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ごあいさつ

八雲会は1915年(大正4年)にラフカディオ・ハーン(小泉八雲)に直接に教えを受けた人たちを始めとする関係者によって、松江で創立されました。根岸磐井、大田台之丞、桑原羊次郎、山本庫次郎、落合貞三郎、大谷正信などの諸氏です。
松江中学校や松江市役所の関係者も加わり、毎年「ヘルン先生」の命日である9月26日に集まり、座談会を催し追悼しました。この会を中心に小泉八雲記念館建設運動を展開し、1934年(昭和9年)には小泉八雲記念館を設立・開館いたしました。
その後は戦争の影響もあって活動は中断しましたが、1965年(昭和35年)には梶谷泰之、森亮といった島根大学の先生や本田秀夫氏、漢東種一郎氏、藤原治氏らによって再度組織されました。再建された八雲会は雑誌『へるん』を創刊するなど、組織体制と内容の充実を図って今日に至っています。

ラフカディオ・ハーンは1890年に来松し、滞在したのは僅か1年3ヵ月でしたが、精力的に各地に出向き取材しています。特に、神社仏閣を訪れ、日本古来の霊の存在に深く共感を抱きました。ハーンにとって松江は、その後の文学的素地を培う重要な地となりました。 
ハーンは、松江の風土と人情そして情緒をこよなく愛し、日本の文化を美しい文章で世界に紹介しました。

私たちはラフカディオ・ハーンに捧げる会誌『へるん』を毎年発行してきました。また、講演会、作品研究会、「八雲会報」、国内外への親善訪問、「ヘルンをたたえる青少年スピーチコンテスト」、「小泉八雲をよむ感想文」、「八雲忌俳句会」などの活動を推進してきています。
現在、研究者、愛読者や愛好家を含めて約300名の会員がいます。会員は、松江や出雲を中心に、県外や海外にも熱心な研究者が多くいらっしゃいます。

いつでも、また、どちらに住んでおられても、ハーンについてもっと知りたいという皆様のご入会を心からお待ちしています。

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