基本情報
- 日時
- 2011年3月12日(土)〜
10月~3月:8:30-17:00(受付終了16:40)
4月~9月:8:30-18:30(受付終了18:10) - 会場
- 小泉八雲記念館 企画展示室(松江市奥谷町322)
- 料金
- 大人:300円、小・中学生:150円、外国の方:150円
- 問い合わせ先
- 小泉八雲記念館 電話:0852-21-2147
内容
小泉凡氏のメッセージ
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と津波に伴い被災をされた多くの方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
Tsunami(津波)という言葉は、1897年に小泉八雲の作品「生き神 (A Living God)(『仏の畑の落ち穂 (Gleanings in Buddha Fields)』所収)によってはじめて世界に紹介されました。それは1854年に和歌山県広村(現在の広川町)を襲った安政南海地震の際に、庄屋の機転により、多くの村人が高台に避難して津波から救われたという実話に基づく物語です。八雲はこの作品を通して津波の恐ろしさとともに庄屋の機知と倫理観を世界の読者に伝えました。またジャーナリストとして、自然災害時の危機管理の大切さを説くとともに、無計画な森林伐採を忌み、自然に畏敬の念をもって共生していくことが未来の日本に必要だと、講演や新聞記事で語っています。
「生き神」は、後に中井常蔵氏によって「稲むらの火」としてリライトされ国定教科書に採用されました。さらに2004年のスマトラ沖地震以降、10カ国以上の言語に翻訳され、防災教材として世界で活用されています。天界の八雲もこのたびの津波の惨状を憂いているに相違ありません。
このたび、小泉八雲記念館では、急きょ、企画展示室の一部を津波作品関係の展示に変更いたしました。
小泉八雲記念館顧問
小泉凡
展示品
- Gleanings in Buddha Fields (1897)
- 同書”A Living God”の”tsunami”という言葉の初出部分
- 教育紙芝居「稲むらの火」(昭和17年)(レプリカ)
- アジア防災センターおよび各国NGOの連携による「稲むらの火」の翻訳:ヒンディー語(インド)、タミル語(インド)、ベンガル語(バングラデシュ)、ネパール語(ネパール)、シンハラ語(スリランカ)、インドネシア語(インドネシア)、マレー語(マレーシア)、フランス語(マレーシア)、英語(シンガポール)、タガログ語(フィリピン)
- クロアチア語版「稲むらの火」ミルナ・ポトコワツ・エンドリゲッティ訳(2005年)
- 英語版「稲むらの火」キミコ・カジカワ再話(2009年)
その他の情報
- 詳しい情報
- http://www.matsue-tourism.or.jp/yakumo/