会誌『へるん』

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へるん 第32号

八雲会(編)

内容

表紙:ハーン愛用の手紙、表紙より(小泉時氏所蔵)
口絵:ダブリン市内のハーン旧居(アパー・リーソン通り73番地)  小泉凡

I ヘルンの文学をめぐって

ラフカディオ・ハーン点描(二)新解釈への道  中田賢次
人が最も永く記憶にとどめるものは何か 『東の国から』について  横山孝一
ハーンの作品に見られる旧約聖書「雅歌」の影響 特に「死んだクレオル人の夢」と「和解」について  伊藤亮輔
「伯耆から隠岐へ」の幽霊船の描写を巡って  横山純子
ハーンが探し求めたもの  前田禮子
蛍の国でのハーン  清水澄子
雪の幻想  大森富士子
近代作家とラフカディオ・ハーン(二)志賀直哉(二)  石原亨

II ジャーナリストとしてのヘルン

国際ジャーナリスト小泉八雲(二)「極東における三国同盟」神戸クロニクル紙  西野影四郎

III 身辺とゆかりの人びと

一雄への教育  角田洋三
ハーンのアシスタンツの一人・折戸徳三郎  染村絢子
八雲とモラエス—『日本通信』の中のハーン  秦敬一
八雲と蘆花—恒春園蘆花文庫を訪ねて  椎名駿輔
縮緬本『ハーン日本昔噺集』  鈴木あゆみ
俳人としての大谷繞石(六)  日野雅之
八雲愛用のカエルのペン先入れ—名工松崎仙石のこと  三原弘

IV 生活と曾孫の地

アイルランド随想  小泉凡
ヘルンとニューオーリンズ  河野賢司
ハーンと西インド諸島  梅本順子
「ハーンの金毘羅詣り」に因む謎二題  福間直子
作品、「出雲への旅日記」と汽船、土佐丸の謎への試論  梶谷泰之
八雲と焼津海岸—「乙吉のダルマ」と〈魚街道〉  岩崎志濃

V 講演と研究会の記録

八雲会の思い出(要旨)  梶谷泰之
「ラフカディオ・ハーン・インカンサイ」報告  銭本健二
公開研修講座「小泉八雲に親しむ」  桝井幹生

VI 未刊行資料・埋もれた資料(八)

熊本第五高等中学校における英会話授業—ある学生の筆記ノートから(4)

《書評》

ジョナサン・コット著/真崎義博訳『さまよう魂 ラフカディオ・ハーンの遍歴』  高成玲子
太田雄三著『ラフカディオ・ハーン』  野津直久
真貝義五郎訳『ラフカディオ・ハーンの神戸クロニクル論説集』  池橋達雄

《八雲会記事》

ヘルン短信  小泉凡
事務局だより  白築和夫

《コラム》

宮中晩餐会に出席して  小泉時

《短歌》

ハーンと神秘の森  秀川尚子

《俳句》

小泉八雲旧居  内田瑩谷

《へるん雑話》

「日本の仏教俚諺」と雨森・大谷・折戸/折戸徳三郎英訳『怪談牡丹灯籠』・『萬葉集』  染村絢子
ハーンと地震/晩翠とハーン  池橋達雄

八雲会略史
編集後記